「派遣看護師として働いてみたい」と興味をもっている方は多くいます。

派遣看護師は雇用期間が定められているので、看護の仕事を割り切って行うことができます。そのため、多くの看護師の悩みの種となる仕事上のトラブルに巻き込まれにくくなるといった利点があります。

正職員になると起こるトラブルが派遣看護師であると回避できることから、さまざまなトラブルで悩んできた看護師には、働きやすいメリットがあり、お勧めの働き方といえるでしょう。しかし派遣看護師にはデメリットも存在します。

そのため、あなたが満足いく働き方を選択できるよう「派遣看護師のメリット・デメリットを知ったうえで転職する」ことが大切になります。

また、派遣看護師になってから後悔しないためには転職のタイミングも重要です。最後の章では、転職のタイミングについての注意点についても解説していきたいと思います。

「派遣看護師として満足した働き方を実現したかったのに、このようなはずではなかった」と思わないで済むように、派遣看護師のメリット・デメリット、注意点についてお話していきます。

派遣看護師のメリットとは

まずは派遣看護師のメリットについてお話していきます。

時給が高めに設定されている

派遣看護師はパートやアルバイト看護師と比較して、時給が高めに設定されています。時給換算にすると、パートやアルバイトの1.2~1.5倍ともいわれています。これは実は正職員の月の給与よりも高額になることがあります。

「正職員と比べて、派遣看護師は時給制なので手取りとしては少ないのではないか」と考える方もいます。しかし、正職員と派遣看護師が同じ時間勤務した場合、正職員とあまり変わらない給与であることが多いのです。

派遣看護師の求人を紹介するサイトの検索項目で「高時給」と入力すると、時給にすると1,500~2,500円程度の仕事がヒットします。

もし時給2,500円の派遣の仕事を選択した場合、正職員と同じ条件として、1日8時間、月に20日勤務したら、月収は時給2,500円×1日8時間×月20日=400,000円となります。この金額を実際にもらっているのは夜勤などがある中堅層以上の正職員看護師くらいでしょう。

これが中堅層でなくても早くお金を稼ぎたい若い看護師にとっては、派遣看護師の働き方を選択するということは効率的なお金の稼ぎ方といえるでしょう。

派遣看護師の求人は、地域や勤務先、仕事内容に応じて、時給の差がかなりあります。しかし、時給は高めに設定されていることが多いため、同じような仕事内容であれば、時給設定の低い他の仕事をあえて選ぶ必要はありません。

ただし注意しておきたい点があります。看護師求人に苦戦している病院や施設であればあるほど、時給が高めに設定されていることが多いです。

時給が高めに設定されている主な理由としては「交通の便が悪い」「専門的な知識や技術が必要」「仕事が大変多忙」などです。他にも急な異動や退職があり、急に人手が必要になったため時給を上げてでも、一時的に人手不足を解消するといった病院や施設があります。

また後ほどデメリットの項目で説明しますが、派遣看護師は正職員だと支払われる賞与(ボーナス)や手当がつかないといったことが考慮され、高時給が設定されていることもあります。

派遣された後で「このようなはずではなかった」と思わないためにも、「なぜ時給が高く設定されているのか」について雇用元の人材派遣会社に詳しく聞いておくことが派遣看護師として成功するための大切なポイントです。

仕事と割り切った人間関係を築くことができる

派遣看護師として働く場合、看護師・スタッフ間の人間関係が悪くても、雇用期間が定められているので、割り切った人間関係を築くことができるといったメリットがあります。

正職員と違って、仕事をしているうちにお互いの嫌なところが見えたとしても「まあ、あと〇ケ月の雇用期間だから…」とお互いが辛抱できるのです。

しかも多くの病院や施設では、派遣看護師は期間限定の外部スタッフとして丁重に扱われることが多いです。

例えば、正職員同士の上下関係ですと、部下と上司であるため、呼び捨てにされたり、感情的になり行き過ぎる指導が行われたりすることがあります。

しかし派遣看護師で勤務すると、部下と上司という関係ではないため、呼び捨てにされることはまずありません。また慣れない仕事に関して上手く立ち回れなかったとしても、外部スタッフということで感情的に指導されることはあまりありません。

このように看護師の職場ではありがちな人間関係のトラブルに巻き込まれることが少なく、「距離を置いたビジネスライクな付き合いが行なえる」といったことが派遣看護師としての働くうえでの魅力になります。

派遣看護師をしている私の友人は、最初は正職員として働いていたのですが、看護師の人間関係でいつも悩まされていたため派遣看護師という選択をするようになりました。

友人は看護師としては打たれやすい性格で、人間関係のトラブルに巻き込まれやすい側面がありました。しかし、派遣看護師として働いているうちに「これは仕事上の人間関係だから、私生活にもちこむ必要は全くない」と割り切れるようになり、「仕事と私生活を分けられる良いクセがついた」といいます。

そこで、いままで派遣された十数件の病院や施設の中から「自分に合う病院はここだろう」という病院を見つけ出し、今ではその病院で正職員として楽しく働いています。

また派遣看護師として働いている中で、他のスタッフから受けた「これはあまりにも理不尽な行為や言動だ」というものがあれば、その問題を当事者であるスタッフ間で解決する必要はありません。雇用元の人材派遣会社に相談をし、人材派遣会社に第三者として介入してもらい解決することができます。

人材派遣会社にとって「登録した看護師=財産」です。したがって、看護師を大切に扱わない人材派遣会社とは手を組まないことが大切です。正職員は、人間関係に一人で悩んで、精神的にも肉体的にも窮地に立たされるようなことがあります。しかし派遣看護師では、そのようなことはほとんど発生しないので心配する必要はありません。

サービス残業がない

派遣看護師の雇用条件として「残業発生時には25%UPの時給を支給」する定めがあるため、サービス残業が発生しない仕組みとなっています。

正職員の看護師間では当たり前のように存在するサービス残業です。特に新人の頃は、就業時間を過ぎたあとでのカルテ記録に2~3時間かかることがあります。仕事にも記録にも慣れていないため時間がかかるのは仕方ないことなのですが、これはほとんどの病院でサービス残業とみなされます。

しかし派遣看護師の場合は、職場とあなたの間に人材派遣会社が介入しています。そのため、1日の労働時間が8時間を超えた場合、残業代や深夜手当は全額支給されるようになっています。残業代や深夜手当の報酬アップ分については、下記を参照にしてください。

・時間外労働:25% up

・深夜労働:25%  up(22:00~05:00)

・時間外労働+深夜労働:50%  up

・休日労働:35%  up

・深夜労働+休日労働:60%  up

このように就業時間を超えると、割増賃金が発生する仕組みになっています。派遣看護師がサービス残業をせず、正職員よりも気軽に帰宅できるのは、病院や施設が時給換算でさらに高額になる残業代を支払うのを防ぐためです。そのため、休日出勤や休日待機といった休日の時間を拘束される心配もありません。

また割増賃金はつきますが、家庭の事情などがあり残業ができないときは「残業をしない」という選択も行なえます。

「もしここで残業をしないとすると、他のスタッフに睨まれるのではないか」といった余計な心配事はありません。あなたを残業させると割増賃金まで請求されてしまうため、病院や施設としてもあまり好ましくない状況になるからです。

お金を稼ぎたいなら夜勤だけの働き方ができる

お金を稼ぎたい派遣看護師という働き方を希望する人には、夜勤を行なう派遣看護師がおすすめです。上記の項目で挙げた通り、夜勤であれば、設定されている時給に割増手当が付くからです。

夜勤の派遣看護師の求人の多くは2交代制(16:00~翌9:00 休憩120分あり)で15時間労働となっています。そのため1日の法定労働時間8時間を超えているため、通常賃金から25%割り増したうえ、深夜労働手当も同じように25%の割り増しがあります。

すなわち、8時間を超えた場合の労働が、深夜労働(22:00~05:00)と重なった場合は、時間外手当の25%と深夜労働手当の25%の両方が加算され、日勤帯の賃金の50%割り増しとなります。

例えば、看護師の平均時給である1,800円に1.5倍の加算が付くため、時給は1,800円×1.5=2,700円と跳ね上がります。

そのため、日勤の派遣看護師の日給の相場が12,000円~20,000円なのに対し、夜勤の派遣看護師の日給の相場は30,000円~40,000円となっています。日給35,000円の派遣看護師の仕事を月に10回すると350,000円になります。

正職員だと夜勤をしても、多くの病院では高待遇の割増手当は付かないことがほとんどです。正職員だと、2交代制で10,000円、3交代制で5,000円の手当が相場とされています。短期間で早く稼ぎたい方には夜勤の派遣看護師は効率的な稼ぎ方といえます。

ただ注意していただきたい点は、夜勤をするときの配属先についてです。配属される代表的な部署として、ICUや救命救急外来が挙げられます。

こちらはハードな現場であるため、一日でギブアップしてしまう派遣看護師も多くいます。体力と看護力に自信のある人はチャレンジしてみると良いでしょう。反対にブランクが多い方、経験の浅い方、夜勤経験がない方は、避けたほうが無難といえます。

勉強会や会議に参加する必要がない

派遣看護師は、勉強会や会議だけでなく看護研究に参加する必要がありません。これは上記の項目にあげたように、勉強会や会議というのは就業時間外に行われることが多く、病院や施設側が時間外労働で割増賃金を支払う必要が出てくるからです。

看護研究は多くの場合、就業時間外に行われるため、休日出勤や修業時間後に話し合いがあったり、出来なかったところを自宅でやったりしなければなりません。看護研究は看護師にとって、いわば過酷極まるサービス残業の典型的な例といえるでしょう。

私が以前勤めていた病院では、夜勤(前日の17時から朝の9時まで)が終わったあと、深夜まで残って看護研究について話し合っていました。その後、家に看護研究を持ち返り研究作業をまとめていました。もちろん、この看護研究で費やした膨大な時間は給与に加算されることはありませんでした。

看護研究は自己研鑽にはなりますが、プライベートな時間を多く削られるため、子育て中の看護師や睡眠や休息をとりたい看護師には過酷なサービス労働といえます。

しかし派遣看護師には、このような勉強会や会議、看護研究は看護業務に含まれていないことが多いです。もし勉強会や会議、看護研究に参加しなければならないような状況であれば、雇用元の人材派遣会社に相談をして、「時間外手当の発生がある」といった旨を病院や施設に告げてもらうとよいでしょう。

国内外に添乗ナースとして同行できる

派遣看護師としての働き方のひとつにツアーナースという選択肢があります。ツアーナースの主な業務では、修学旅行や研修旅行、合宿の付き添いやイベントでの救護を行ないます。参加者の健康管理を行なったり、発病したときに的確な対応や対処をとったりすることが期待されています。

ツアーナースであれば、給料をもらいながら国内外の各地に同行することができるので、旅行に興味をもっている人にはおすすめの働き方です。

ツアーの最中、付き添いの医療従事者があなた一人だと、何かトラブルが起こったときに正確な判断ができるかどうか不安になることがあると思います。しかし、ツアーナースに慣れないうちから、ツアーに一人で添乗させることはほとんどありません。

最初は、必ずツアーナース歴の長いベテラン看護師と組み、看護師が2人以上必要な旅行に添乗することがほとんどです。そのベテラン看護師を通して、どのようにツアーナースとして動けばいいのかを学んでいきます。また具体的な行動ひとつひとつに対してマニュアルを制作している人材派遣会社もあるため、不安は少ないといえます。

ただしツアーナースはいつも仕事を紹介してもらえるわけではなく、旅行のシーズンにのみ仕事の紹介量が増える傾向にあります。

各月に応じて紹介できる案件数に増減があるため、ツアーナースだけでの収入では生活できるかどうかといった不安な部分もあります。複数の派遣会社に登録をしておくことでさまざまな求人情報を集め、紹介してもらうことができるので、ある程度の収入を安定させることができます。

ツアーナースは旅行に添乗する仕事になるため時給換算ではなく、一日当たりの日給で換算されます。1日の日給がおよそ10,000円~15,000円となっています。

1日で10,000円を「少ない」と思うか「多い」と思うかは、旅行に添乗する看護業務が自分に合っているか合っていないかによって変わってきます。まずは一度、ツアーナースを経験してみるとよいでしょう。

もしこのツアーナースという職業を気に入ったら、どこかの旅行代理店などでツアーナースとして正社員になる道もあります。狭き門ですので、こまめにツアーナースがいる旅行代理店のサイトで求人の有無をチェックするとよいでしょう。

派遣看護師のほうが働きやすい環境にある

上記の話でもお分かりの通り、正職員と比較して派遣看護師のほうが、働きやすい環境にあるといえます。働きやすい環境とはどのようなものかさらに詳細にお話していきます。

派遣看護師は、仕事の専門性からすると正職員と同じスタンスが求められます。しかし、対処が難しい患者さんや責任の重い仕事などは、正職員に割り振られることが多いです。もしなにか問題が生じたとき、派遣看護師では対処できない場合が多いからです。

また直接雇用ではないため、派遣先の病院や施設で人間関係などのトラブルがあった際は、必ず仲介人として人材派遣会社が派遣先の病院や施設の間に入ってくれます。

サービス残業や規定外の業務を任されそうになったり、残業代が少なかったり、人間関係でトラブルがあったりするときなどは、人材派遣会社があなたの代わりに解決に導いてくれます

このように派遣看護師のほうが正職員に比べて働きやすい環境にあるため、あなたらしく働けるといったメリットがあります。

派遣看護師のデメリットとは

では、派遣看護師として働くデメリットはどういったものでしょうか。それは以下の通りです。デメリットも想定したうえで、派遣看護師としての働き方を選択することが大切です。

長期間、働くことができない

派遣看護師の場合、もし派遣先が気に入ったとしても、そこで長く働くことはできません。雇用契約期間は、長くても3年までと法律で定めがあるためです。ただし同じ病院の別病棟での勤務は可能であることもあるので、人材派遣会社に尋ねてみるとよいでしょう。

雇用期限となった日のことを「抵触日」といいます。抵触日を迎えると、派遣先で仕事を行なうことができなくなります。多くの派遣の期間は1年から1年半ということが多いです。

しかし、もし派遣先の病院や施設があなたの働きぶりが気に入って抵触日以降も継続して働いてもらいたいと希望する場合は、派遣先の病院や施設があなたに直接雇用の申し入れをすることができます。

派遣先によっては正職員にシフトできる可能性も残されているので、職場が気にいっている場合は積極的にアピールするとよいでしょう。

正職員になった場合、月給は派遣看護師のときよりは少なくなってしまいますが、派遣看護師では支給されなかったボーナスが支給されるようになります。これらのことを加味すると、正職員のほうが年間でもらえる金額は若干多くなる可能性がでてくると予想できます。

賞与(ボーナス)が出ない

派遣看護師は賞与(ボーナス)が出ません。その分、時給が高く設定されていることが多いので、あまり嘆く必要はありません。

正職員の看護師の平均年収は約450万円(賞与も加算した年収)だとします。これを正職員の看護師の平均労働時間(2008時間)で割って、時給換算してみますと約2,240円です。

派遣看護師として契約した際の時給が2,240円よりも高ければ、ボーナスが出なくても年収は正職員の看護師平均年収よりは高くなるということです。

また正職員の時給換算は2,240円といいましたが、これはサービス残業の時間は入っていません。正職員が行なうサービス残業や勉強会、会議、看護研究などの時間を加算すると、正職員の時給はもっと低くなります。

新人教育が少ない

派遣看護師は、入職時から周囲の看護師に「スキルをもっている助っ人看護師」と捉えられていることが多く、新人教育が少ないことが多々あります。一般的に行われる入職時研修はなく、いきなり仕事をお願いされることがあります。

もちろん慣れていない職場ですので、看護師としてのスキルうんぬんよりも、物品の存在場所さえ分からないことも多いでしょう。分からないときは、「分からないので教えてください」と丁寧に周囲の人に尋ねれば、教えてくれるので心配はいりません。

またこのような心配がある人は事前に人材派遣会社に相談しておくとよいでしょう。人材派遣会社が派遣先の病院や施設に、ある程度の新人教育を行なってくれるよう頼んでくれることがあります。

しかしある程度、看護師としての経験を積んでいないと、派遣看護師として勤務するには不安が残る点になるかもしれません。

給与がアップしづらい

派遣看護師は、長年看護師としてキャリアを積んでいったとしても給与にあまり変化がみられません。派遣看護師は、年齢や経験、資格などに関わらず、報酬は一定のことが多いです。

そのため、20~30代の看護師ですと年齢よりも高めの給与が見込めるため、あまり給与が増えないことは気にならないかもしれません。しかし、40~50代で長年看護師をやってきてキャリアを積んでいたとしても、派遣看護師は年齢に応じた給与所得が見込めない恐れが高いのです。

派遣看護師をするのであれば、できれば20~30代の若いときがおすすめです。同世代の看護師よりも高額な給与を受け取れるからです。

そうはいってもパートやアルバイトの看護師よりは給与は高い設定になっていますので、40~50代となっても派遣看護師の働き方を選ぶ方は存在します。

交通費や社会保険を自分で支払う

派遣看護師は時給が高い分、交通費や社会保険は自己負担のことが多いです。10件の派遣求人があるとすれば7~8件は交通費が支給されないと考えていいでしょう。残りの2~3件は交通費を支給してくれる求人ですが、このような求人は時給が安いことが多いです。

交通費が支給されない場合は、どのくらいの交通費を給与から差し引けばいいのか計算をしておく必要があります。交通費を差し引いた時給を再度計算しておきましょう。

社会保険に加入できない場合も、手取り分からこれらのお金を差し引いて考えなければならないため、いくら高時給だとしても相殺されてしまう可能性が出てきます。派遣看護師をする場合は、しっかり事前にこれらの経費を調べておくことが肝心です。

しかし、交通費も全額支給、社会保険も完備している派遣先も多くあります。とくに都市部から離れた通勤に不便な職場に派遣となると、ガソリン代をしっかり支給してくれるところがほとんどです。

「職場のほうの社会保険にどうしても加入したい」という場合は、雇用期間が2ケ月以上で、勤務時間が月に120時間以上(週でいえば30時間、週5日で1日にすれば6時間以上)という条件を満たすと、職場の雇用保険に加入することができます

事前に人材派遣会社に「社会保険に加入できるかどうか」を尋ねてみるとよいでしょう。

無職になる期間ができる可能性がある

派遣看護師は、契約期間が修了してしまうと、無職になってしまう期間が発生する恐れがあります。しかし、看護師業界はまだまだ人手不足であるため売り手市場といえます。

たくさんの病院や施設は看護師不足に悩まされているため、派遣看護師を受け入れざるをえない医療機関が多いです。よく働いてくれる派遣看護師であれば契約期間を延長してでも残ってほしいのが現状です。

このようなことから紹介された仕事をあまり厳密に選ばなければ、多くの派遣看護師は安定した就業を続けることができるといえます。

ローンが組みにくくなる

派遣で仕事を行なう場合は、看護師に限らずローンが組みにくくなるといった欠点があります。

住宅ローンなど「高額のローンを組みたい」と考えても、派遣看護師は長期雇用をされない恐れがあるため、金融機関によっては審査が通らない可能性があります。

もし「住宅ローンを組みたいけれど、派遣看護師だと難しいかもしれない」と不安に思われる方は、金融機関で確認してみるとよいでしょう。

派遣看護師をするタイミングの注意点

では最後に派遣看護師をするときのタイミングに関する注意点をお話しておきます。デメリットのところでも先述しましたが、社会保険に加入できないため、女性のライフイベントの一つ「妊娠・出産・育児」のタイミングにおいては派遣看護師ではないほうが良いです。

出産一時金は派遣看護師でも受け取ることはできますが、出産手当金は社会保険に加入していないと支給されません。出産手当金は妊娠が判明した日から、出産して56日目までの範囲内でもらえるお金です。

出産手当金の1日あたりの支給額は、 (支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額)÷30日×(2/3)です。この金額を受け取れるか、受け取れないかは、正職員と派遣看護師の大きな違いといってもいいでしょう。

また育児休暇も、派遣看護師であると取得が難しい場合が多いです。なぜなら育児休暇を取得できる条件として、「同じ派遣会社で継続して一年以上雇用されている」「子どもが1歳になっても継続して雇用されることが見込まれる」などがあるからです。

派遣看護師の場合、派遣契約を更新する臨月である妊娠10ケ月のころに、翌年1年間の契約延長を申し出なければなりません。あまり働けないこの時期に「あと1年契約を延長してほしい」と申し出ることは、なかなか難しいでしょう。

このようなことから、出産予定がある人は、妊娠・出産・育児の前後の時期にはできるだけ正職員でいることが望ましいといえます。

派遣看護師の良いとこ取りをしよう

以上のように、派遣看護師として働くにはメリット・デメリット・注意点があります。

20~30代の若いとき「人間関係のしがらみが逃れた自由な働き方をして、仕事もプライベートも充実させたい」と考える人にとって、派遣看護師はおすすめの働き方といえるでしょう。

そして妊娠予定があれば、そのころに正職員に戻ると、出産手当金を受け取ることができます。

このように派遣看護師のメリット・デメリットを知っておくと、効率よく、無理のない賢い働き方を選択することができます。あなたらしく看護師として最適な働き方ができるよう情報を集めておくことはとても大切なことです。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

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