派遣看護師と聞くと、「人材派遣会社で1年以上の雇用契約を結んで働かなければならない」「派遣となるとボーナスがなく、雇用条件が悪そう」といったようなイメージをもたれている方も多いでしょう。

しかし2015年9月に改正された「労働者派遣法」を受けて、派遣看護師は多くの看護師にとって受け入れやすい働き方になったといえるようになりました。

正職員ではなく派遣看護師として働くメリットは、「自分の都合や体調に合わせて、無理せず働くことができる」「雇用期間が限定されているため、人間関係のもつれが気にならない」「時給が高く設定されている」「残業がない」などです。

このように派遣看護師としての働き方を選択するということは、看護師として働くときに抱いてしまう「転職時の不安」が解消されているのが特長といえます。

例えば、派遣看護師として働くのにおススメなのは以下のような方です。

・「長期で旅行に出かけたい」「引っ越すことが決まっている」と期間を限定して働きたい方

・いまの正職員の収入だけでは物足りず、空き時間を利用してもっと稼ぎたい方

・内部事情が分かったうえで、慎重に職場を選びたい方

・さまざまな部署で看護の経験を積んでみたい方

子育てなどでブランクがあり、徐々に仕事の勘を取り戻したい方

・病み上がりで、すぐに正職員になるには抵抗がある方

このように、派遣看護師という働き方を上手に選択することができれば、正職員では得られない「満足いく、充実した働き方」が実現できることにつながります。

正職員の悩みにありがちな「人間関係のもつれ」「常に働き続ける必要がある」などのしがらみから解放されて、あなたらしく自由で幅広いキャリアを形成していくことが可能なのが派遣看護師という働き方なのです。

このように派遣看護師という選択はメリットが多く、今後、看護師として働くうえで「働き方の幅を増やしてくれる存在」であるといえます。

まずは「派遣看護師の働き方の種類」や「お勧めの転職サイト」について詳しく説明していきたいと思います。

派遣看護師の働き方の種類

ひとことに派遣といっても、さまざまな働き方があります。まずは、派遣看護師の働き方の種類についてお話していきます。

派遣看護師の4つの種類

派遣看護師には、単発(スポット)・短期・長期・紹介予定という4種類の働き方があります。

単発(スポット)派遣:1日~30日といった短い期間に限定した派遣

派遣例:イベントナース、ツアーナース、健診ナース、正職員の急な休みのピンチヒッター、入浴介助ナースなど

短期派遣:2~3ケ月といった数ケ月の期間に限定された派遣

派遣例:社会福祉施設、介護施設、一般の病院など

長期派遣:3ケ月~3年といった長期に限定した派遣

派遣例:社会福祉施設、介護施設など

紹介予定派遣:1日~最長6ヶ月といった期間を働き、その後は直接雇用が前提となっている

派遣例:介護施設(デイサービス、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど)や訪問看護ステーションなど

このようにあなたの都合に合わせて、希望する雇用期間や内容を確かめて、求人に応募すれば良いのです。それでは一つずつ、派遣の種類について詳しく述べていきます。

単発(スポット)派遣

人材派遣会社により定義は若干異なるのですが、単発(スポット)派遣とは、一つの職場へ派遣される期間が1~30日程度のものをいいます。日雇い派遣ともいいます。

そのため、「今日は、A病院。明日から明後日はB病院、来週はC病院」というふうに、一つの職場に派遣される期間は1~30日程度となります。職場は一つの病院や施設ではなく、点々とすることが多いです。

希望があれば病院や施設での勤務ということもありますが、健診やイベントナース、ツアーナースなどの求人が一般的に単発派遣の分類になります。

超短期間の雇用ですので後腐れがなく、看護師にありがちな人間関係のもつれも少なく、高時給であることが多いです。人材派遣会社によっては、その日のうちに支払いが行われることもあります。

デメリットとしては、「単発派遣は求人数が少ないため、収入が不安定である」「社会保険に加入できない」「派遣先がコロコロ変わるので仕事に馴染めない」などが挙げられます。

なお、単発でツアーナースを経験したことのある看護師は、海外や日本各地に同行することができるので、満足している方が多いです。最初は慣れない仕事で疲れることもありますが、慣れてくると「ツアーナース専従でやっていきたい」と希望者が増えるなど、いま大変人気の働き方といえます。

ただし2015年に改正された派遣法により、単発派遣のできる人が限定されているので注意が必要です。いずれか一つでも当てはまれば、単発派遣が認められています。それは以下のような方です。

・年齢が60歳以上の方

・雇用保険の適用がない学生(通信・夜間・定時制・無認可の学校の学生はNG)

・本業の収入が500万円以上あり、副業として単発派遣をする方

・世帯年収が500万円以上で、主たる生計者ではない方

・週20時間以上の勤務が可能な方

このような場合「上記の項目にいずれも当てはまらない」といった方のほうが多いと思います。他のサイトにもこの該当事項が掲載されていることが多く、すぐに単発派遣の仕事を断念してしまう方がいます。

しかし、上記の項目に当てはまらないからといって単発の仕事が全くできないわけではありません

いずれかに該当しない場合でも、人材派遣会社と31日上の雇用契約を結ぶことができれば、そもそも単発派遣ではなくなるため、上記の限定事項に該当しなくなります。したがって、「改正派遣法による単発派遣」ではないが、「実質的に、単発の仕事を引き受けることができる」ようになるのです。

他にも、「週20時間以上の勤務が可能」であれば、単発の仕事をすることができます。例えば、「週20時間以上の勤務はできるけれど、希望する単発の仕事がないので、条件を満たしているこの仕事しか引き受けることができなかった」という理由でも単発派遣の仕事が行えます。

こうした実情があるため、実際のところは看護師資格さえあればだれでも単発(スポット)派遣を行うことができます。

すぐに単発の仕事を諦めてしまう必要はないのです。もし単発派遣の求人を見て希望する仕事があれば、一度人材派遣会社に「単発派遣の仕事を行うには、どうすればいいのか」といった確認・相談を行なってみるとよいでしょう。

短期派遣

短期派遣とは、人材派遣会社により違いはありますが、2~3ケ月程度の期間、派遣されるものを差します。

2~3ケ月の派遣期間が定められており、更新を前提としない場合を短期派遣といいます。一方で、2~3ケ月の派遣期間が終了して延長された場合は、長期派遣に分類されます。

短期派遣ですと、単発(スポット)派遣のデメリットであった、「不安定な収入」「限定された雇用条件」「社会保険に加入できない」などがクリアできます。パートで働くよりも時給が高く、正職員よりも月収が上回ることも多く、効率のよい働き方といえます。

一つの職場で働く期間が限られているため、「人間関係の悪いところを見なくて済む」「看護師として様々な経験が積める」といったメリットがあります。

特に「将来は正職員として働きたい」といった目標をもたれている方には、派遣看護師で様々な経験を積めることが自分に合った職場を選ぶ基準にもなります。

直接雇用の場合、3ケ月など短期で職場を退職してしまった場合でも履歴書に記載しなければなりませんが、短期で派遣を経験した場合はこのような記載をする必要はありません。

ただし長期派遣に比べると収入は不安定になりやすいです。また、もし気に入った職場があったとしても、短期契約が前提の求人なのでキャリアを積んでいくことが難しいのがデメリットといえます。

3ケ月後に引っ越す予定があったり、海外に留学することが事前に分かっていたりして「短い期間だけでも働きたい」と思う場合や、ブランクがあり仕事復帰するのにまだまだ不安があったりする方などは、「お試しとして看護師の勘を取り戻したい」といった場合に短期派遣を選ぶ方がいます。

また、いま勤めている職場をいますぐにでも辞めたくても、退職してしまったら収入面で困るため、とりあえず働き続けているという方がいます。

このような方も高収入が得られ、自分の都合の良いときに働ける短期派遣をすれば、当面の生活費に困ることはないため、退職することも可能です。とりあえず退職して、派遣看護師として収入を得ながら、空き時間に次の転職先を探す方もいます。

短期派遣という働き方は、より満足した働き方を考えることのできる貴重な経験となるでしょう。

長期派遣

長期派遣とは、一般的に3ケ月~3年間、同じ派遣先に勤め続けることをいいます。通常ですと、最初の1ケ月間の試用期間のあとに、3~6ケ月おきに契約更新を繰り返します。

長期派遣であれば、短期派遣のデメリットだった「不安定な収入」の問題が解消されます。さらに社会保険にも加入できるのもメリットの一つです。また短期派遣では見抜けなかった職場の一面を深く観察することもできるでしょう。

他には、単発や短期であると正職員が行うような仕事は任せてもらえない可能性がありますが、長期となると責任ある仕事を教えてもらえます

直接雇用とは異なるため、派遣先が自分に合わないと感じれば、人材派遣会社に申し出て変えてもらうことも可能です。履歴書に掲載する場合も「退職扱い」ではなく、「契約満了」の扱いになるため、経歴にキズが付きません。

特別な事情があって「正職員になるには少し気が引ける」といった場合、正職員に類似した収入面の安定感をもちながらも、人間関係や合わない仕事に我慢する必要がなく、定時に帰れるのが長期派遣のメリットです。

ただし正職員になろうとした場合、長期派遣されていた経歴をカウントしてくれない病院もあります。派遣の働き方を認めない病院が存在するのも確かですので、その点は注意が必要です。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、派遣期間が終了したのちは、その派遣先で直接雇用されることが前提の派遣形態になります。求人を見てみると「正職員/正社員登用制度あり」と掲載されている求人です。

この場合、派遣期間は6ケ月となっており、派遣期間が満了する1ケ月前くらいになると「直接雇用についての話し合い」が行われます。直接雇用までに6ケ月間あるため、普段の働きぶりをみて給与などの待遇を判断してもらえるようになります。

「契約期間が終わった後、受け入れ先である病院や施設に正職員として入社しなければならない」という決まりはありません。しかし、もし気に入った病院や施設であった場合、6ケ月もの間、その職場に関して吟味できるため、求人だけ見て決める「いちかばちか」の転職を繰り返さないで済みます

6ケ月の時間をかけて決めた職場であれば、「今後も長く働くことのできる満足いく職場」となる可能性が高いです。

人材派遣会社を選ぶときの注意点

派遣看護師として働く際に注意していただきたいのが、「応募する人材派遣会社」です。

人材派遣会社によっては、満足いく派遣看護師としての働き方が実現できなかったという意見があります。そのため、慎重に人材派遣会社を選ぶ必要があります。そこで人材派遣会社を選ぶ際の注意点を述べておきます。

注意点1:派遣先の医療機関とつながりの深い人材派遣会社を選ぶ

人材派遣会社の中には、「医療機関とつながりの浅い人材派遣会社」があれば、その反対に「つながりの深い人材派遣会社」があります。

例えば同じ医療機関の求人であっても、人材派遣会社によって時給が違うことがあります。同じ条件で派遣されるにも関わらず、登録した人材派遣会社によって、待遇が異なるのです。

また、何か派遣先でトラブルが起こった際にも、人材派遣会社がどのように素早く的確に対処してくれるかは、その派遣先の医療機関とのつながりが深いかどうかで決まります。

人材派遣会社がいままでどのくらい派遣先の医療機関に丁寧に対応し、信頼を得て、派遣を実施してきたかということになります。

そのため、派遣される医療機関のことを良く知っていて、さらにその医療機関とつながりの深い人材派遣会社に相談することが重要となってきます。

こちらを見極めるポイントとして「派遣先の医療機関についての不安な点を尋ねてみる」と良いでしょう。そうなると、あなた担当の専任コンサルタント(転職エージェント)がどのくらい派遣先の医療機関について把握しているのかが分かります。

注意点2:できるだけ多くの人が登録している人材派遣会社を選ぶ

多くの看護師が登録している人材派遣会社を選んだほうが失敗は少ないです。あまり登録者数のいない人材派遣会社だと、やはり取り扱っている求人が少なく、登録するだけで終わってしまうことが多くあります。

また福利厚生などがしっかり整っていないなど、結局派遣はされたけれど「満足する働き方が実現できなかった」といった不満にもつながります。

一方で登録者数が多いと「なかなか派遣の仕事が回ってこないのではないか」と心配される方もいますが、「登録者数が多い=求人数が多い」ので、あなたの希望に合った求人に出逢える可能性が高くなります

注意点3:雇用契約を締結する際に充分な説明をしてくれる人材派遣会社を選ぶ

2015年9月に改正された「労働者派遣法」により、派遣先の医療機関と雇用契約を結ぶ際は、人材派遣会社の担当者からあなたに「人材派遣会社の運営状況」「賃金」「派遣先での待遇」などに関する説明が義務付けられました。

そのなかには、「派遣先の医療機関が人材会社に支払うマージン率」も含まれています。マージン率とは「人材を紹介した手数料率のようなもの」です。

このマージン率は人材派遣会社により異なります。雇用契約を締結する際に、派遣される側(あなた)は「このマージン率は会社の運営と派遣スタッフの両方を考えて算出された金額だ」とする十分な説明を受けます。この説明にあなたが納得できるようであれば、優良で長く付き合える人材派遣会社といえるでしょう。

気を付けていただきたいのは、マージン率が低ければ良いというわけではないということです。

マージン率には、人材派遣会社が負担する社会保険料、有給休暇、福利厚生にかかる費用、研修費なども含まれているからです。もしマージン率が高い人材派遣会社だとしても、そこが社会保険に加入し、有給休暇を取得でき、福利厚生や研修がしっかり整っているようであれば、信頼に値します。

これらの説明を適当に終わらせるような人材派遣会社の場合ですと、「会社の利益ばかりを考える」といった「信頼の置けない怪しい会社ではないか」という判断材料になります。大切なのはあなた自身が納得できるかどうかです。

そこで次に、これらの条件を満たした人材派遣会社を紹介したいと思います。

管理人おススメの人材派遣会社

最後に当サイトの管理人がおススメする看護師人材派遣会社を紹介させていただきます。看護師人材派遣会社は世の中にたくさん存在しますが、その中でも優良な会社に登録しておくと、派遣中でもフォローをしっかり実施してくれるため、安心して働くことができます。

パソナメディカル

パソナメディカルの最大のおススメポイントは、なんといっても「親切な対応」です。その他にもトラベルナースなど希少求人を多く抱えているなど、登録しておくと損はない魅力的な点が豊富に存在します。

それだけではなく、大手のパソナメディカルだからこそ「安心できる対応力」があります。

「パソナメディカルの親切な対応とは、どういうことだろう?」と思われる方もいるでしょう。

パソナメディカルは、医療人材サービスのパイオニアとして30年以上の実績とノウハウをもって活躍してきました。その強みを生かして、登録した看護師に満足いく安心した働き方を推奨することができるのです。

パソナメディカルの親切な対応とは下記になります。

・パソナメディカルに登録している看護師は全国に50,000人以上おり、登録者一人ひとりに対し、勤務先に合わせた応募書類の書き方や面接対応を提供している。

・登録した看護師が仕事内容に不安を抱えている場合に備えて、「無料イーラーニング」「無料セミナー」「なんでも相談窓口」などのサポートが充実している。

・全国規模で、「日勤のみ」「残業なし」などの派遣求人を、病院や企業、医薬関連企業など幅広い分野から選択することができる。

・人材派遣会社にも関わらず、福利厚生が充実している。例えば雇用形態や条件によるが、パソナメディカルの社会保険や雇用保険に加入させてもらえる。また、労災保険には最初から加入できる。

・仕事以外の悩み(家庭内の悩みや育児相談など)であっても、カウンセリングやアドバイスを受けることができる。

・宿泊施設や映画館、動物園などのレジャーなどで使える会員特典サービスも充実している。

人材派遣会社によっては、長期の社会保険や雇用保険には加入できない場合があります。その場合は、国民健康保険に加入しなければなりません。国民健康保険料を支払った方ならご存じでしょうが、思いのほか高額な金額になることがあります。

もし契約時に高時給だったとしても、国民健康保険に自分で加入して欲しいといわれた場合、時給換算すると「実質的な時給はあまり高くない」という可能性が生じます。

様々な観点から考察してみても、パソナメディカルは親切な対応をしてくれる全国対応の人材派遣会社といえます。

「派遣看護師として働いてみたい」「とりあえず派遣看護師の話だけでも聞いてみたい」という方は、パソナメディカルに相談すると派遣での働き方に失敗することは少なくなるでしょう。

MC-ナースネット

MC-ナースネットはメディカル・コンシェルジュ社という会社が運営している人材派遣会社です。こちらは医師が代表取締役ですので、医療総合人材サービスを展開しています。

こちらもまた、会員数90,000人で、利用者満足度が95%を越えるおススメの転職支援サイトといえます。

全国で13ケ所の拠点(東京、新宿、札幌、仙台、埼玉、柏、千葉、町田、横浜、名古屋、京都、大阪、なんば、神戸、岡山、広島、高松、福岡)があるため、「地方だと求人案件が少ないのではないか」「派遣中のサポートが手薄になってしまうのではないか」といった心配を払拭してくれる会社です。

専任アドバイザーによる丁寧なヒアリングが特長で、困ったことや不安なことがあったら専任アドバイザーが対応してくれます。

人材派遣会社の中には、拠点が東京にしかないにもかかわらず、サイトで全国各地から登録を促し、電話対応だけで派遣させる会社もあります。

このような人材派遣会社に登録した場合、派遣中や派遣後にトラブルが発生したとしても、充分な対応を実施してくれることは難しいでしょう。派遣した看護師に責任を任せきりになってしまいやすいのです。

その点、MC-ナースネットは豊富な拠点があるため、地方のニーズにも細かく対応し、あなたに合った満足のいく派遣を行なってくれる可能性が高いといえます。

単発やスポットなど好条件の求人が多く、このような求人を希望している方は、登録するとよいでしょう。もともと求人件数が希少である単発やスポットの派遣を抱えているだけではなく、様々な雇用形態や勤務形態に応じた仕事を豊富に紹介してくれます。

派遣としての今後の働き方も相談することができるので、MC-ナースネットにも必ず登録しましょう。