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「短期間で3回も転職しているけど、次の転職に不利になるのだろうか」「転職は何回までなら許されるのだろうか」「看護師で何度も転職している人はどうやって転職に成功しているのだろう」と転職経験の多い方は、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

転職経験が多いということは、看護師に限らず「我慢することができない」「辛抱できない」「自分に合わない職場と思ったらすぐに辞めてしまう」などといった悪いイメージを持たれがちです。

しかし、転職回数が多かったとしても、そのときの転職の事情や状況、理由によって採用側の評価は違ってきます。また、面接での言い方次第で、多い転職回数をメリットに変えることも可能です。

今回は転職回数が多い看護師が、転職経験をメリットに変えて転職活動を順調に進めるためのコツについてお伝えしていきたいと思います。

看護師の平均転職回数とは

まず始めに、一般的にどのくらい看護師は転職をしているのでしょうか。看護師という職業はみなさん平均でどのくらいの勤続期間があるのか、また転職はどのくらいしているのかの回数を確認していきます。

それを参考にあなたの勤続期間や転職回数を比較して、転職活動に活かしてみて下さい。

看護師の平均勤続期間は?

最初に看護師の平均勤続期間について述べます。日本医療労働組合連合会の労働実態調査(2014年)によると、看護師の平均勤続期間は10.7年とされています。

一方、厚生労働省によるデータでは、一般企業に勤める大卒の平均勤続年数が5.2年ですので、看護師の方が勤続年数は長いことになります。

看護師の平均勤続年数が約11年もあることに「長くて驚いた」という方もいると思います。これを踏まえた上で、下記のデータを見てみましょう。

平均勤続年数 割合(%) 人数
1年未満 9.3 3,003
1~3年未満 15.9 5,145
3~5年未満 12.7 4,122
5~10年未満 20.0 6,471
10~15年未満 13.0 4,204
15~20年未満 9.5 3,063
20~25年未満 8.4 2,727
25~30年未満 5.0 1,607
30年以上 5.7 1,846

「私は3年しか働いていないけれど、転職を考えてもいいのだろうか」と不安に思われる方がいるかもしれません。

ただ、3年未満の勤続経験であると、実は4分の1の方が3年未満で退職しているのが看護師業界です。

3年間、いまの病院で勤続していれば、転職において「勤続年数が少ない」と思う必要はありません。実は勤続年数が1年未満の方が9.3%、3年未満の方が全体で25.2%、5年未満の方で全部合わせると37.9%にもなります。

つまり、約40%の方が5年以内に看護職を最低1回は退職していることになります。

看護師の平均転職回数は?

次に看護師の平均転職回数について解説していきます。日本看護協会の調査によると、看護師の平均転職回数は1.9回とされています。看護師ですと、少なくとも3回(最初の職場+転職2回)はいろいろな職場を転々としているということになります。

この背景には、看護師には女性が多く、結婚・出産・子育てなどのライフイベントが重なり、こういった家庭環境から勤めるのが困難になってしまうことが考えられます。

また他の業界と比べると、看護職は慢性的に人手不足であるため、いま勤務している病院で何年か経験を積んだ後に、より良い条件を提示する病院へと変わることが比較的簡単だとされています。現在のこのような状況を利用して、転職を繰り返すことで看護師経験の場数を踏む人もいます。

勤続年数や転職回数について以上のデータをあなたの勤続年数や転職回数と比較してみましょう。もしそれで転職が不利になると悩んでいる看護師の方は、看護師転職サイトに登録するという方法があります。独りで不安になるよりも、転職のプロに一度相談してみるのもおすすめです。

転職回数が多いことをメリットにするコツ

では、転職回数が多い看護師だからこそ行える、多い転職回数をメリットに変えるコツについてお伝えしましょう。転職回数が多いと一般的には不利だとされますが、伝え方によってはメリットに変えることが可能なのです。

多い転職回数だけで採用側はデメリットとしない

採用側は転職回数が多いという面だけをみて、その人を判断しません。

もちろん採用側からしたら、転職を何度も繰り返してきた人だと「採用してもすぐに辞めるのではないか」という不安を持ってしまうのは仕方のないことでしょう。短期間で辞められてしまうと、その人の指導に対して費やした人件費や時間などが無駄になってしまうからです。

しかし辞めた理由次第では、採用側の不安は払拭できます

「いまの病院の体制が良くなかった」「人間関係に耐えられなかった」「教育体制がしっかりしていなかった」など、自分の都合で短期間の間に何度も辞めたとなると求人を出した病院やクリニックはこのような看護師を警戒するでしょう。

一方で、辞めた理由が「引っ越し・結婚・出産・転勤・子育て・親の介護などの仕方のない理由」ですと、採用側のあなたへの考え方は変わってきます。

また、キャリアを積んでいこうと転職を考えている看護師の採用ですと、「採用側の病院が一番自分の条件に合っている」ことを伝え、「今後の転職はない」と採用側を納得させとよいでしょう。

「今後辞める理由が特になく、こちらの提示する条件でずっと働いてくれるだろう」と採用側に思わせることができたら、転職回数が多くても採用される可能性が高まってきます。

経験を積んでいることをメリットとして伝える

また、さまざまな職場で経験を積んでいるということはメリットともいえます。

看護師の転職回数は平均2回ですので、前述の通り多くの看護師は少なくとも3回はいろいろな職場を経験しているということになります。これは、転職に不利なことではありません。

むしろさまざまな場所で経験を積んできたことは、即戦力としての期待や、複数の視点をもって看護ができるという長所があります。求人側の病院にこれらをうまく伝えることで「ぜひ、このような人材が欲しい」と思われるようになるのです。

例えば下記に例を挙げてみます。

例)20代、3つの医療機関経験

私は5年間循環器系の看護師として勤務しております。いままで一貫して、患者さんにとって安心できる看護を心掛けてきました。私は1年間A病院のICUに勤務したのち、3年間B循環器クリニックで勤めました。その後C病院の循環器科に1年間在籍しています。

循環器に勤務し続けている理由は、心不全の患者様の異常について、私たち看護師の日ごろの気づきによって早期発見・早期治癒につながっていると確信しているからです。

心電図モニターだけに頼るのではなく、患者様の容態のちょっとした変化や訴えからでも異常に気付き、ドクターに早期に報告するよう心がけています。勉強会にも日ごろから参加し、観察力を磨く努力をしています。

深い角度から患者様の不調や異常を観察し、早期に発見できると自負しております。御院では腰を据えて、今までの経験を生かして勉強会を開催したり、後進の育成にも取り組んでいったりしたいと思います。

転職に関し一貫したポリシーをもって、今までの経験から学んだ多角的な視点やスキルについて採用側にアピールするようにしましょう。

またこれまでの経験を話すとともに、将来どのように看護師としてやっていきたいのかを伝えることで「今度はすぐに辞めない」という姿勢をアピールするようにしましょう。

ネガティブな理由は伝えない

前職の病院に不満があったとしても、ネガティブな理由を採用側に伝えないようにしましょう。

「給料が安かった」「人間関係が悪かった」「あの病院ではやりたいことをさせてもらえなかった」といったネガティブな答えを伝えてしまうと、採用側はまた同じような理由で辞めてしまうのではないかと思うことになります。

求人先の病院に対してネガティブな理由は答えず、今後の働き方にポイントを置き、前向きな理由を話すようにしましょう

下記に例を挙げておきます。

私が転職を希望する一番の理由は、ICU病棟でキャリアを積んでいきたいと考えたからです。

私はもともとICU病棟を希望でしたが、慢性期病棟の人数不足のため主に糖尿病の教育入院を行う病棟で勤務していました。こちらの病棟では糖尿病患者様とともに生活を見直し変化させていくという面白みがあり、やりがいをもって仕事をしておりました。

しかし初めに勤めた病院が慢性期病棟での勤務であったため、なかなかICU病棟への配属の希望は叶いませんでした。

何年たってもやはり、急性期ならではの看護技術をどうしても身に付けたいという思いが捨てきれませんでした。師長さんにも相談したのですが、病棟の状況的に難しいといわれ、思い切って環境を変えることにしました。そこで御院のICU病棟での勤務を希望する次第です。

今後はICU病棟での看護技術を高め、勉強会などにも参加し、知識を増やしていきたいと思います。

やむを得ない理由のときは明白な退職理由を伝える

また、やむを得ない理由で退職してしまったことがあれば、退職理由をはっきり伝えることが大切です。結婚、妊娠、体調を崩した、両親の介護、子育てなど、さまざまな事情で転職してしまい転職回数が多い方もいるでしょう。

そういった場合でも退職理由をはっきりと伝え、現在は状況が改善して今後の業務に支障がないことを具体的に話すようにしましょう。このときに絶対に嘘やその場限りの取り繕いは行わないようにしましょう。

例を下記に挙げておきます。

私は今まで夫の転勤や子育て、両親の介護などで何度か看護師を辞めてきました。夫もこれ以上は転勤がなく、子供たちも手が離れ、両親もヘルパーさんなどが交替で入ってくれるように体制を整えたため、看護師として復帰する決心ができました。

家庭の都合で今まで私が犠牲になってきたことを家族は理解してくれています。今後は私が看護師としてキャリアアップできるよう家族も支えてくれるといっています。そのため、これからは御院で看護師として長く働き、力をつけていきたいと考えております。

デメリットはメリットに変えられる

転職回数が多いと、それをデメリットだと感じてしまってなかなか前に進めない人も多いのではないでしょうか。しかし、看護師という職業は、経験を積むことで成長していく仕事だといえます。

転職経験が多いことをデメリットだと考えず、メリットとして捉えると、転職活動自体を行いやすくなります。履歴書や職務経歴書、面接でも堂々と話すことができるでしょう。転職回数について、引け目を感じる必要はありません。

全く違う分野であっても、次の科で前の経験を活かすことできるというのは往々にしてあることです。

私も今は内科に勤めていますが、以前は眼科の看護師でした。全く違う分野の看護師だと思われがちですが、眼科のときの知識を活かして、白内障の手術後に内科に訪れた患者さんに注意しておくべきことを伝えたり、患者さんが訴えた目の異常に関してドクターに早く伝え対処してもらったりすることができます。

それでも、もし自分の今までの転職回数に不安に感じてしまったり、採用側にどううまくアピールすればいいかわからなかったりする方は看護師転職サイトに相談してみるとよいでしょう。

看護師としてあなたは、もしかすると磨けば輝く原石なのかもしれません。それを自分自身でダメだと考えていると、石ころのままで終わってしまいます。あなたがあなた自身の良さに気づいていないのであれば、プロによって良さを見出してもらい、磨いてもらうのも手です。

「転職をしたい」と考えるのは人生の転換期でもあります。この転換期を成功させるためにも、デメリットをどういう風にメリットに変えて今後の人生に活かしていけるのか、新しい視点をもって転職活動に取り組んでいくようにしましょう。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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