訪問入浴の求人は、最近増えてきています。今後進んでくる高齢化社会に向けて、さらに訪問入浴の需要が高まってくることは間違いありません。

「訪問入浴には興味があるけれど、実際にはどのようなメリットやデメリットがあるのだろう」「看護師としてどのような医療行為をしなければならないのだろう」と不安を抱いている方もいるでしょう。

そこで今回は、訪問入浴に興味のある看護師に向けて、訪問入浴のメリットやデメリットについて、実際に体験談を載せながら述べていきます。

また、訪問入浴に同行する看護職員は基本的に1人です。そのため、実際に現場で「看護師はどのような医療行為を行う必要があるのか」について確認していきたいと思います。

訪問入浴看護師のメリットとは

訪問入浴看護師については、ハードな仕事というイメージをもっている方が多いです。ここでは実際に訪問看護師を行っている方の体験談も交えながら、メリットについてお話していきます。

夜勤がなく、定時で帰れる

訪問入浴は基本的に、日中しかサービスを提供していません。夜間に大きなバスタブをもって移動することは困難を極めるため、日中に動き回るようになっています。

そのため訪問入浴の看護師として働く場合は、ほとんどの場合日勤のみとなります。夜勤がないため、仕事をもっても家族との時間を合わせやすいのが嬉しい点です。一般的な勤務時間である午前9時から午後5時までの間であれば、育児中であってもあまり支障がないのが特長です。

また訪問入浴で巡回する件数と時間が決まっているため、残業もほとんどありません

残業が出てしまうのは、看護記録を次の家に向かう道中までに書き終わらなかった場合や、介護レベルの高い利用者さんの介助に手間取ったため、時間が押してしまった場合です。このようなことがあっても、病棟のように急患が出ることが少ないため「2~3時間も残業してしまう」ということはまずありません。

【体験談】大阪 訪問入浴看護師歴2年

私は双子の育児をしています。まだ二人とも小さいのですが、保育園に通うようになったので私も仕事を再開しようと思い、訪問入浴看護師を選びました。派遣会社に登録をして単発の仕事をかけもつようにし、自分の都合の良いときに仕事を入れるようにしました。

訪問入浴看護師を行った当初は、あまりの慌ただしさに目を回す勢いでした。全く看護記録を書き終わらず、事業所に残って記録を行っていると、所長に「できれば時間内に記録を書くようにしてね」といわれることもありました。

しかし仕事に慣れてくると要領をつかめるようになり、看護記録は移動中の車の中でほとんど書き終えるようになりました。訪問入浴のことに特化して書けばいいので、それほど難しく考えることはありません。

おかげで訪問入浴の仕事を入れたとしても、朝8時に保育園に双子を預けて、5時半に迎えに行くことができます。訪問入浴は大変な仕事だとは思いますが、ブランクで忘れていた患者さんとのふれあいや、限られた時間の中で集中して仕事ができる喜びを味わうことができています。

空いた時間を有効利用できる

高齢化社会の日本において、病院から在宅へ患者さんがシフトしている現在、訪問入浴サービスのニーズは増加しています。さらに近年、介護保険給付サービスに訪問入浴が認められたことで、地元の中小企業だけでなく、多くの大企業が全国展開で訪問入浴サービスに参入しているのが現状です。

単発の求人を扱っている派遣会社のサイトを見てみると、多くの場合、訪問入浴の求人を扱っています。そのため、あなたの条件や空き時間に合った訪問入浴の求人案件に出会える可能性が高いです。

「ツアーナースやイベントナースとして、自分の空いた時間を有効活用して働いてみたい」と思っても、条件に合うような求人に出会うことは少ないです。しかし訪問入浴看護師を希望している場合だと、お住まいの近所で仕事を行えるケースも多いでしょう。

空いた時間を有効活用し、働くことができるのがこの訪問入浴なのです。

【体験談】東京 訪問入浴看護師歴半年

自分の場合は、休日を利用して仕事をしています。いつもは救急センターで勤務しており、患者さんとゆっくり話すこともできないほど、忙しく働いています。

そこでお小遣い稼ぎということもあって、休日に訪問入浴の仕事を単発で入れています。大体1ケ月くらい前に人材派遣会社の担当コンサルタントに自分の休日を伝えておくと、自分の条件に合った訪問入浴の仕事を紹介してくれます。毎月仕事の紹介が途切れることは、ほとんどありません。

空いた時間を有効活用して働くことができるので臨時収入になり、たいへんありがたいです。

毎回、違う利用者さんに会うことができ、短い時間ですが、会話も楽しむことができます。介護職員とのやり方の違いから、チームワークの力を発揮できないときもありますが、その日一日だけですので、「このような人もいるんだな」と思って我慢できます。

看護師の業務負担は軽い

訪問入浴サービスは、訪問看護ではなく訪問介護に分類されます。そのため、入浴の実務は介護福祉士やヘルパーなど介護職員がメインで行なってくれます。介護福祉士が正職員として雇用されており、単発で派遣された看護師に具体的な仕事内容を教えてくれることがほとんどです。

多くの場合、メインとなる介護職員が運転手や助手席に座り、看護師は車の後部、物品の間にある補助席に座って、移動中、看護記録を記入します。

そして実際に利用者さん宅での浴槽の上げ下ろしや利用者の移乗などは、多くの場合、介護職員が主となって行ってくれます。その間、看護師はバイタルサインの測定などを行います。介護職員と比較すると、看護師の業務負担は軽いのがメリットといえるでしょう。

【体験談】広島 訪問入浴看護師歴3年

利用者さん宅に到着すると、二名の介護職員が慌ただしく、バスタブやホース類、重そうなポンプ、シート、消毒液の入った瓶をもって運んでくれます。「看護師の私は」というと、訪問カバンだけをもって利用者さん宅にお邪魔します。

私が利用者さんのバイタル測定をしている間も、介護職員は風呂場にホースをつないで、バスタブに湯を張るなど慌ただしく動き回っています。また男性の介護職員がいれば、利用者さんの移乗も一人で行なってくれることがあります。

単発での訪問入浴の業務はほとんどの場合、介護職員の間でマニュアル化されており、看護師はいわれるがままに動くという感じです。面白いことに「身体は介護職員で、陰部だけは看護師に洗ってもらう」という事業所もあり、介護職員が身体を洗っている間、看護師はただ利用者さんの顔色を伺っているだけのこともありました。

「介護職員の中で看護師の定義とはどのようになっているんだろう」とも思いましたが、とりあえず素直に従い、丁寧に陰部を洗った経験があります。

ただ介護職員をみていると、本当に重労働で私たち看護師の何倍もカロリーを消費して働いているのがよく分かります。

医療行為を行わなくてよい

後述しますが、訪問入浴では看護師だからといって医療行為をほとんど行う必要がありません。そのため、看護に長いブランクがあり完全復帰するには不安がある人などは、最初の一歩として訪問入浴看護師から再開する人もいるくらいです。

体力を元に戻しやすいので、病棟に戻るまでのウォーミングアップには訪問入浴看護師から始めるのがおススメです。

また業務上、訪問入浴看護師は高度な看護技術や医療処置を求められる場面はあまりありません。訪問入浴の計画を立てる際に、利用者さんの健康状態などを加味したうえで、自宅で訪問入浴サービスを受けても良いとされているため、サービス中の利用者さんの急変にはまず当たりません。

事業所としても、介護度の高くリスクのある方に対しては入浴サービス自体を提供しません。もし万が一、入浴前に体調に異変を感じるようであれば、訪問入浴看護師は入浴中止の決定を行うこともできます。

そのための基本的な看護の知識や技術をもっていれば、ブランクがあり看護に不安があっても、問題なく訪問入浴看護師として勤務することが可能です。

体験談】名古屋 訪問入浴看護師歴3年

私の場合、ブランクが10年以上あったため、クリニックに勤めようと思ったのですが、希望するクリニックはことごとく不採用となってしまいました。すっかり自信を失ってしまった私は訪問入浴看護師なら採用されると思い、軽い気持ちで訪問入浴を始めました。

確かに訪問入浴では医療行為は行わなくていいため、なにか医療行為をしなければならないという責任感が少なく、気持ちは楽でした。

私の勤める事業所では、制服も介護職員と同じブルーのポロシャツを着ているため、一見すると看護師だと分かりません。しかしその看護師も介護職員も区別がないというところに、私の看護師としてのプライドに火が付きました。

バイタルサイン測定を終えると、「いつもと変わりはないか」など話しかけ、最初の頃はあまり気に留めていなかった利用者さんの健康状態について、健康状態に注意を向けるようになりました。すると馴染みの利用者さんからは、私のことを「看護師の〇〇さん」といってもらえるようになりました。

最初はあまり乗り気で始めたわけではない訪問入浴看護師でしたが、「利用者さんの健康状態に気を付けてあげられるのは看護師である自分しかいない」と思えるようになり、気づけば3年目に突入しました。

今後は「夏場の水分補給はこまめに」など、より利用者さんの生活上の注意点について簡単なアドバイスが行えるよう勉強していきたいと思います。

時給が高めに設定されている

看護師が行う他の派遣の仕事と比較すると他の仕事よりも体力的にきついこともあり、時給は高めに設定されていることが多いです。訪問入浴では時給が1,500~2,000円と設定されている求人がほとんどです。8時間働けば、12,000~16,000円の収入が見込めます。

またパートやアルバイトよりも派遣看護師として働くほうが、時給が高いことが多いです。直接雇用となるパートやアルバイトよりも、人材派遣会社を通したほうが、年間を通じて仕事を紹介してもらえるだけでなく、高時給なのです。これには理由があります。

それは雇用先の事業所は、人材募集のための広告費を費やす必要がなく、派遣会社から安定して人材を供給してもらえるからです。また人材派遣会社もマージン(中間手数料)をもらうため、あなた一人ではしにくい時給交渉も事業所に対して事前に行っているはずです。

このようなことから、派遣看護師のほうが高時給の傾向にあるのです。また給与を即日に支払ってくれる事業所もあるため、緊急でお金が必要というときにも助かります。

【体験談】佐賀 訪問入浴看護師歴6年

私は時給1,800円の訪問入浴の仕事を派遣で行なっています。私の住んでいるところは地方で、あまり看護師自体の求人がありません。

なにか仕事をしたいと思っていても、希望するような時給の看護師の仕事は見つかりませんでした。そこで人材派遣会社に登録をして気長に仕事を待つことにしました。

すると2週間後に人材派遣会社から、このあたりでは破格の時給1,800円で、訪問入浴の仕事を紹介してくれました。しかも単発ではなく、できる限り、空き時間を見つけて働いてほしいとのことでした。

地元のクリニックでバイトを始めようと思っていたのですが、時給が1,200円でしたので、こちらの時給には驚きました。仕事はきついですが、それに見合った金額をいただけているので、仕事自体に満足しています。

訪問入浴看護師のデメリットとは

次に訪問入浴看護師のデメリットについて述べていきたいと思います。

体力が必要

訪問入浴サービスを提供するにあたり、一番の重労働とされているのは、車から利用者さん宅までバスタブや必要物品を運んで組み立て、入浴が終了するとこれらの物品を撤去する作業だとされています。

利用者さん宅までの路地が狭ければ、駐車場から運ばなければいけないこともあります。高層のマンションも移動が大変だとされています。これは多くの場合、この作業は介護職員が行ってくれます。しかし介護職員だけでは時間内にサービスが完了しない場合など、看護師が手伝わないといけないときもあるでしょう。

また、利用者さんをバスタブまで移乗したり、暑い中、利用者さんの服を脱がせ、身体を洗い、また服を着せたりしなければなりません。

体力が無ければ、この訪問入浴の一連のサービスに困難を感じてしまう可能性もあります

【体験談】鹿児島県 訪問看護師歴1ケ月

もともとクリニックで働いていましたが、より時給の良い訪問入浴の仕事をしてみることにしました。

しかし一日に8件以上、入浴介助に回っていると、6件目くらいに気分不良となり倒れてしまいました。その後のことはあまり記憶にないのですが、気づいたら事業所の椅子に横になっていました。

私一人が倒れたことで、代わりのスタッフを手伝いに行かせるまでに、次の利用者さんや、そのまた次に待たれている利用者さんにも迷惑をかけてしまいました。

勤務日の前日に深夜遅くまで起きていたこともあり、私自身の体調管理が甘かったことを反省しました。ただ、しっかり体調管理をしていても、具合がなんとなく悪い日もあると思います。そのようなときに「訪問入浴サービスを丸1日こなすことができるか」と思うと、少し不安に感じます

気難しい利用者さんやそのご家族の担当に当たることがある

訪問入浴サービスをするということは、利用者さんのご家庭に入るということになります。その人なりの生活の仕方があります。その方法をどうしても曲げたくない、周りに合わせたくない、という方も少なくありません。

中には、小さなことに気を留めて、スタッフにクレームを言ってくる利用者さんもいるでしょう。「自分はこうしてほしい」「このようなやり方では納得ができない」といった些細なサービスまで要求され、それに丁寧に対応することにストレスを感じてしまう人もいます。

このような利用者さんにも上手く対応し、時間内に満足いくよう入浴介助を終わらせるコミュニケーション力や臨機応変にやっていく力が必要となります。

【体験談】東京 訪問入浴看護師歴4年

クレームを言ってくる利用者さんや、事細かな指示を出してくるご家族の方がいます。

なかには入浴後に顔や身体につける化粧水や乳液、美容液、パックなどの順番をスタッフが覚えて、これらを丁寧につけなければ、怒り出す高齢の女性もいました。このようなことをしていると制限時間には終わらなくなるので、大変困っていました。

そこでスタッフ間で、この高齢女性の訪問入浴について、いろいろ話し合う機会をもつことにしました。

この女性は在宅で寝たきりであるため、訪問入浴の時間が唯一の社会との接点の時間でした。そこで順番を一番最後にしてもらい、5分くらいの延長であれば、その高齢女性の意思を尊重しようということになりました。

スタッフで話し合う前は時間内に仕事が終わらないことにイライラしていたのですが、スタッフ間の考えを共有した途端、訪問入浴にかける気持ちは看護師も介護職員も変わらないことが分かりました。

うちの事業所は訪問入浴という仕事に誇りをもって取り組んでいるのだと分かっただけでも、この高齢女性に感謝したいと思います。

看護職員<介護職員

訪問入浴サービスは、看護職員が派遣やパートで、介護職員が正社員ということが多いです。また介護職員のほうが、訪問入浴に関しては経験年数も長く、場数も多く踏んでいます。

そのため、介護職員の指示に従う場面が多くなります。あなたが疑問に思ったことでも、介護職員のほうが立場が上で、人数も多いため、現場がなかなか改善されない可能性が高いです。

例えば、「以前に来た看護師はこうだった」というような顔も知らない同業の看護師の悪口を言われて嫌な気持ちになった人が多いようです。このような介護職員は、あなたのことも後でいろいろ言う可能性が高いので、できれば深く関わりたくないものです。

また病棟に勤務していたときは感染対策がしっかり実施されていたのに比べると、訪問入浴の現場にいくと「え!そのような感染対策しかとっていないの!?」と驚いてしまうこともあるようです。

事業所によっては、素手で入浴介助をするところもあるようです。「陰部を素手で入浴介助…」となると引いてしまう人もいるかもしれません。しかし介護職員に「入浴介助なんだから素手じゃないと利用者さんに失礼よ」などといわれると、言い返せないでその通りに従ってしまう看護師も多いようです。

できれば自分用の手袋を持参し、「すぐに手が荒れてしまうので…」などの言い訳を考えておくとよいでしょう。感染対策は自分を守るだけでなく、利用者さんを守るためにも必要です。

【体験談】茨城県 訪問入浴看護師歴1年

私の場合、派遣社員ですので、さまざまな訪問入浴サービスを行っている事業所を転々としていました。すると「この事業所は利用者さんにとっても良いやり方を実践している」「この事業所はこの点を改善したほうがいい」などと思うことが目に付くようになりました。

そこで「このようにしたらどうか」と社員の介護職員さんに提案してみました。介護職員さんもその話を聞いて「それはいいね」といってくれていたのですが、数ケ月経ち、その事業所に訪問入浴看護師として再び派遣されたときには、何も改善されていませんでした。

「一日だけ手伝いで来た派遣の看護師に言われたくらいで、既存のやり方を変えることはできない」といわれ、その場は納得しました。

しかし「自分が良かれ」と思って勇気を出して提案したことを、一度は受け入れてくれたものの、「派遣だから」といった理由で採用されないのは、やはり少し辛いと感じてしまいました。

訪問入浴看護師が行う医療行為

訪問入浴看護師が行う医療行為には一体どのようなものがあるのでしょうか。

看護師経験が少ない人や、ブランクが長い人にとっては、訪問入浴看護師を行う上で、不安になるのが「訪問入浴では、どのような医療行為を行う必要があるのか」という点です。そこでひとつずつ、確認していきたいと思います。

訪問入浴看護師が行える医療行為

訪問入浴による入浴介助は、介護保険サービスの一つです。介護保険サービスは、40歳になると被保険者として介護保険に加入する義務があり、65歳以上になり市区町村から介護の必要があるとされた人(要介護認定者)に対し、介護保険サービスを受けることができます。

介護保険サービスは、「訪問介護」と「訪問看護」の2種類があります。訪問入浴は看護師の同行があっても、訪問介護に分類されています。そのため入浴の前後に、摘便や痰の吸引、褥瘡の処置など、いくら看護師が必要だと判断しても行うことはできません。

訪問入浴の看護師が行える行為は、バイタルサインの測定や、軟膏の塗布や、入浴前に貼ってあった湿布をはがして、湯上りに再度湿布を貼付するといったものに限られます。

訪問入浴看護師は、健康状態を確認する以上に医療行為を行うことはできないため、病棟などのように緊急性の高い事態に対応することはほとんどないといっていいでしょう。

もちろん、介護レベルの高い利用者さんなどでは入浴が原因で体調が急変する恐れもあるかもしれませんが、そのようなケースはめったにありません。病院看護師のような精神的負担は少なくて済むのが訪問入浴看護師です。

訪問入浴看護師の役割

訪問入浴看護師の役割は、自立しての入浴が難しい利用者の生命を案ずるために、介護職員と同行して入浴介助を行うことです。

看護師はバイタルサインを測定して、「利用者が入浴できる体調であるかどうか、入浴後も体調に変化はないか」を医師に代わって確かめるために、訪問入浴に介護職員と同行するのです。

保健師助産師看護師法の第37条に「医師の指示なく医療行為を行ってはならない」という条文があります。この条文によると、看護師は医師の指示に従って医療行為を行うことが許されています。痰の吸引や褥瘡の処置などは医師の指示があって、初めて看護師が行うことができる医療行為です。

そもそも入浴サービスは訪問介護に分類されており、訪問看護に分類されていません。そのため利用者の主治医であったとしても、訪問介護で入浴サービスを受けるのであれば、そこに訪問看護のサービスの指示書を書くことができない仕組みになっています。下記にまとめてみました。

入浴サービス → 〇 訪問介護 × 訪問看護

※訪問入浴は訪問介護に分類されるため、医師は医療行為の指示を出すことが禁じられている

このように利用者の入浴の指示書は主治医が書いているのですが、介護と看護では管轄が異なります。それがたとえ主治医であったとしても、訪問入浴サービスの指示を出す際に、介護と看護の両方の指示を出すことはできません。

もし利用者やその家族が入浴時に褥瘡の処置などの医療行為を希望する場合は、入浴サービスと訪問看護の二つを利用するよう手続きを取らなければなりません。

つまり、訪問入浴の看護師とは別に、さらに訪問看護の看護師が利用者宅を訪れて、痰の吸引や褥瘡の処置などの医療行為を行うことになります。もし利用者さんや家族の方が、痰の吸引などの医療行為を希望するようであれば、ケアマネージャーを通して訪問看護を頼むように伝えるようにしましょう。

ただし、こちらも誰もが訪問看護のサービスが受けられるわけではなく、主治医が「この患者さんは訪問看護サービスの利用が必要」と判断した利用者に限られます。

訪問入浴看護師におススメの人材派遣会社

最後に、訪問入浴看護師におススメの人材派遣会社についてお話します。

看護のお仕事派遣

看護のお仕事派遣という人材派遣会社は、「看護のお仕事」という看護師専門の転職サイトももっているレバレジーズ株式会社が運営しています。

看護のお仕事派遣のおススメポイントは、なんといっても「派遣看護師」として継続雇用の形態で、訪問入浴看護師の仕事を紹介してもらえるという点です。実はこの点は、訪問入浴看護師の雇用形態としては珍しいです。

他の訪問入浴看護師を募集しているサイトを見ると分かるのですが、訪問入浴看護師は単発の仕事が非常に多いです。単発ということは日雇いとなります。日雇いですと、安定した収入が見込めません。

「訪問入浴看護師を継続的に行い、安定した収入を得ていきたい人」にとっては、看護のお仕事派遣に登録しておくことをおススメします。

ただし、看護のお仕事派遣には留意点があります。それは首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)に対応エリアが限られているという点です。これらにお住まいの方で、訪問入浴を継続して行っていきたい方は、看護のお仕事派遣のサイトを要チェックしておくとよいでしょう。

MCナースネット

「訪問入浴看護師を継続して行うには、まだまだ自信がないな」と思われる方も多いでしょう。そこで次に紹介するのが、MCナースネットです。MCナースネットは、慈恵医科大卒の医師が代表取締役の「株式会社メディカル・コンシェルジュ」という会社が運営している派遣会社です。

こちらは看護のお仕事派遣と違い、首都圏だけの対応エリアではなく、全国規模で展開している会社となります。そして訪問入浴看護師の長期派遣雇用ではなく、単発案件が多いのが特長です。

看護のお仕事派遣に足りない部分を上手に補っているのが、MCナースネットといえるのです。

地方では、訪問入浴看護師を募集する求人案件さえ見つからないということが多々あります。しかし、MCナースネットですと、単発求人案件を多くもっているため、グループ会社とのつながりも深いです。全国規模のネットワークを駆使し、グループ会社から地方の訪問入浴看護師の求人を見つけ出してくれることもあります。

今すぐには求人がない場合も、あなたは担当コンサルタント(エージェント)に希望の条件さえ伝えておけば、あなたに「この求人案件なら気に入ってもらえるかもしれない」と思われる仕事が出次第、紹介してくれることもあります。

他の人材派遣会社と比べてみても、単発求人案件の取扱数はMCナースネットが大変多いのが分かります。「まずは単発求人でいいので、訪問入浴看護師とはどのようなものなのか体験してみたい」と思われた方は、単発求人件数ナンバーワンのMCナースネットに登録することをおススメします。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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