美容外科・美容皮膚科に勤務する看護師は、日々進歩する施術のことについて勉強を深めていく事が大切です。知識の多い看護師は、患者さんに信頼され、頼られる存在といえます。

しかし美容外科・美容皮膚科に足を踏み入れた新人看護師なら誰しも経験することですが、学生時代や病棟勤務時代とは違って真新しいことを覚えることが多く、戸惑ってしまうこともあるでしょう。

「お客様に今からお勧めする施術は、本当にお客様の悩みを解決できるのか」「先輩看護師に簡単に行える施術と教えてもらったけれど、注意点や気を付けておくべき箇所はないのか」といった疑問が出てくることが多々あります。これらの悩みは忙しい実際の現場ではなかなか聞きづらいのが現状です。

そこで、上記のような美容外科に入職したての新人看護師やこれから美容外科・美容皮膚科に転職を考えている看護師に対して、美容医療でよく行われている施術の長所や短所について勉強すべきことをお話しします。

人気のある「プチ整形」のメリット・デメリットとは

美容整形で人気のある施術は「プチ整形」です。一般的に「プチ整形」といえば、メスを使わずに行える美容医療のことを指します。

「美容整形外科にいって整形した」と伝えると、周りの反応として重く受け止められてしまうことが多く、今の日本ではまだまだ整形について言い出しづらい現状があります。

それに対して「プチ整形」は、まるで美容院にいって髪を艶やかにしてもらったかのように手軽にできる印象が根付いているため、周囲の人からは「かわいくなった」「私もしたい」と好反応が返ってくることが多いです。

整形に「プチ」をつけることで、多くの女性にとって美容整形という重たく暗い雰囲気の言葉が、明るく誰でも楽しめる言葉に変わりました。

「メスを使った美容手術を行うのは怖いし、そこまで外見に悩んでいると思われたくない。ただ、注射や痛くない医療機器を使った治療で安価で簡単にキレイになれるのであればやってみたい」という女性の心を「プチ整形」は掴むことに成功したのです。

しかし、プチ整形にもメリット・デメリットが存在します。簡単に行える施術と思われていますが、決してそのようなことはありません。

実際に一昔前、内科医や外科医などの多くの開業医がプチ整形ブームにのり、「プチ整形は注射を打つだけで簡単だから、私のクリニックにも取り入れよう」としました。しかし施術が上手くいかず失敗を起こしてしまい、慌てて撤退した医師が多くいます。

プチ整形だと安易に考えてしまってはいけません。まずは、プチ整形のメリット・デメリットについてお話ししていきます。

プチ整形は簡単・安全・低価格なのか?

プチ整形とはどのようなものと考えられているのか、メリットを下記にまとめました。

プチ整形のメリット

・簡単に行える施術である

・短時間で終わり、日帰りで帰れる

・痛みもほとんどないため、苦痛ではない

・低価格で行える

・周りの人に気づかれにくい

・施術後すぐに化粧をして帰ることも可能

・満足しなければ、元に戻すことが可能

仕事帰りのOLが気分転換を兼ねて、美容皮膚科によってプチ整形を受けて帰ることもめずらしくない時代です。

「プチ整形というくらいだから、簡単に行える施術だし、どんな医者でも失敗しないだろう。それならば、どこの美容外科・美容皮膚科にいっても同じだろう」と考える女性は多いです。

ただプチ整形といっても、最新の再生医療が使われているプチ整形もあります。例えば、iPS細胞や、EC細胞といった技術が使用されるケースです。これらの最先端の技術を用いて行うプチ整形は、もちろん簡単に行えるものではなく、医師の高度な知識と腕が必要となります。もちろん失敗することもあります。

さらに再生医療を利用した施術を受けたとしても、効果が1年程度しか維持することができないものが多いため継続治療を必要とします。そうなると、費用はプチとはいかず高額になってきます。

実際、プチ整形は簡単・安全・低価格ではないことが多いのです。

そのため、看護師として患者さんが大きな整形手術を受けるときだけでなくプチ整形を受けるときも、どのような危険性があるのか事前に把握しておくことが大切です。また、効果はどのくらい持続して、どの程度クリニックに通う必要があるのか、患者さんに説明しなければいけません。

まずはプチ整形の中でも特に、シワ・たるみにすぐに効果を発揮し、手軽にできるということで注目されている「ボトックス注射」「ヒアルロン酸注射」「PRP治療」のメリット・デメリットについてお伝えします。

ボトックス注射のメリット

ボトックス注射は、後述するヒアルロン酸では治療できない大きなシワ(表情ジワ)に効果を発揮するといわれています。大きなシワとは、笑ったときにでる「目じりのシワ」、しかめっ面になったときにでる「眉間のシワ」、上をむいたときにでる「おでこのシワ」などです。これらのシワがあると見た目年齢がかなり老けて見えるので気にする方が多いです。

ボトックス注射は、集団食中毒の原因菌である「ボツリヌス菌」が作り出す「A型ボツリヌス毒素」から弱毒性の成分を抽出し、生理食塩水などで極めて薄くしたものになります。このボツリヌス毒素は、筋肉の動きを抑制する働きをもっています。

この成分を皮膚に注入することで、筋肉を麻痺させる作用があります。「食中毒のときに勉強した恐ろしい菌がボツリヌス菌」というイメージをお持ちの方も多いです。しかし、ボツリヌス毒素は皮膚から吸収する分には人体に安全で副作用もほとんどありません。眼科でも突発的に起こる目の周囲で生じる筋肉収縮の治療に使われており、安全性の高い施術といえます。

このボツリヌス毒素をシワのできる部分に注射することで、筋肉を麻痺させ動きを止めることでシワを取り除くことができます

また、このボトックスはシワ治療だけでなく顔のエラ部分に注射することで、咬筋(咬む筋肉)を縮めさせて、あごの骨を削らないでもあごを細く見せることができます。またふくらはぎや腕に注射すると、筋肉を縮めさせる作用によって脂肪吸引まで行わなくても、ふくらはぎや腕を細くすることができます。

さらにガミースマイル(笑ったときに歯ぐきまで見えてしまう状態)にもこのボトックス注射は効果を発揮します。上唇にボツリヌス菌を注射することで筋肉を麻痺させ、歯ぐきを見えにくくさせることができるのです。また制汗作用もあるため、多汗症で悩んでいる方はボツリヌス毒素を注射することがあります。

このように美容整形や眼科などでもボトックス注射は大きく活用されています。

ボトックス注射のデメリット

しかし、ボトックス注射にもデメリットがあります。

ボトックス注射は極細針を使用し、筋肉に液を注入します。注入後、2~3日すると効果が現れ始めます。個人差はありますが、3~6カ月は効果が持続します。定期的に注入し続ければ、次第に効果が長持ちするようになり、少ない治療回数でもキレイな状態を保てる時間が長くなります。

ボトックスそのものに副作用はあまりないのですが、使用した量や注入場所が間違っていたなどして失敗することがあります。そうなると、左右のバランスが悪くなったり、眼がいつも半開きになり閉じるのが困難になったり、表情が乏しくなります。

ヒアルロン酸のように人間の体にはボツリヌス毒素の分解酵素が存在しないため、失敗したからといってすぐに元に戻すことはできません。数ケ月の時間をかけて、元に戻っていくのを待つしか方法がありません。

そのため顔の神経回路や表情筋の動きなど、知識を兼ね備えた医師の技術が必要となります。

費用は「アンプル1本100,000円前後」します。一度アンプルを開けると、ずっと保存しておくことができないため、1回分の治療に使います。

私が以前勤めていた眼科では、同じような症状をお持ちの2~3人の患者さんに、同じ日に来院の予約を取っていただき、あらかじめ別の注射器に使用する量を分けて「1アンプルで同日に2~3人にボトックス注射を行う」ことにしていました。高い注射液になりますので、使わなかった液を無駄にしないようにしていました。

もし極端に安くボトックス注射ができると宣伝している美容外科・美容皮膚科があるとすると、それは他の患者さんで使わずに残った液を使いまわしをしている可能性が考えられます。

そのような美容外科や美容皮膚科は、ボトックス注射だけでなく他の施術でもトラブルを多く抱えていることが多いため、転職先として選ばないことをお勧めします。

ヒアルロン酸注射のメリット

小さなシワやたるみにもっともよく行われている施術が、「ヒアルロン酸」を注射する方法です。ヒアルロン酸はグリコサミノグリカンの一種で、保水力に絶大な効果があり、特に鏡を見たときに気になる「ほうれい線」を薄くしたり、消したりするのに有効な方法として知られています。副作用は少なく、安全であるとされています。

ヒアルロン酸がなぜ副作用が少なく、安全といわれているのかというと、もともと関節や皮膚など人体に広く存在している物質になるからです。関節にあるヒアルロン酸は骨と骨の間で関節の動きを滑らかにする働きを持ち、皮膚にあるヒアルロン酸は肌の張りを保つのに役立っています。

しかし、年齢を重ねるとともにヒアルロン酸の量は減少してきます。20歳を100%とすると、30代では60%台、40代では50%台、50代では40%台、60歳では20%と年々少なくなっていきます。ヒアルロン酸が少なくなると、肌の張りが失われシワやたるみの原因をつくってしまいます。

そのような気になる部分に不足したヒアルロン酸を注入し、肌の張りを保つのがヒアルロン酸注射です。場合によっては、あごをシャープにさせたり、唇をふっくらさせたりするときにも使われます。

ヒアルロン酸はコラーゲン注射と異なり、アレルギー反応を起こすことはほとんどありません。そのため、事前にアレルギーテストを行う必要がありません。また、施術が失敗したとしてもヒアルロン酸を分解する酵素があるので、ヒアルロン酸の分解酵素を施術部位に注入することで数日で、元に戻すことが可能です。

効果は個人差があるものの、半年から1年の間は効果が持続します。時間とともに、ヒアルロン酸は体内に吸収されて無くなってしまいます。もし、ヒアルロン酸の効果を持続させたいのであれば、半年~1年に一度は注入することが必要不可欠です。

これらのことからヒアルロン酸が安全で、しかも万が一入れすぎたとしても対処する方法があるため、心配する必要はなく安心といえます。料金は「1回100,000円~」といわれています。

ヒアルロン酸注射のデメリット

しかしヒアルロン酸注射にもデメリットがあります。注射でヒアルロン酸を入れるだけですので簡単な施術と思われがちですが、ヒアルロン酸を注入するには、医師の大変な注意力と熟達した技術が必要となります

ヒアルロン酸注射とは、シワのへこんでいる部分の真上からシワの下に沿って、数mm刻みで液を注入し続ける技術が必要です。シワの大きさにもよりますが、一つのシワを延ばすために1ccのヒアルロン酸を大体300回くらいに分けて注射をします。300分の1ccというごく少量の液が一回に注入される量になります。

そのため針の太さは、日本で出回っている針の中で最も細い内径0.1mmのものを使用します。それを真皮に近い部分に穿刺し、少量ずつ注入を行います。

例えば、ほうれい線の下には動脈が走っており、医師はこの動脈を避けて注射をしなければなりません。もし、この初歩的な知識を知っていなければ、動脈に大量のヒアルロン酸を注入して、血管を圧迫してしまう恐れがあります。

血管を圧迫するということは、酸素・栄養が皮膚に行き渡らなくなり、皮膚が真っ黒に壊死します。これを治療するには現代の医療では、自分の皮膚を移植するしか方法はありません。

そのくらいヒアルロン酸注入は繊細な作業となり、医師の微妙な指先のコントロール力が求められます。シワが改善したかどうかの確実な視力もまた必要となります。注入量が少ないと効果は見られず、反対に多すぎるとシワの部分が凸凹になってしまい不自然な見え方になってしまいます。

ヒアルロン酸注射の費用はアンプル「1本100,000円~」とされています。アンプル1本あれば、左右にできたほうれい線が埋められることが多いですが、これもシワの大きさや深さにもより異なります。

ヒアルロン酸注射を打つことでシワやたるみが気にならなくなることが多く、副作用も少ないため、シワやたるみで悩んでいる患者さんにはおススメの方法です。しかし、技術のある信頼した医師に施術を頼まないと、ヒアルロン酸注射一本とっても、満足いく結果を得るのは難しいのが現状です。

PRP(多血小板血漿)療法のメリット

血小板の中に含まれる成長因子の働きを利用し肌細胞を活性化させ、肌の内側から張りのある肌にしていくのがPRP治療です。PRPは「P = Platelet(小板)、R = Rich(豊富)、P = Plasma(血漿)」の頭文字をとったもので、多血小板血漿といわれています。血小板の多い血漿(血中の白血球・赤血球を除いた液)のことです。

患者さん自身から採血した血液を専用の遠心分離機にかけ、血小板を取り出しシワの部分に注射器で注入します。そうすることで、皮膚の中の老化した線維芽細胞を活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を自分の力で作り出すことで張りのある肌に再生します。

血小板を取り出すという作業は最先端の高度な作業が必要と考えますが、実際はメーカーからマニュアルが出されておりPRPキットを使えば比較的簡単に行えます。

再生医療を利用した最先端のプチ整形になります。

何かキズができたときにそれが刺激になると、血小板が集まってキズが修復されていきます。PRP治療の場合は穿刺が刺激となり、線維芽細胞が活性化され、シワやたるみが修復されます。

しかも、PRPは体の機能を活用した美容法であるため、過不足なく治癒を終えた時点(肌が再生した時点)で自然と線維芽細胞の活性がストップし修復作業が終わります。

PRP治療はまだ、「どのくらいの量を注入すればいいのか、注入部位はどのあたりがいいのか、どのくらいの濃さがいいのか」など明確な治療法は確立していません。しかし、PRP自体が自分で調節機能をもって治癒を行ってくれるため、大きな失敗がありません

PRP療法のデメリット

PRPに、さらに遺伝子操作によって作られたFGF(線維芽細胞増殖因子)という薬剤を混ぜて施術を行う「FGF-PRPカクテル注射」という治療法があります。これは現在、美容外科の間では警鐘が鳴らされています。

こちらは、まだ十分な安全性が確立されていません。使い方さえ間違えなければ、安全と考えている医師もいます。しかし、FGF-PRPカクテル注射を行ったことで、顔にしこりができたという症例も多数報告されており、安全性の面で疑問が残ります。

しかも、FGF-PRPカクテル注射でしこりができたため、修復を行うためにメスや注射などで刺激を加えたため、さらに皮膚トラブルが拡大するという問題も起きています。こうなると現代の医療技術では修復不可能ともいわれています。

もしこの施術を行っているクリニックであれば、医師から「なぜFGF-PRPカクテル注射を行っているのか」「安全性に問題はないのか」「万が一トラブルが起きたときはどのように対処をするのか」を納得いくまで十分説明してもらうようにしましょう。そうしなければ、患者さんに自信をもってFGF-PRPカクテル注射を勧めることはできません。

どんなプチ整形でも失敗してしまったら、それはプチでは済すまされない被害になってしまいます。患者さんにも安心して施術が受けてもらえるよう、危険の伴う施術についてはしっかりとした知識を得て自分自身が納得することが大切です。

二重まぶた施術のメリット・デメリットとは

プチ整形と並んで、二重まぶた施術も簡単に行える美容整形として知られており、若い女性を中心にとても人気があります。

日本の一重まぶたの女性は周りが思っている以上に「冷たい印象を与える」などと悩んでいることが多いです。そこで、二重まぶたの施術を行うことによって「目が大きく見える」「優しい雰囲気に見える」といった印象を与えられることができます。

しかし、そんな二重まぶたの施術もメリット・デメリットが存在します。下記に詳しくお話します。

二重まぶたの施術「埋没法」「切開法」とは

二重まぶたの施術には、埋没法と切開法があります。

一重まぶたの人は、上まぶたの皮膚とすぐ下の軟骨との結合部分が弱く、軟骨についている筋肉を上げても皮膚が一緒に引き上げられません。一方、二重まぶたの人は、上まぶたの皮膚と下の軟骨が結合しているため、軟骨についている筋肉を上げると皮膚も一緒になって引き上げられ、皮膚に折り目がついて二重まぶたになるのです。

「埋没法」は上まぶたの皮膚と軟骨を1~3カ所、糸で結びつけるだけの施術です。もう一つの施術である「切開法」はまぶたを切開して余分な脂肪を除去し、皮膚と軟骨を癒着させる施術になります。以下に、埋没法からお話します。

埋没法のメリット

埋没法で上まぶたの皮膚と軟骨を縫合した糸は、名前の通りそのまま抜かずに埋め込みます。大体10分程度の手術で済みます。埋没法のメリットは、もし施術によって作られた二重まぶたが気に入らない場合は、糸を抜いてもらい修正することができる点です。

美容整形が初めてで、「どのような二重まぶたが好みか自分でも実際はよくわかっていない」「とりあえず二重まぶたにして様子を見てみたい」と思われる患者さんにはこちらの埋没法をお勧めするとよいです。もし希望通りの二重にならなくても、もとに戻すことができたり、やり直しができたりするからです。

埋没法のデメリット

埋没法のデメリットとしては、糸のとめ方がゆるいと皮膚と軟骨の結合が外れて元の一重まぶたにもどってしまうことがあります。また、反対に糸のとめ方がきついとまぶたにつっぱり感を感じたり、軟骨を傷つけたりする恐れがあります。

世間一般では二重まぶたの施術は、簡単なプチ整形の一つとして手軽な手術と思われがちです。しかし上記の美容注射と同様、二重まぶたの手術もまた医師の技術や経験、知識が必要となる手術のひとつといえます。

もし経験がない医師が安易におこなうと、縫合部分の糸が緩んでしまうことが多く、何度も糸を抜いたり戻したりしているうちに、つっぱるような違和感が残ってしまうことがあります。

また、幅が広い平行の二重まぶたなどは、埋没法では作りづらいといったデメリットもあります。

切開法のメリット

切開法は、上まぶたにある皮膚の部分の中で二重まぶたにしたいラインをメスで切開し、余分な脂肪を取り、上まぶたの皮膚と軟骨を癒着させます。メスで切開したい部分は縫い合わせるため、元に戻ることはありません。

また、埋没法では作るのが難しいとされる「幅の広い平行の二重まぶた」を作成しやすいといったメリットがあります。

切開法のデメリット

切開法のデメリットとしては、上まぶたの皮膚を切開するため手術後は腫れやすく、完全に腫れがひくのに約1カ月かかるということがあります。

さらに普段は二重のシワに隠れて二重まぶたにした手術跡はわからないのですが、再度修正の手術を行うとなると、やや困難になるといった面もあります。最初の手術跡がわからないようにするために、もう一本の別の傷をつける必要があるからです。

目頭切開のメリット・デメリットとは

よく芸能人がおこなっている美容整形の一つに目頭切開があります。日本人などモンゴロイド系の人種は、目頭に内側に切れ込んだ蒙古ひだがあります。目頭切開とは、この蒙古ひだを切ることで目を大きくみせる施術になります。

二重まぶたの手術が「目を上下に大きくする施術」とすると、目頭切開は「目を左右に大きくする施術」となります。

目頭切開のメリット

目頭切開をすると、実際に目が大きくなります。もともと先天性の目頭狭小症の患者さんにしていた手術を、美容整形に応用したのが目頭切開術です。

目頭切開のデメリット

目頭切開のデメリットとしては、目が大きくなりすぎるといった問題点があげられます。患者さんに目頭切開後のイメージをしっかり確認しておかないと、目と目の間が狭くなりすぎてしまい、「このような目にするはずではなかった」とクレームが出ることもあります。

ただ、目頭切開の修正はかなり難しいとされています。目頭切開の手術は拡大鏡を使って実施するような繊細かつ微細な手術です。それを元通りにしたり修正したりするとなると、最初の手術以上の技術を必要とするため、医師によっては行えないこともあります。

どのような施術にもメリット・デメリットがある

このように患者さんが簡単に行えると思っているプチ整形にも、メリット・デメリットがあります。元通りにするのが難しかったり、修正が困難だったりすることもあります。

そのため、メリット・デメリットを美容外科・美容皮膚科の看護師がしっかり説明することが大切です。

なかにはデメリットを話すことで施術をやめる患者さんがいるでしょう。そのことで周囲のスタッフの反応が悪くなることがあると思いますが、患者さんが満足しない結果に泣き寝入りをしてしまったり、あとでクレームになったりすることは避けなければいけません。

誠実にカウンセリングを行い、患者さんにとって一番いい方法は何であるのか一緒に考えられる看護師として信頼されることが大切です。他の施術についてもメリット・デメリットを知ったうえで勉強を深めていってください。