美容クリニック(美容外科・美容皮膚科)は転職のときに良い条件(高給与・夜勤がない・残業が少ないなど)がそろっているため、面接のときの競争倍率が医療系のクリニックと比べて高い傾向にあります。

美容系のクリニックに転職を成功させたい看護師は、書類選考も大切に考えていただきたいのですが、合格の重要なポイントは「面接」にあります。面接とは、実際に「あなた」という人物に会ってはじめて、あなたの人柄や雰囲気、看護へ対する姿勢などをアピールできる大切な場になります。

履歴書のように書面からは伝わりにくいことを面接によってはじめて、採用側に「一緒に働きたい」と思わせることができるのです。

そこで今回は、美容クリニックに転職したい看護師なら知っておきたい面接合格の秘訣についてお話していきます。

第一印象が大切なのはどこの病院も同じ

美容クリニックに転職するには、第一印象を大切にしなければなりません。これは医療系の病院も美容クリニックも同様です。

面接という短い時間の中で与える第一印象の重要性は誰もが知っています。それにもかかわらず、美容クリニックだからといって「化粧を濃くすればいい」などと自分勝手に思い込んで間違った行動を起こしてしまう人はたくさんいます。

相手に印象良く思われるために必要な準備をして面接に臨もうとしている応募者は意外にも少ないのです。

特に美容外科・美容皮膚科などの美を追求する美容クリニックに勤めたいのであれば、「他者からみて第一印象で良いイメージを与えられるか」を意識してみましょう。

第一印象だけで面接の合否が影響される

面接の評価のなかでも特に第一印象が大きく合否に影響する理由として「人間の脳は、なんにでも理屈をつけたがる」からだとされています。そのため、面接では冒頭のあいさつと見た目がとても重要になります。

第一印象とは、質疑応答の前に面接官があなたに対してもつ「本能的な評価」になります。本能的な評価とは、誰しもが第一印象で脳が「好意をもてる」「好意をもてない」と判断することをいいます。

面接官も人間ですので、「外見に惑わされることなく中身をみて公平に判断しよう」と思っていても、第一印象をもとに無意識に質疑応答の内容が良いか悪いかの評価を下しています。

例えば、第一印象で好印象だと面接官が思った応募者であれば、面接官は受け答えの中から「いいところ」を無意識で拾います。一方、印象が悪いととらえた応募者の答えには粗探しをします。それぐらい、第一印象で面接の合否が左右されてしまうのです。

美容クリニックで採用されやすい好印象を与える3つの要素

そこで美容クリニックで採用につながりやすい好印象とはどのようなものかについてお話しします。どこの美容外科・美容クリニックでも、好印象を与える3大要素は「明るさ」「さわやかさ」「はつらつ感」になります。

面接でのはじめのあいさつはこの3つを意識し、あなたの売りの部分は質疑応答で披露するとよいでしょう。

「明るさ」は笑顔をもたらします。明るい表情をしていると、声も明るい響きになります。

「さわやかさ」は清潔な身だしなみで作りましょう。美容クリニックだからといって、派手な化粧やネイル、明るすぎる髪の色などは好まれません。自然体での女性の美しさを出せるように、外側を着飾らないでシンプルに面接に臨むことが大切です。

さわやかさに礼儀正しさが加われば、さらに採用側に好印象を与えることができます。

また、「はつらつ感」はやる気を感じさせるキラキラした目力とキビキビした身のこなしになります。

事前の準備をすることで面接の苦手意識がなくなる

「面接が苦手」と感じる方は、事前の準備をすることで苦手意識を克服するようにしましょう。「面接が嫌だな」と思っていると、暗くこわばった表情を作ります。

これだと、「面接を受けに来たくなかったけれど、あなた(採用側)に来いといわれたので仕方なく来ました」と言わんばかりの表情です。これでは内定は遠のいてしまいます。

たとえ上記であげた笑顔を意識してあいさつしたとしても「面接が苦手」という意識を捨てきれないと、作った表情であることが相手に知られてしまい良い印象を与えることはできません。

採用側との信頼関係を築くためには、「あなた(採用側)に会えて嬉しい!」と自己暗示をかけてみることをお勧めします。面接までたどり着いたチャンスをつかんだ応募者がほんの一握りだとすると、これほど嬉しいことはありません。

採用されるためには、面接はどうしても通らなければならない道です。どうせなら「楽しんで面接に臨む」ほうが合格への近道になります。

美容クリニックはお客様を大事にできる人物かを見ている

美容クリニックによっては、来院された方を患者さんと呼ばずに「お客様」と呼んでいるところがあります。美容クリニックにとっては、看護に接客業が加わります。

美容外科や美容皮膚科で行う診療は基本的に自由診療になるため、病気で来院された方を看護するというより、健康で来院された方を接客するというスタンスになります。

とくに美容皮膚科は美容外科と比べ、ヒアルロン酸注射やボトックス注射などの治療の特性上、お客様は何度も通院することがあります。そんなとき一番身近に接する看護師の態度がお客様にとって心地よいものである必要があります。

忙しいことを理由に、お客様の施術に対する不満やわからない点をそのままにしておいたり、事務的な態度をとったりする看護師は採用されにくいと考えてよいでしょう。お客様一人一人に合った接客ができる目配り気配りができることをアピールすると良いでしょう。

希望する美容クリニックの情報を収集しておく

希望する美容クリニックの情報は徹底的に収集しておくことが大切です。もちろん応募動機などの書類を書くときにある程度の情報収集は行っているはずですが、面接まで進んだ段階でさらに詳細に情報を収集することが採用の決め手となります。

たとえ看護能力が高く、美容外科や美容皮膚科に採用されやすい経歴をもっていても、熱意や意欲で採用側に不安を感じさせてしまうと不採用になってしまいます。

情報収集をすることで具体的な受け答えをする

なぜ情報収集が大切かといいますと、それは面接時に具体的な受け答えができるからです。

ただ求人票だけをみて「高収入・好待遇・残業もない」といった理由だけで応募したことが採用側に知られたら、なにか壁にぶつかったときにすぐ辞めてしまうのではないかと思われてしまいます。「どうしても希望するクリニックに勤めたい」という強い思いや意欲を採用側は感じ取りたいのです。

例えば面接で「志望動機を話してください」といわれたときに、当たり障りのないどこのクリニックでも通用するような理由しか述べないというのでは、入職する意欲が感じられません。

これについてはあなたの立場を変えて、採用側になって考えてみましょう。あなたがプロポーズを受けたとイメージしてください。

あなたは「料理と掃除が上手だから結婚してください」といわれたら、どういう気持ちになるでしょうか。当たり障りがない言葉ですが、「どうしても私と結婚したい」といった熱意が相手の言葉からは伝わってきません。誰かがそのようなプロポーズをしてきたら、あなたはきっと断るでしょう。

熱意のあるプロポーズをするためには、相手のことを必死で知る必要があります。「あなたでないといけない理由」をたくさん挙げることで、初めて相手の気持ちを動かすことができるのです。これについては、面接でも同様です。

そこで、さまざまな情報を収集しましょう。そのためには、事前に美容クリニックの経営方針や院長のコラム、雑誌などのインタビュー記事などを読んでおく必要があります。そうすることで、志望動機などの受け答えのときに「御院の〇〇といった経営方針が、私の看護観である△△と合致すると考えました」と伝えることができます。

採用側は「どうしてもここのクリニックでないといけない」と感じさせる熱意のある人を採用する傾向にあります。

情報収集する方法として下記を参考にしてください。

インターネット : 美容外科・美容皮膚科など美容クリニックのホームページ、活字媒体のサイト、口コミサイト、美容クリニックなどの情報サイト、SNSなど

活字媒体 : 雑誌(女性誌・健康雑誌など)、院長が書いた論文など

人材派遣会社 : 美容外科専門の人材派遣会社・看護師専門の人材派遣会社の担当コンサルタント(面接時のアドバイスがもらえる、業界情報にも詳しい)

ハローワーク : ハローワークにも、まれに美容クリニックの求人が出ていることがある。

実際に希望するクリニックに来院 : 応募先のクリニックに実際に行ってみると雰囲気をつかみやすい。

看護師ネットワーク : 同業界や製薬会社の知人等のつてを頼る方法もある。

上記の通り、さまざまな情報源があるのですが、ネットの情報だけをうのみにするのは危険です。例えば、口コミサイトなどは個人的な恨みなどが掲載されていることが多く、客観的な意見ではないこともあります。

情報をある程度集めたら、実際に希望するクリニックを見に行くことをお勧めします。どのようなお客様が出入りしているのかを目にするだけでも入職後のイメージが湧きやすくなります。

美容クリニックの面接での質問項目とその回答例

では次に実際に美容クリニックでの面接で質問されやすい内容とその回答例について解説します。

美容クリニック(美容外科・美容皮膚科)に入職しようと思った理由への回答例

「なぜ美容クリニックに転職しようと思ったのか」という質問は入職理由として、どこの美容クリニックでも聞かれる内容になります。美容クリニックは一般の医療系のクリニックとは違うため、看護師としての技術が身につかないとの理由で、やりがいを感じることができずに辞める方が多い業界でもあります。

そのため、美容クリニックに入職しようとする理由を採用側は聞きたいと考えます。もちろん「夜勤がない」「高給与」「好待遇」などの理由はあると思いますが、それだけではこの業界は長続きしません。さらにいえば、「美容に興味がある」「新たな挑戦」も自分の気持ちとしては純粋な理由ですが、ほかの応募者と差をつけることはできません。

どのような経験から志をもって、この業界に飛び込みたいのかの理由を話すようにしましょう

美容皮膚科を希望の場合、皮膚科などで既に経験があるときは自分の経験から美容皮膚科の良さを述べることができます。美容外科の場合も同様に、外科や形成外科の経験があるとそのことと関連づけて話すとよいでしょう。

しかし問題は、皮膚科や外科、形成外科での経験がない場合です。そのときは、美容クリニック業界の詳しい内容を把握し、自分のもっている知識や技術、経験を関連付けて「何ができるのか」「どれくらい貢献できるのか」を話すとよいでしょう。

さらに、その美容に関する勉強を開始しているとなお良いです。知識不足を補うために、前向きに学習しようと心掛けている姿勢は高評価の対象になります。

では、外科・形成外科・皮膚科での経験がない場合の回答例を下記に記します。

私は今まで小児科に勤務していました。そのとき、顔に小さなアザがある思春期の患者様が入院してきました。本人はそのことをすごく気にされており、いつも前髪を長く垂らしアザを隠していました。いくら病気が治っても、その患者様の表情は暗いままでした。

そこで担当の医師が「形成外科でアザを薄くするレーザーを受けてみないか」と提案しました。そうして患者様はご両親と話し合われ、レーザーを受けることにしました。

数カ月のち、その患者様が外来にこられたとき、アザはなくなっており、表情も見違えるほどに明るくなっておりました。その様子を見て、病気ではなくても、「どうしても気になるコンプレックスをとることで、ここまで人は生まれ変わることができるのだ」ということに驚きと感動を覚えました。

今後はそのようなコンプレックスをもっている患者様の力添えをしていきたいと考え、美容業界に入職したいと希望しております。

今までの経験は無駄ではなく、美容業界への転職のきっかけを作った貴重な体験であったという事例になります。美容業界に入るには、小さなきっかけでもいいので、そこを切り口にして自分の体験から回答を作るとよいでしょう。

当院を希望した理由への回答例

面接の場では、「どうして当院を希望しているのか」もよく聞かれます。この質問の本音は「当院についてどのくらい情報収集を行っているか」ということです。さらにいえば、「当院の良いところを述べてください」という意味でもあります。

数多くの美容クリニックの中から、なぜそのクリニックを選択したのかの理由が明確に答えられない希望者は、「本気で入職したいと考えていない」と判断されてしまいます。

知らないクリニックの良いところをいうことはできません。上記でもお話しましたが、応募先のクリニックの情報収集が不可欠になります。そして、良いところを見つけたのであれば「なぜその点をいいと思ったのか」の理由付けをしましょう。

「何が良い」「どれだけ良い」「なぜ良い」などがクリニック選びのポイントになります。さらにこの理由に個人的なエピソードを合わせて話すことができれば自分の言葉で表現した入職の希望理由になります。

例えば、希望するクリニックで行っている施術や医師の経営理念などはサイトからすぐにわかります。実際にクリニックに足を運んでいれば、雰囲気やそこで働くスタッフの活気、サービスも把握できます。より具体的に話すことで意欲が伝わりやすくなります。

そしてさらに、自分の今までの経験がクリニックの利益につながることを具体的に述べるとよいでしょう。どの分野でどのくらい貢献ができるのかを伝えるのです。

具体例を下記に挙げてみましょう。

A先生の「大がかりな施術を行わなくても、肌や体は変えられる」という理念に感銘を受けました。

こちらのクリニックに通われた知り合いの女性が脂肪吸引(何十万円~)を希望されたのですが、A先生はそちらを行わず基礎代謝をあげる治療(1万円前後のインディバやエンダモロジー)を行い、食事・運動療法を指導されたと聞きました。

その女性は、「先生がおっしゃった通り脂肪吸引をせずに、運動や軽い施術を継続的に行うことで自分の力で外見に変化をもたらしたことが美しさを引き出すモチベーションとなった。『自分が努力することで外見が変わる』ということに気づくことができ、今までよりも積極的に食事や運動に取り組み健康的に美しくなれたと思う」とおっしゃっていました。

すべての美容クリニックとはいいませんが、ある施術を希望して来院すると、他にももっと高額な施術を勧めることが多い業界である中、御院では患者様の健康を考え、運動や食事療法で治療を行うということに敬服しております。脂肪吸引のほうがいいとされる患者様かどうかを見極め、一人一人に合わせた治療をされていると感じました。

前職では糖尿病の入院治療にかかわっていたこともあり、患者様の長期の人生を考えると一時的な脂肪吸引などでは自分の健康に対する意識改革を行うことは難しいことを理解しています。

これまでの看護経験を活かして、A先生のおっしゃる「患者様自身の力で美しさを引き出す」という理念に貢献できると思い、応募いたしました。

希望するクリニックの魅力を素直に伝え、自分の看護経験から強みを語っている事例になります。

退職した理由に関する回答例

面接では「なぜ前の病院を辞めたのか」という退職理由も必ず聞かれる質問になります。この質問は、採用したあと勤続を続けてくれることが可能かどうかを確認することが主な理由です。

受け答えの仕方によって、「応募者本人に何か問題があって辞めざるを得なかったのではないか」という疑いを採用側にもたれてしまうと、不採用に直結してしまいます。また、答えをはぐらかすようなあいまいな回答をしてしまうことも、「なにか隠し事をしているのではないか」と考えられてしまいます。

さらには優等生的な模範解答を述べても、「面接マニュアルを暗記してきたのではないか」と捉えられてしまいます。「キャリアアップ」「新しいチャレンジ」など、誰もが使うような言い回しは、マニュアル回答として受け取られてしまいがちです。

退職理由を述べる一番いい方法は、志望動機につながる前向きな理由を明確に伝えることです。

希望する美容クリニックの看護業務の目標と関連付けて、否定的な採用側の疑いを晴らすことが大切です。「嘘っぽい」と感じるような答えをしないことがポイントになります。

もし退職理由について突っ込んだ質問が続いたときは、「採用候補として長く勤められるかどうか判断されている」と前向きに考えることにしましょう。

退職理由を聞かれたときは、決して弱気になったり、目を泳がせたりすることなく、終始一貫した回答を続けてください。採用側と目を合わせ、落ち着いて語尾をはっきりさせた発音・発声をしましょう。

回答例を下記に示します。

呼吸器外科病棟から神経筋疾患病棟の異動に伴い、良い機会だと考え、退職を決心いたしました。実は前々職で形成外科に勤務していたころから、美容系のクリニックの転職を視野に入れておりました。

呼吸器外科での3年間は貴重な体験でした。しかし、手術を行うことで患者様の気持ちが明るくなっていく形成外科での看護に、私はやりがいや興味を感じることが多かったです。

この気持ちはいつしか、形成外科をさらに応用させた技術を必要とする美容外科クリニックでの看護を行ってみたいという気持ちに変わっていきました。

御院のような技術のある美容外科クリニックで、さまざまな悩みを抱えた患者様の笑顔を引き出すお手伝いをさせていただきたいという思いを常に抱くようになり、御院の応募に至った次第です。

上記のように、「もともと転職を考えていたが、きっかけがあったので転職することになった」という自然な流れを作っておくと、退職理由に対して採用側に納得してもらうことができます。退職の経緯や転職理由・志望動機などがすべて関連付けられた回答を事前に考えておくことが重要です。

長所・短所に関する回答例

あなたに長所・短所を述べさせることで、採用側は「仕事への適性」と「職場環境への適性」の2つを確認することができます。

また採用側は、あなた自身の性格を説明してもらうことによって、「しっかりと自己分析を行えているか」「マイナス思考を抱えていないか」「向上心をもっているか」についてもチェックしていると考えておくとよいでしょう。

他の質問と同じように、長所はエピソードを交えて具体的に答えるようにしましょう。

短所を述べるときには、マイナスイメージを強調しすぎないように注意します。マイナスイメージに関して、具体的なエピソードは語るべきではありません。採用者に悪い印象を強く与えてしまうからです。

長所を述べたあとで短所を述べると、印象が悪くなってしまいがちなので、最後は必ず前向きな表現で締めくくるように言葉を考えると良いです。

では、以下に回答例を示します。

私は看護師の仕事に妥協をしたくありません。この姿勢が長所であると同時に短所であると思っています。

看護はミスの許される仕事ではないと考え、万が一のことまで想定し確認を徹底しています。患者様に何か症状がでたら、看護師として最初にどのように行動すればいいのか、ということを考え動いております。

そのため同じ仕事をしたときに、他の看護師よりも時間がかかると指摘されることがあります。

しかし、この確認をしっかり行うおかげで患者様の重大な疾患の早期発見に一役買うことができていました。また、患者様のいつもと違う表情からも具合が悪いかどうかを読み取り、率先して声掛けなどをし、安全に過ごしていただけるよう心がけておりました。

それでもやはり確認をしすぎることもあり、看護師として至らない点も多々あるかと思います。そのため、この部分を「私の短所である」と考えている次第です。

「確認しすぎているかな」と思うときは、必要最低限のチェックだけは行っておき、後で時間に余裕があるときに再確認するように心がけています。

長所と短所は表と裏の関係です。看護業務を行う上で、あなたが抱えている短所はプラスになる素質をもっていることを具体的に述べるようにしましょう。

逆質問への回答例

面接の最後に「質問があれば教えてください」などのように、逆質問を受けることがあります。質問の有無を聞いているにもかかわらず、「質問がない」となると入職したときのイメージをもっていないと捉えられ、意欲の足りなさや真剣さに欠けると判断されてしまいます。

もちろん給与や残業のことなど、面接ではあまり触れられなかったことについて聞いてみたいと思うでしょうが、ここでは入職後のイメージができない部分を訪ねるほうが良いです。

最後に給与や残業の質問をすると、「この人は職務内容よりも待遇や労働条件を入職の判断基準にしている」と採用側に思われ、好印象をもたれることはありません。年収や勤務条件に関する質問はあなたの印象が下がります。これらのことは、転職サイトのコンサルタントから採用側に間接的に訪ねてもらうのが一番いい方法です。

それよりも入職したあとをイメージしてみて、不安な点や疑問に思う点について質問してみるとよいでしょう。入職する意欲を伝える最後のチャンスです。

回答例を下記に示します。

このたびはこのような場を設けてくださり、ありがとうございました。ご縁があって御院に入職することが決まり、入職日までに身に付けておきたい知識などがございましたら教えていただけたらと思います。

もしくは、ただ質問をするだけでなく、自分なりに考えた答えを述べてみるのも好印象を与えられます。回答例を挙げてみます。

御院は高い顧客満足度をキープされています。その秘訣についてお教えいただけませんでしょうか。

御院では顧客満足度をキープするために、医師の施術はもちろん前後のお客様対応についても丁寧で安心できる説明を行っていると感じています。スタッフも含め、チームで協力してお客様に心地よい場を提供しているものだと推測しております。

もし質問がなければお礼を丁寧に述べるようにしましょう。「雇用条件に記載されている業務内容などの初歩的な質問をして、情報収集能力が欠如している」と思われるくらいなら、簡単なお礼を言うほうが良い印象を与えます。

こちらも回答例を示します。

ご丁寧な説明をいただきましたので、御院の業務内容もよく理解することができました。このような場を設けていただけ、改めて御院で働きたいと思いました。本日はどうもありがとうございました。

お礼を述べる場合は、採用側の説明によってすべての疑問を解決することができた(あらかじめ考えてきた質問の答えが明確になった)ときに使えます。しかし、できれば質問を2~3個考えておくほうがいいでしょう。

不採用の理由のトップは「意欲がない」

美容クリニックの採用率はほかの医療系のクリニックに比べて圧倒的に低いです。そのくらい応募者は多数おり、採用者は少ないという狭き門なのだといえます。

しかし上記でお話してきましたが、どのくらい情報を集めて、事前に面接の準備をしているかで採用の合否は決まります。やはり意欲がない人は情報収集や面接対策を十分に行っていないので、採用側に「意欲がない」と捉えられてしまい不合格になることが多いです。

あなたのように本気で「この美容クリニックにどうしても転職したい」と考えている人は応募者の中にどのくらいいるでしょうか。実際に希望するクリニックに興味をもって情報を収集し、面接対策のための行動を起こしている人は、ほんの一握りです。その一握りの看護師だけが内定を勝ち取ることができるのです。

倍率ばかりを気にしても仕方ありません。採用は「この面接のために誰よりも準備をした人」がつかみ取れるのです。

そのためには情報をできる限り集めましょう。もし情報を集めるのが困難な場合は、看護師転職サイトを利用するのも一つの賢い方法です。看護師転職サイトに登録すると、転職サイトだけがもっている美容クリニックの情報を教えてもらうことが可能になります。

美容外科求人ガイドという美容外科専門の転職サイトですと内定率は85%となっています。転職サイトのコンサルタントは内定を取ってもらうために、希望する美容クリニックの詳しい情報を応募者に教えているため、面接で具体的な内容を話せることにつながっています。

サイトなども情報源にはなりますが、それでは他の応募者と情報収集の差はつけられません。転職サイトや雑誌、書籍なども利用し、希望するクリニックの情報を集め、入職の意欲を採用側に見せることが大切です。事前の準備を十分行い、採用を必ず勝ち取るようにしましょう。