病棟の看護師とは異なり、訪問看護ステーションの看護師とは日頃交流する機会がないでしょう。そのため、どのような仕事を行っているのか具体的には知らない方も多いのではないでしょうか。

「訪問看護に興味はあるけれど、私は訪問看護師に向いているかどうか定かではない」といった理由で、せっかくあなたに合った新しい職場が存在するにも関わらず、現状で我慢し本領を発揮できていない人もいるはずです。

そこで今回は訪問看護の看護師が行う一日の仕事や役割、魅力、メリット・デメリットなどについてお話していきたいと思います。

訪問看護の看護師が行う1日の仕事の流れ

訪問看護の看護師が実際に動く1日の流れについて述べていきます。

訪問看護師の1日の仕事の流れ

訪問看護師は1日に訪問する件数は、平均すると4~5件です。事前にケアマネージャーとの取り決めをし、1件あたり30~90分程度の看護を行うことが基本となっています。

訪問看護師の1日の大まかな流れについて下記に確認していきましょう。

8:30 出勤 

訪問看護ステーションに出社します。カルテをチェックし情報収集を行います。全員そろってミーティングを行います。

理学療法士や作業療法士、セラピストなど他職種が訪問した場合の情報共有を行います。また、24時間巡回型のケアを行っている場合は夜勤看護師から引継ぎを受けることもあります。

前日のオンコール当番から申し送りを受け、当日の定期訪問や臨時訪問の順番や内容、訪問する看護師の人数を調整します。

訪問の準備を行います。

9:30 患者さん宅へ出発

自転車や軽自動車などで訪問先に向かいます。午前中には、2~3件訪問します。

12:00 昼休憩

13:00 午後の訪問開始

午後からも同様に2~3件のお宅を訪問します。

16:30 訪問終了し、ステーションに帰社

緊急連絡を受ける看護師や夜勤を行う看護師へ、本日担当した患者さんの情報を申し送ります。状態に変化がある患者さんや今までの処置を変更したい患者さんなどは、主治医・介護事業所・ケアマネージャーに連絡を取り、情報共有を行います

また本日訪問した患者さんの看護計画の内容を記入します。

17:30 勤務終了

翌日の訪問スケジュールを確認し、準備しておきます。

このスケジュール以外にも患者さんから緊急で電話が入り、急きょ臨時訪問に向かうこともあります。残業は少なく、自分のペースで仕事をすることができます。

多くの訪問看護ステーションは土日休みのところが多く、オンコールを設けているところ(手当あり)とオンコールのないところがあります。

訪問先での看護内容

次に、訪問先での看護内容を例を挙げながら確認していきます。

60代 女性 ALS(筋萎縮性側索硬化症)

この患者さんはALSが進行しているのですが、ひらがなの書かれたボードを使い、右足の親指でコミュニケーションをとることができます。

夫と2人暮らしで、隣に住む娘さん夫婦は介護にあまり乗り気ではありません。夫一人が患者さんの介護負担を背負っている状態です。

訪問看護師が患者さん宅を訪れ、夫の話を聞いていると、「夫は介護に疲れており、患者さんをほったらかしにして長時間パチンコをしてしまい、罪悪感を抱えている」ということも判明してきました。

訪問看護師の顔を見ると、患者さんはコミュニケーションボートにいつも「しにたい」と訴えます。3ケ月くらい前には人工呼吸器がずれた状態でベッドから落ちているところを発見されて一命を取りとめたこともあり、自殺企図も伺えます。

90分の訪問予定のなかで、患者さんとコミュニケーションをとりながら、バイタルチェック、人工呼吸器の確認、気管切開部のガーゼ交換、おむつ交換、洗髪、清拭を行います。

一通りのケアが終了すると、訪問看護師は夫に「患者さんをレスパイト入院(短期入院)させること」を提案し、介護の苦労を労うとともに「誰でも休むことは大切であり、罪悪感を覚える必要はない」ことを伝えました

また訪問看護師は、患者さんとボードでコミュニケーションをとり、今の辛い気持ちや何をしたいかなどを聞き出し、気分転換を図ってもらいます。

会話の中で、患者さんが「はわい みやげ」とボードに指し示すのを見た訪問看護師は、「ALSの新薬が出来て病気が治ったら、旦那さんとハワイに遊びに行って、お土産を買ってきてくれるんですね」と患者さんの気持ちを代弁しました。すると、患者さんは嬉しそうに「はい」と書かれたところを差しました。

それを聞いた夫は「昔行ったハワイが楽しかったんだな。どうにかして連れて行ってあげたいけどな」とつぶやいていました。

訪問看護師は、いままでの患者さんとの会話の中で、単語だけでも患者さんの言いたいことを汲み取り、患者さんの気持ちを家族に伝えることができました。最初は「しにたい」と訴えていた患者さんが、ケアが終わるころには夫とともに「未来への希望」を考えられるように気持ちを切り替えることができたのです

これは、まさに訪問看護師の力による丁寧なケアと患者さんとの信頼関係によるものだと考えられます。

90代 男性 認知症 高血圧 糖尿病

この患者さんは、自宅で50年近く飲食店を経営していました。現在は独居であり、ケアマネからの要請で看護師の訪問は初めてとなります。初回は30分だけの様子見ということで伺うことになりました。

訪問看護師が患者さんに挨拶をすると、患者さんは飲食店を経営してきた経験から、訪問看護師のことを「商工会議所の職員」と思い込んでいる様子でした。3日前に行き始めたデイサービスのことを尋ねると「飲食店の会合に行ってきて楽しかった」とそのときのことを嬉しそうに話してくれました。

訪問看護師はこれらのコミュニケーションを通して、「この患者さんは認知症であっても衣食は自立して行えているが、清潔ケアに関しては欠けている」と判断しました。そこで患者さんの了承を得て、お風呂場にあった洗面器を借り、洗面所で手浴と足浴を行うことにしました。そしてお湯につけて柔らかくなった手足の爪を切り、保湿剤をつけケアしました。

患者さんはうれしそうに短くなった爪とキレイになった手のひら、足を見ながら「これは見事に若返ったな」といいました。

訪問後、ケアマネと情報共有をし、今後は訪問看護だけでなくヘルパーも介入し、デイサービスに行かない日は「口腔ケアや入浴介助」などを開始することになりました。訪問するごとに患者さんは徐々に目の輝きが増してきて、訪問看護師が来たら「看護師さん、今日もよく来てくれたね」というようになりました

そして少しずつ信頼関係を築き、自尊心を損なわない方法で、患者さんの生活の一部に入り込むことができました。

80代 女性 がんのターミナル

訪問時には同居している患者さんの娘さんが毎回迎えてくれます。そこで患者さんと娘さんを交えて、相談しながらケアを進めていきます。60分間の訪問です。

訪問看護師は患者さんの不安を取り除くように、明るく元気な声をかけながらケアを行います。点滴の交換、褥瘡の有無の確認です。

この日は大転子部(大腿骨の外側の突起した出っ張り部分)に褥瘡ができていました。そこで訪問看護師は褥瘡部分を生理食塩水でキレイに洗い、保護パッドを貼ります。そして「褥瘡部分が直接ベッドマットに当たらないようにし、2時間置きくらいに体の向きを少しずつ変えてあげるよう」娘さんに伝えました。

全てのケアが終わった後で、手足の曲げ伸ばしや、外旋・内旋などのリハビリを施して終了になります。

訪問看護師は、娘さんの介護の苦労をねぎらい「今後患者さんに起こりうるであろう状態」を説明しました。そして「何かが起こったときには、どのように対処すればいいのか」について伝えたのです。その際訪問看護師は、この先患者さんに予測されることについて娘さんを怖がらせ過ぎないよう配慮しました。

娘さんもターミナル(終末期)ということを受け止め、また患者さん自身も娘さん夫婦やお孫さんに囲まれた中で、ゆったりとした時間を過ごされていることを確認することができました。

訪問看護師の役割とは

訪問看護は、病院に行けない介護度の高い患者さんのお宅に訪問し、主治医の指示書に基づき医療処置を行ったり、療養上の世話をしたりします。訪問する患者さんの重要度によって異なりますが、血圧測定、カテーテルの交換やインシュリン注射、点滴、血糖の測定などが代表的な医療処置になります。

患者さんに持病がある場合は、悪化していないか状態の確認をする必要があります。また悪化している場合は、その原因について探ります。患者さんがターミナルを迎えている場合は、痛みの緩和やコントロールなどの処置を主治医の指示により行うこともあります。

病棟の看護師との役割で異なる点は、看護師が患者さんの生活の場に入り込むということです。病院よりも患者さんと関わる時間が30~90分と長く、その分、密に関わることが可能です。密に関わる分、患者さんとそのご家族のメンタル面でのサポートもしていくことが大切です。

訪問看護師は患者さん本人の希望を尊重したり、ご家族の介護力に応じたケアを工夫したりするなど、病棟の看護よりもさらに個別性に富んだケア内容を要求されます。

訪問看護師を天職とする人の体験談

訪問看護にやりがいや魅力を感じている看護師は多くいます。患者さんとともに泣き、笑い、日常生活をサポートしていくことを天職だと考えている訪問看護師です。そのような訪問看護師たちの声を集めてみました。

Kさん 訪問看護師歴14年 認知症看護認定看護師取得(2011年)

私は山梨県の看護専門学校を卒業後、大学病院で外科・脳神経外科に勤務していました。病棟勤務のときは、認知症の人に対して苦手意識をもっていました。認知症の人が入院してくると、「手がかかる」「厄介だな」と思っていました。

当時の私は認知症のある患者さんを特別な目で捉えており、「自分の勤務時間に何も起こらないように」と、自分本位の看護を提供していました。

その後、訪問看護師に転職するのですが、訪問看護師になってからも、認知症の患者さんには苦手意識を持っていました。

そのような私の考えを180度変え、認知症看護認定看護師まで取得しようと思わせるきっかけがありました。それは訪問看護ステーションの所長と同行訪問をさせてもらったときのことです。認知症の患者さんが、笑顔で楽しそうに話し、初対面の私に気を遣ってくださったのです。

今までの看護の経験において、認知症の患者さんは「無表情で些細なことですぐに苛立ち、怒り、何を言っても理解できず手のかかる存在」でした。そのため、「このように笑顔になれるのか」という衝撃を受け、「怒りっぽい」「手がかかる」というのは、私の勝手な思い込みであったことを知りました。

そこから「認知症のことをもっと知りたい」と考えるようになり、認知症の勉強会にも積極的に参加するようになりました。その場では理解できたつもりでいても、訪問先の現場ではうまく対応することができず、申し訳なさが日々積もるばかりでした。このようなときに、「認定看護師を取得しないか」というお話をいただき、今に至ったわけです。

訪問看護の魅力は、患者さん一人ひとりにじっくりとかかわれることです。外科病棟の経験では、ナースコールが鳴っても他の仕事に手を取られ、なかなか対応ができず「看護師さん忙しいのに申し訳ないね」と患者さんに気を遣わせてしまうことが多くありました。

一方、訪問看護はケアプランによって30分~2時間といった時間制限はありますが、その時間は患者さんとそのご家族だけのものです。ゆっくりと患者さんやご家族に寄り添った看護を行うことができます。

認知症の患者さんには「すぐに結果を求めない」「焦らない」「本人のペースの合わせる」ことがとても大切です。看護師であれば「何かしてあげたい」という気持ちが先立つことがありがちですが、患者さんが求めていないことは余計なお世話になります。

工夫次第で患者さんができるようになることもあるので、看護師が先回りでいろいろやってしまい、患者さんのできることをできなくさせてしまわないよう、日頃から意識するように心がけています。患者さんの喜びは、直に私の喜びになります。

このように、訪問看護のやりがいを日々感じることができ、充実した人生を送ることができています。

Eさん 訪問看護師歴10年

私はもともと「患者さんを支える家族のための力になりたい」と思っていました。そこで臨床で2年経験したのち、すぐに訪問看護師になりました。

今でも訪問看護師を行って思い出に残っているのは、ガン末期の50代の男性患者さんです。

その患者さんは、高齢の両親を介護しながら自宅療養をしていました。一度自宅で倒れたのをきっかけに訪問看護を開始しました。

余命宣告されてからは、当初は「年老いた両親の迷惑になるだろう」と最期はホスピス病院への入院を希望していました。しかし家族との話し合いの中で、お互いに「支え」となっていることに気づき、最期まで家族の一員として住み慣れた我が家で過ごすことを決断しました。

在宅で死を迎えるということは、患者さん本人にとってもご両親にとっても、緊急事態が生じた場合、楽なことではないでしょう。

しかし決断を下したあとで、患者さんは私に「我が家を訪問し親身になってくれるあなたたち(訪問看護師)のことを信頼できたからこそ、僕は最期まで生まれ育った自宅にいられ、大切な両親に見送られて旅立つことができます。ありがとうございます」と言われました。

この言葉を聞いたとき、「在宅療養を支える訪問看護師のことを信じてもらえたからこそ、人生最期の重大な選択を行ってもらうことができたのだ」ということがわかり、こちらこそ大変ありがたく感じさせていただける出来事でした。

今後も患者さんに寄り添う気持ちを大切に訪問看護師として頑張っていきたいと思います。

Sさん 訪問看護師歴9年

私は、訪問看護が自分自身の「人生の学習の場」だと捉えています。利用者さんと関わる中で、一人ひとりの人生観や死生観について学ぶことができます。このことを通して、自分自身の人生について常日頃から考える機会となっています。

これは教科書や本などではなかなか得ることのできない人生の学習の場となっているように思えます。

在宅の現場では、いろいろなことが起こります。いつも無理難題を突き付けられている気もします。しかし、いろいろあるから楽しいし、いろいろな方と出会えるから学べます。無理難題を患者さんとご家族と一緒に解決していく過程には、なんともいえない充実感があります。

なかでも、訪問看護でのやりがいは、困難な状況においても、ほんのささやかな温かい一瞬を利用者さんや家族と過ごせたり、笑顔になってもらえてその笑顔に癒されたりすることです。「その根底は、お互いの信頼感なのだ」と感じることができています。

訪問看護師のメリット・デメリットとは

次に訪問看護師を行う上でのメリット・デメリットについてお話していきます。

訪問看護師のメリットは

訪問看護師のメリットとして、「高収入」を挙げる人もいます。しかし、私が考える訪問看護師の最大のメリットは「訪問看護師ならではのやりがい」ではないかと思います。

患者さんを長い期間看護し、最期まで見送るまで関わることになるため、長期にわたって患者さんの人生をサポートすることになります。患者さんとご家族との間に信頼関係を構築し、より満足のいく療養生活を送るための取り組みが行えます。

もちろん他の看護の仕事と比較すると、訪問看護は高収入であることが多いです。基本的に一人で訪問先に行き、看護を行うことになるため「責任が重い」というのが高収入である理由です。

さらに、育児中の看護師も夜勤がなく、日中だけの仕事になり、残業も少なめということで、家族との時間が合わせやすいのも訪問看護の魅力のひとつです。

訪問看護師のデメリットは

訪問看護師を行ううえでのデメリットは、一人で看護師の任務を遂行しなければならないプレッシャーです。なにか患者さんに緊急事態が起こったとき、病院でしたらすぐに医師や他の看護師の応援を呼ぶことができます。しかし、訪問看護師の場合、まずは一人で対応しなければなりません。

また訪問先の患者さんやご家族との相性が悪かった場合も、とりあえずは一人で解決しなければならないため、苦痛に感じることもあるでしょう。

訪問看護師が「こうすればいい」と思ったことを、なかなか患者さんに受け入れてもらえなかったり、そのことに対して不快な態度を表されたりすることもあります。訪問看護は信頼関係が大切なのですが、なかなか信頼関係が築けない患者さんに当たると、看護師としての自信をなくしてしまうこともあります。

訪問看護師に向いている人・向いていない人

訪問看護師に向いている人・向いていない人とはどのような人でしょうか。具体的に述べていきます。

訪問看護師に向いている人

訪問看護師に向いている人とは以下のような人です。

・相手の立場で物事を真摯に考えられる人

・相手の悪い部分ばかりに着目しないで、良い点を探そうとする人

・冷静に行動がとれる人

・明るい笑顔ができる人

・相手のペースに合わせられる人

・物事を良いほうに考えられる人

訪問看護師は、一定以上の看護技術や知識が必要ですが、それ以上に必要なのは、努力してもなかなか得ることのできない上記のような人柄です。

患者さん宅に訪問した際に、明るく挨拶ができて元気を分け与えてあげられるような存在でいなければなりません。いくら優れた看護技術をもっていても、患者さんは上記のような看護師に訪問してもらいたくありません。

信頼関係を築いていくためにも、患者さんに好印象を持ってもらえるような看護師でなければ、訪問看護師は務まらないでしょう。

訪問看護師に向いていない人

訪問看護師に向いていない人とは以下のような人です。

・向上心を持っていない人

・自分は大勢の中の一人と考え、自分の意見をもたない人

・自分の考えを押し通す人

・暗い雰囲気の人

・せかせかしている人

・物事をいつも悪く捉える人

暗い人や、物事を悪く捉えてしまう人は、患者さんは訪問してもらっても雰囲気が気まずくなってしまうため、好ましくありません。

患者さんの中にはさまざまな精神疾患や持病を抱えている人がいます。住み慣れた我が家で自分らしく療養生活を送りたい患者さんの生活に入り込むのです。相手のペースに合わせ、生活を壊さないように心掛けられる人のほうが訪問看護師に向いているといえます。

職場を決めるときに知っておきたいこと

訪問看護ステーションは、それぞれ全く違った雰囲気をもっています。後悔のない職場を選ぶために、職場を決めるときに注意しておきたいことをお話しておきます。

休日は規定通り取得できるか

訪問看護は新しい事業として各地で開業されている途中です。そのため、訪問看護ステーションで働く看護師の絶対数がまだまだ少なく、事業所によっては、休みを取りづらいといった弊害を生じることがあります

「どのような休日取得形態をとっていて、有給取得率はどの程度であるのか」について雇用先の担当者に聞くことが大切です。

教育体制は整っているか

人手不足ということで、教育体制が整っていないこともあります。いくら看護師経験が豊富だといっても、訪問看護師に転職した看護師の7割は、訪問看護師が未経験です。

教育体制が整っていない状態で訪問看護師をいきなり行うことは戸惑うことばかりで、患者さんに迷惑をかけてしまうことも出てくることが予想できます。

まずは一緒に同行してくれる先輩看護師に従い、どのように動けばいいのか、教育を行ってもらわなければ不安が残ります。教育体制があるといっても、実際には機能していない事業所もあります。「どのような教育体制をとっているのか」を事前に調べておくことが重要です。

福利厚生は整っているか

大手の医療法人や企業の傘下の訪問看護ステーションであれば、福利厚生が整っていることがほとんどです。しかし、個人で訪問看護ステーションを運営している場合は、中には福利厚生が整っていないこともあります。

福利厚生が整っていないと、社会保険や労働保険などの各種保険に加入をしていないケースがあります。特に厚生年金は個人で加入することができないため、将来支給される額が大きく異なってきます。

常勤や正社員として働く場合には、「福利厚生はどのようになっているのか」「厚生年金に加入できるかどうか」を事前に確認しておく必要があります。

まずは派遣で訪問看護師になるのがおススメ

上記のような内容は雇用契約を結ぶ前に、事前に確認しておくことが重要です。しかし、これら上記のことをすべて自分で調べるとなると、知り合いを通したり、見学をしたりするだけでは難しいでしょう。

また、面接時に面接担当者に「福利厚生はどうなっているか」「厚生年金に加入できるのか」といった内容は聞きづらいのが現状です。しかも働いてみないと見えてこない内部の現状に至っては、訪問看護ステーションのサイトを見ただけでは分かりません。

そこで当サイトの管理人である私は、まずは派遣として訪問看護師になることをおススメしています。

派遣看護師であれば、「訪問看護は未経験」という人にとっては、「訪問看護とはどのような職場か」「自分の働き方に合っているか」といったことが分かってきます。

また派遣で複数の訪問看護ステーションで働く機会があれば「どのような訪問看護ステーションであれば働きやすいだろうか」といったことも判明します。

さらに派遣は契約期間が決まっているため、嫌な思いをしてまでズルズルと長く働く必要はありません。

派遣で訪問看護師を体験して、訪問看護の目を養った後で、充分吟味して希望する職場を決めるほうが、転職に関して失敗がありません

派遣となると、「登録したり、仕事を紹介してもらったりするのが面倒くさいな」と思われる方もいるかもしれません。しかし自分の希望とは違う職場だからといって、何度も転職を繰り返すほうが大変です。

派遣看護師はWeb上で登録するだけですと、1分程度で行えます。しかも、自分の希望を担当コンサルタントに伝えるだけで、あなたに合った職場を探してくれるので探す手間も省けます。その中から、最終的に定年まで長く働ける自分に合った職場をじっくり吟味しても遅いことはありません。

管理人おススメの人材派遣会社

そこで、私がおススメする人材派遣会社についてお話しておきます。私自身も派遣で訪問看護師をした経験があります。派遣を経験することで人脈づくりもでき、信頼できる医師とも出会うことができました。

私が利用した人材派遣会社のなかで、「この会社に登録しておいて助かった」という2社について述べます。

パソナメディカル

パソナメディカルは、私のような地方での派遣の求人にも対応してくれる全国規模で展開を行っている創業30年以上の老舗の人材派遣会社となります。掲載求人数が豊富であるため、「数少ない求人から妥協して選択する」といったことが少ないのが特長です。

私がパソナメディカルをおススメする最大の理由は、パソナメディカルに登録すると無料でE-ラーニング(無料動画研修)を受講できるという点です。本屋に行くと、看護系の雑誌や書籍は他の専門書と比べて価格が高く、知識や技術の確認のためだけに購入するには気が引ける場合があります。

その点、E-ラーニングですと、気になったときにスマホやパソコンで手技や知識の確認を動画で行えます。動画ですので、文章だけよりも記憶に残りやすく、実際に自分が行うときのイメージトレーニングにもなります。

「いまさら他の看護師に聞くには気が引ける」といった事柄も、簡単に再確認できるため、このE-ラーニングは大変役に立ちます

私が特に「見ておいて良かった」と思った動画は「バッグ・バルブ・マスクを用いた人工呼吸について」です。

派遣で人工呼吸器を装着した患者さん宅に訪問したときです。入浴の際に、人工呼吸器を外して、一時的にバッグ・バルブ・マスクを装着し人工呼吸を行うのですが、同行した先輩看護師に「できる?」と聞かれて「はい」と答えることができました。あとで先輩看護師に「手技が大変丁寧で、良かったよ」と褒めてもらえました。

書籍でこのような手技を勉強するとなると、「文章を読んで理解する→頭の中で再現する→手技が合っているかどうか分からない→自信の無いまま患者さんで実施してしまう」ということになってしまいます。

しかし動画ですと、実際に正しい手技を目で見て確認できるため、具体的な手技のイメージをもつことが可能です。そのため、動画で勉強するほうが正しい技術を自分の手技にしやすいといった特徴があります。パソナメディカルが行っているE-ラーニングは内容が濃く、正しい知識を早く吸収したい看護師にとって、受講して損はありません。

他にも、一定の条件さえクリアすれば、正社員と同様にパソナメディカルの社会保険や雇用保険などに加入することができます。さらには、レジャーに利用できる会員特典サービスなどの福利厚生も充実しています。このように派遣看護師側に立った様々なサポートを行ってくれます。

求人の多さと、サービス面の充実から、まずはパソナメディカルに登録しておくと良いでしょう。

MCナースネット

MCナースネットは、訪問看護師の求人や訪問看護ステーションでの単発求人が多い人材派遣会社です。あなたが少しでも訪問看護に興味をもっているのであれば、こちらも是非登録しておいたほうがよいでしょう。

MCナースネットは、病院やクリニック関係の看護師求人と同じくらい、訪問看護師の求人紹介実績をもっています。他社と比較すると利用者の満足度も95%と高いため、登録して後悔させない人材派遣会社となっています。

とくにMCナースネットは、単発やスポットといった短期の求人を多く抱えており、「訪問看護を短い期間、とりあえず試してみる」こともできます。短期間でも訪問看護を実際に体験してみると、「あなた自身が訪問看護という職場に望む条件」がより具体的にみえてきます。

この「職場に望む条件」が具体的ではないうちに、どこかの訪問看護ステーションに転職してしまえば、「こんなはずではなかった」といった事態に陥ることもあります。しかし、働く条件が明確になればなるほど、あなたに合った職場を見つけやすくなるため、最終的に転職の失敗は少なくなります。

MCナースネットは全国各地に13カ所の拠点があり、地方でも専任アドバイザー(担当コンサルタント)のサポートを受けることができます。派遣といった雇用形態の他にも、正社員、アルバイトやパートといった求人紹介もできるため、MCナースネットに登録しておけば、幅広い求人紹介をしてもらえる可能が高くなります。

「派遣である程度、情報を得ることができたので、できれば〇〇訪問看護ステーションに正社員として働きたい」という希望がある方は、MCナースネットの専任アドバイザーに相談しておくと良いでしょう。いままでの人脈やつながりから、希望する訪問看護ステーションに交渉してくれる可能性もあります。

MCナースネットは、あなたらしく、あなたの希望する働き方や看護を実現できるサポートを実施してくれるはずです。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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看護師として活動するうえで、私自身も転職活動をしたことがあります。このときは転職サイト(転職エージェント)を利用したため、そのときの実体験や方法を踏まえ、失敗しない転職について紹介します。

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看護師の転職で失敗しない方法として、必ず意識すべきことの一つに「転職サイト(転職エージェント)を活用する」ことがあります。年収交渉や勤務条件を含めすべて代行してくれるからです。そこで、具体的にどのように活用すればいいのかを確認していきます。

転職サイトの活用法

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看護師の転職サイトはそれぞれ特徴があります。「対応地域が限定されている」「取り扱う仕事内容に特徴がある」「非常勤(パート)に対応していない」などサイトごとの特性を理解したうえで活用すれば、転職での失敗を防げます。

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新たな看護師の働き方

・美容クリニック・美容皮膚科への転職

夜勤なしで高年収を実現できる求人として、美容クリニック・美容皮膚科があります。死と隣り合わせの職場ではなく、患者さんを美しくする手伝いを行うのが美容クリニックです。

美容クリニックへ転職する

・派遣看護師で高時給・好待遇を狙う

一つの職場で働き続けるという形態ではなく、3ヵ月や半年など一定期間だけ勤務する派遣看護師という方法も存在します。高時給を実現でき、人間関係のもつれがなく、「派遣が終わった後は長期の旅行に行く」など自由な働き方を実現できます。

派遣看護師で働く

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「今月は苦しいため、もう少し稼ぎたい」「好きなときだけ働きたい」など、こうしたときは高時給を実現できる単発・スポットバイトが適しています。健診やツアーナースなど、看護師ではさまざまな単発案件が存在します。

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