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美容外科クリニックや美容皮膚科の看護師として働いてみたいけれど、看護業務には「受付」「カウンセリング」など、看護師とは一見関係のないエステティシャンのような仕事の一面があります。

つまり、看護師免許を持っているにもかかわらず、美容外科クリニックの看護師は、国家資格を必要としない業務がたくさんあるのです。そのため、「美容外科クリニックの看護師としてのやりがいっていったい何なのだろう」と一歩立ち止まって考えてしまう美容外科クリニックの看護師も多く存在します。

そこで今回はエステティシャンとは違う側面をもつ、美容外科や美容皮膚科に勤める看護師としてのやりがいにスポットを当ててお話をしていきます。

美容外科クリニックとエステサロンの違いとは

まず、美容外科クリニックとエステサロンの違いについてお伝えしていきます。どちらも「悩める女性を美しくしていく」という目的は同じです。さらに、どちらも同じ美容マシンを使っているエステサロンやクリニックが存在します。

しかし、美容外科クリニックとエステサロンには決定的な違いがあります。

それは施術後の「結果」です。では、施術による結果の違いとはいったいどのようなものなのでしょうか。これについて、詳しく解説していきます。

美容医療とエステの違いは「結果」

美容外科クリニックで行われる美容医療と聞くと、イメージされるキーワードは、「高額」「痛そう」「敷居が高い」などが挙げられます。

一方、エステと聞くと「極上の肌を手に入れる」「癒しの空間を提供する」「施術はピンからキリまである」といった印象をもっている人が多いです。

確かにエステサロンでは、センスの良い内装とリラックスできる環境が施され、数多くの施術が提供されているのが特徴的です。肌をいたわりながら、日々の喧騒から離れ、心も身体もリラックスされるのでストレスを解消したい方におススメです。

しかし短期間で今ある外見上の悩みをすぐに解決したい人は、美容クリニックに行く方が確実に結果を出すことができます

なぜなら、エステサロンが美容クリニックと同様の美容マシンを導入していたとしても、同じ効果を出すことは難しいとされているからです。

エステサロンでは、万が一何らかのトラブルが起こったときにエステティシャンだけでは対処できないため、通常よりもマシンの出力を抑えた低いエネルギーで施術を行う必要があります。そのため、美容クリニックと同じマシンを使って施術を行ったとしても、エステサロンのほうが効果を感じられないことが多いのです。

例えば、エステサロンでも美容クリニックでも施術件数の多い「脱毛」を取り上げてみます。

エステサロンに行って脱毛を行う場合は、3~5年にわたり20~30回近く通って施術を受けなければ、効果を実感することはできません。一方、美容皮膚科で医療脱毛を行うと1~2年で約5~8回程度の施術を行うだけでムダ毛は生えてこなくなります。

これは、美容皮膚科で行われる脱毛のほうが照射パワーを強くできるため、短期間での脱毛が可能なのです。そのため、一回分の脱毛料金はエステサロンの方がお得なことが多いですが、トータルで考えると美容皮膚科で医療の専門家の手にかかった方が、とても安く施術を行うことができるのです。

また同じ施術を行ったとしても、美容クリニックでは医師の監視下で施術が行われているため、万が一のトラブルにも対処できます。

結果として、エステサロンの方が効果を感じられるまでに時間がかかるため、長期間通う必要があります。同じ施術を受けるとき、早く結果を出したいなら美容クリニックの方が短期間で安価で済み、トラブルも少ないのです。

同じ美容施術でも、エステサロンと比較して医療美容のほうが高度な専門的技術が要求されるといえます。

看護師とエステティシャンの違いは「知識」

では、看護師とエスティシャンの違いは何でしょうか。ただ単に、国家資格が有るか無いかといったことだけではありません。

看護師は学生時代から、「科学的根拠(エビデンス)」に基づいた看護を提供するよう叩き込まれています。「根拠」という言葉は看護師なら誰しも、嫌というほど聞いてきた言葉です。

つまり、看護師が患者さんになんらかの看護を提供する場合には、自分のその場の思いつきや患者さんに言われるがままに従うのではなく、医学的分析やアセスメントを行い、それによって行動することが求められます。看護とは科学的証拠に基づいたケアを行うことなのです。

私たち看護師は、根拠に基づいた看護を行い、患者さんをよりよい状態に導きます。そのために基礎疾患や解剖生理学などを長い時間かけて学んできたのです。

科学的根拠に基づいて、美容外科や美容皮膚科の看護師はお客様の要望をカウンセリングで聞き、お客様の症状に合わせた適切な施術前後のケアについて説明し、納得してもらうことが求められています

下記に例を挙げてみます。

「顔にできたシミをレーザーで取りたい」と来院されたお客様がいます。そのシミは、日焼け止めを塗らなかったために、強い紫外線を浴びて顔の広範囲にできたシミでした。

このようなシミは、生じてから時間の経過が短いので、お客様が望まれている強力なレーザーや強いピーリングを行う必要はありません。それよりも、フォトフェイシャルなど美容マシンを活用した方が施術の時間も料金もかからず、美肌を手に入れることができます。

それに加えて、クリニックで処方された医療用の外用薬(レチノイン酸+ハイドロキノン)を使用すれば、自宅でもシミを解消することができます。

さらに内服薬も、市販のものではなく、クリニックでお客様の肌状態に合わせて処方したもらった方(トラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEが配合されたもの)が効果的です。

美容クリニックの看護師は、シミに応じた施術や処置の方法について、また医師がこの施術を選んだ理由、さらには施術後の医療的なケア方法など、科学的根拠をもってお客様に詳しく説明します。

エステティシャンの説明とは異なり、看護師に医療的観点から根拠のある説明をすることで、お客様は「自分に合った最適な施術を選んでもらえ、結果を出すことができる」と安心します。

このようにエステティシャンと違い、看護師がお客様に美容を勧めるということは、医学的な美容の知識をもって、施術や外用薬・内服薬を提供するということなのです。

これは、お客様が数多くある美容法の中でも「勧められた施術法で間違っていない」と確信をもつことにつながり、期待する結果を出すことにつながっていきます。

美容外科・美容皮膚科の看護師のやりがいとは

以上のことを踏まえたうえで、美容外科・美容皮膚科の看護師のやりがいについて解説してきます。

お客様がイメージする要望を医師に橋渡しする

一概に美しくなりたいといっても、お客様によってなりたい美しさの基準が異なります。「かわいい」「きれい」といった言葉は流行にも左右され、その人によってイメージが違います。

しかし、男性医師など場合によっては女性のお客様がイメージする「かわいい」「きれい」を理解できないときがあります。そのようなときは、同じ目線で考えられる同性の同じ年代の看護師が医師とお客様の仲介に入って活躍することができます。

「かわいい」というのは、どちらかというと一般的に女の子っぽい癒し系のイメージです。目と目の間隔が広く、目じりが下がって、顔全体がフラットな印象をいいます。「かわいくなりたい」というお客様は、どちらかというと眼や鼻などのパーツを施術するのではなく、美肌にするなど全体的な印象を変えることから始めると理想とするイメージに近づいていきます。

一方「キレイ」を目指している女性は、知的・クール・大人っぽい印象を求めていることが多く、顔全体のバランスを整えたい人が多いです。若い女性が「きれいになりたい」というときは、目の印象を変えたり、鼻を高くしたりするパーツの施術を勧めるほうが満足いく結果になります。

このように、美容整形というのは、手術が成功したら終わりというわけではありません。受けた人が施術により満足しなければならないのです。

二重まぶたの幅の1mm単位の違いや、目じりや目がしらの二重のカーブの角度、どの施術を最初に行うかなど、看護師が細かい部分までお客様の要望を聞いて、満足いくような結果を出さなければなりません。

これは、緻密で繊細な仕事です。例えば、お客様は自分がどのような二重まぶたが似合うかよくわからず希望だけを言うケースが多く、コンピュータなどを使ってイメージを固めていきます。お客様が「憧れの女優のようなくっきり二重になりたい」と思っていても、顔全体のバランスを考えると幅の狭い平行二重のほうが似合うこともあるのです。

そのことをお客様とよく話し合い、納得してもらった上で施術を受けてもらいます。そして、結果に満足して喜ばれるお客様をみると「美容整形の看護師をやっていてよかった」とやりがいを感じることができます

お客様のコンプレックスを直すことで明るく強くなってもらえる

美容皮膚科の看護師には、お客様のコンプレックスを直すことで内面から明るく強くするお手伝いを行うことができます。

看護師とお客様との間に、以下のようなお話しがありました。

中学生の女の子がお母さんと一緒に美容皮膚科に訪れました。その子は、生まれつき鼻の下に大きなホクロがあったのですが、好きな男の子にそのホクロをからかわれ、それ以来ずっとコンプレックスになってしまったそうです。写真を撮るときはいつも口元を手で隠し、笑うことも少なくなってしまいました。

それに気づいた母親が近所のかかりつけの医師に相談したのですが、「このホクロはガンなどの病気ではないため、あまり気にしなくてもいい」と取り合ってくれなかったため、美容皮膚科に来たそうです。

そこで、美容皮膚科の看護師は次のようにいったそうです。

「ホクロをとることは簡単よ。あなたは自信をもって笑うことができるようになるから心配しなくていい。しかし、誰かがあなたの別のコンプレックス(ホクロ以外のコンプレックス)を見つけて、それをまたからかわれるもしれない。そのときは外見しか見ていないその子を笑ってやりなさい」

女の子はその日に、ほくろをレーザー除去して帰っていきました。後日、笑顔になった女の子が来院してきました。

そして、その子から「どうして外見を重視する美容皮膚科の看護師さんなのに、外見しか見ていない人を笑えといったのか、あのときは意味が分かりませんでした。しかし、ホクロを取って分かったことは、私もその男の子も外見でしか人を判断していなかったということです。そのことに気づかせてくれた看護師さん、ありがとうございました」と報告があったそうです。

美容皮膚科にきてコンプレックスを取り去り、笑顔になって帰る患者さんを送り出すのは嬉しいことです。

美容皮膚科の看護師は、外見上のコンプレックスに自分自身が縛られて、ネガティブな考え方に陥ってしまった人にたくさん出逢います。他人が言った何気ない外見上のからかいの言葉に深く傷ついてしまい、人生まで左右されてしまうお客様が多く、勇気をだして美容クリニックの門をくぐるのです。

コンプレックスは誰しも持っています。完璧な人はいません。コンプレックスをつついて「ここもあそこも直した方がいい」と勧めるのは、ホクロをからかう男の子と変わらないレベルの低い美容皮膚科の看護師です。

一方で先ほどの看護師は、美容皮膚科の看護を通して、その女の子に「一番気になるコンプレックスを取り去ったのだから、自分を今より少し好きになって大切にしてほしい」というメッセージを込めていたのです。

美容皮膚科の看護師は、内面から患者さんを明るく強くするお手伝いを行える、そんなすごいパワーを持っているのです。

美容外科・美容皮膚科の看護師しかできないことがある

他にも、美容クリニックでの看護師のやりがいとして、「(医療系の看護師より)金銭的な余裕ができる」「自分自身がキレイになれる」といったことが書いてあるサイトが多数あります。

しかし、あなたはエステティシャンではなく、あくまでも看護師です。やはりお客様に満足してもらい喜ばれる結果を出すことや、お客様に内側から明るく強くなってもらえることに喜びを感じてほしいと思います。人は誰かの役に立つことによって自分自身の存在を肯定し、やりがいを感じることができるからです。

経済的余裕や自分磨きも人生には大切ですが、お客様一人一人を大切に考え、お客様に喜ばれる看護を実践している美容外科・美容皮膚科の看護師を目指しましょう。その方がやりがいを感じ、歳を重ねても長く勤めることができます。

美容クリニックの看護師にしかできない看護があるのです。そのことを日々追究し、看護することを喜びに変えていくようにするとさらに美容外科・美容皮膚科の看護師の仕事にやりがいを感じられるようになります。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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転職サイトの活用法

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看護師の転職サイトはそれぞれ特徴があります。「対応地域が限定されている」「取り扱う仕事内容に特徴がある」「非常勤(パート)に対応していない」などサイトごとの特性を理解したうえで活用すれば、転職での失敗を防げます。

お勧め転職サイトランキング

新たな看護師の働き方

・美容クリニック・美容皮膚科への転職

夜勤なしで高年収を実現できる求人として、美容クリニック・美容皮膚科があります。死と隣り合わせの職場ではなく、患者さんを美しくする手伝いを行うのが美容クリニックです。

美容クリニックへ転職する

・派遣看護師で高時給・好待遇を狙う

一つの職場で働き続けるという形態ではなく、3ヵ月や半年など一定期間だけ勤務する派遣看護師という方法も存在します。高時給を実現でき、人間関係のもつれがなく、「派遣が終わった後は長期の旅行に行く」など自由な働き方を実現できます。

派遣看護師で働く

・単発・日払いの高時給求人を探すには

「今月は苦しいため、もう少し稼ぎたい」「好きなときだけ働きたい」など、こうしたときは高時給を実現できる単発・スポットバイトが適しています。健診やツアーナースなど、看護師ではさまざまな単発案件が存在します。

単発・スポットバイトで働く