看護師の病棟での勤務は、通常の業務に加え、夜勤業務や看護記録、看護研究への参加、勉強会・委員会への出席、ときにはインシデント報告など多くの仕事を抱えています。

子育て世代や体調に不安を感じている方、プライベートを優先させたい方などは、これら大量の仕事を抱えずに済むクリニックへの転職を希望する人もいるでしょう。

ただし、もちろんクリニックで看護師として働くにしてもメリット・デメリットが存在します。これらのことを充分に把握して転職を行わなければ、せっかく苦労して転職したにも関わらず、働き始めてから後悔する可能性が高くなってしまいます。

ここではクリニックで看護師として働くメリット・デメリットを知り、働くうえで重要となるポイントについて確認していきます。

クリニックで看護師として働くメリット

まず、クリニックで看護師として働くメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、主なものについてお話していきます。

夜勤が無い

多くのクリニックでは診療時間が日中のみで夜勤がありません。そのため、そこで働く看護師は病棟勤務の夜勤のある看護師と比べて、規則正しい生活が送れ、家族との時間が合わせやすいのが特長です。

女性はライフイベントが多く、結婚後や出産前後、もしくは子育て世代の看護師であれば、「クリニックで働くほう方が身体的にも精神的にも楽で続けやすい」として病棟勤務からクリニック勤務に変わる人が多いです。

もちろん夜勤をすれば夜勤手当がつき、それだけ給与に反映されますが、体力的にも精神的にもきついことが多いです。

その点、夜勤の無いクリニックで規則正しく生活を送ることができれば、健康面からいっても不安を抱えることは少なく、長期的な視点で看護業務に就くことが可能となります。

残業が少ない

クリニックでは、急変患者さんが診療時間ぎりぎりになって来院することは、まずありません。そのため残業が少ないのも特長の一つです。

17時過ぎてから会社勤めの方が「診療時間に間に合うように」と駆け込み来院をしてくる人がいます。しかし、そのような場合、多くは定期処方や簡単な定期検査などで、急患はいません。

また急患が来院したとしても、診療時間を過ぎてから大がかりな検査(胃内視鏡検査など)を行うことはほぼありません。そのように緊急を要する場合は、ほとんど救急指定の病院にいくように医師から話があります。

ただ、残業が多いシーズンと少ないシーズンがあります。残業で長く残るシーズンといえば、インフルエンザや風邪などで来院される患者さんが増える冬シーズンです。あとは、月初めや月終わりなども定期的に来院する患者さんが多く、患者数が増える傾向にあります。そのような場合は、30分や1時間程度の残業を覚悟の上で仕事をする必要があります。

ただ大きな病院のように、時間外の勉強会や委員会への出席は無く、また看護記録もつける必要が無いため、その点では早く帰れることが多いです。

ただ、私が経験したなかで「今日限りの電化製品の安売りがあって、早く帰りたいのに仕事が終わらず帰れない」となった、記憶に新しい状況があります。それは一日中、便秘で苦しんでいて悩んだ挙句、ようやく診療時間ぎりぎりに来院を決意した女性患者さんの話です。

その日は患者数も少なく、診療時間も終わりに差し掛かり、予定通り院内の掃除などを全て終わらせた後でした。苦しそうにお腹を抱えた女性患者さんが来院してきました。

「お腹が痛いだけだから、すぐに診察も終わる」と考えた医師は診療時間終了間近にも関わらず腹部の状態を診るため、レントゲンを撮影しました。レントゲンを見た医師は次に「便さえだせば楽になるだろう」と考え、看護師に「摘便」と「浣腸」の指示を出しました。

それから指示通りの処置をし、トイレに長時間こもっていた患者さんがすっきりして帰られたのは、診療終了の札が出てから1時間半経過した後でした。ようやく業務が終了し、急いで家電量販店に向かったものの、そこは地方の家電量販店で、見事に閉店していました。

便秘で苦しんでいる患者さんがまだ院内にいるのに「買いたい電化製品があるので帰りたい」とも言えず、結局、スタッフ全員で残る羽目になった苦い経験でした。

昼休憩が長い

クリニックでは休憩時間を長く取るところが多く、2時間くらい昼休憩を取るクリニックがあります。その間の時間を自由に使うことができます。家が近ければ、夕飯の買い物や家事を済ませたり、家でリラックスし休憩したりしてから、また勤務に戻れます。

十分休憩が取れるので気分転換を図ることができ、午後からの診察も気分一新取り組むことができます。

ただし、昼休憩が長いのも考え物です。もし人間関係が悪いクリニックですと、昼休憩の2時間は居ても立っても居られない苦痛の時間となります。

私が以前働いていた眼科クリニックでは人間関係が非常に悪く、誰も何も喋らない休憩時間が毎日2時間ありました。休憩の2時間ただただ無言で、椅子に座り、食事をし、そしてスマホや雑誌を眺めるだけでした。

昼休憩に外出しようにも、その眼科クリニックは毎回、院長の許可が必要でした。ナース服から普段着に着替え、クリニックからやや離れた駐車場まで行き、車で移動しなければなりません。

そのため、これらのことをしていると、自分が自由に使える時間はあまり無く、外出しようにも出られない状況でした。毎日、この2時間の休憩時間はとても長い、苦痛の時間でした。

さらに昼休憩が長いと、拘束される時間も長いことになります。8時に出勤して12時まで勤務し、12時から14時まで2時間休憩、その後18時まで働き、ようやく8時間労働となります。休憩時間も含めると通算で10時間もクリニックに滞在しなければならないことになります。

人間関係が悪かったり、十分に休むことのできない職場であったりすれば、昼休憩が長すぎるのも考え物です。

急変が無い

内科クリニックですと、ほとんどの患者さんは、糖尿病や高血圧の定期処方や定期的な検査、腹痛や風邪などで受診しますので、急変や急患が少ないのが特長です。

中には、胸を抱えて苦しそうにしていたり、熱中症で意識が無い状態で会社の同僚が抱えて運んできたりする場合もあります。しかし、そのような状態の患者さんで、「緊急性が高い」と医師が判断した場合は、医療設備が整った病院に救急搬送になります。

クリニックで対応することは少ないため、一般病棟のように「急患患者さんの状態把握をする」などといった精神的にあまりピリピリする状況に追い詰められることはあまりありません。

夏休みや年末年始に長期休暇がとれる

クリニックでは、お盆休みや年末年始は暦よりも少し長い休暇を取れるところが多いです。このときとばかり、院長が家族で海外へ遊びにいくことなどがあるからです。そのような場合、一般病院のような休暇ではなく、やや長い休みになることがあります。

ほかにも院長が海外などへ研修にいく機会などがあれば、臨時で2日~1週間程度、休診になることもあります。

患者さんと顔なじみになりやすい

地域密着型のクリニックであれば、長年通院されている患者さんも多く、看護師とも顔なじみになることがあります。

急性期病棟では診療報酬上の都合もあり、平均在院日数は21日以内ですので、看護師と顔なじみになることは少なく、また顔なじみになったとしても同じ患者さんに会える機会はあまりありません。

しかしクリニックですと、高齢の患者さんでも看護師の顔や名前を覚えてくれていることが多いです。「前よりも顔色が良くなった」「だいぶ歩けるようになった」といった患者さんの変化を長期的な視点でみることができます。

例えば、いつもおしゃれに気を遣って来院される高齢の女性患者さんが、来院日とは異なる日に、髪を振り乱し、口紅もつけずに寝衣のような服装で「身体がしんどい」とやってくるとします。そうしたら、医師も看護師も「一大事である」と瞬時に感じとり、すぐに治療が行えるよう準備します。

その後治療により回復し、1週間くらい経過したのち、定期で来院する日におしゃれに気を遣って来てくれると、「元気になったんだ。良かった」とホッと一息つくことがあります。

私たち看護師も冗談で「今日は口紅が塗ってあるから、体調が良くなられたのですね」というと、患者さんもうれしそうに「そうよ、あのときはありがとう。またおしゃれに磨きをかけれるわ」と笑ってくれます。

反対に馴染みの患者さんもまた、看護師一人ひとりの動きをよく見ています。「あんたは休みなく、良く動いているね」「注射を上手に刺してくれるあなたに今日もお願いしたいわ」などと言ってもらえることがあります。看護師にも気をかけてくれる患者さんの言葉で励まされることが多々あります。

「通院してくる患者さんの人生の一部支える看護を行える」ことにやりがいを見いだせる看護師にとっては、クリニックはおススメの職場です。

食事会や院内旅行などが定期的に開かれる

一般病棟でも、納涼会や忘年会などが行われることがあると思いますが、多くのクリニックの場合、院長の支払いで食事会や院内旅行を楽しむことができます。

以前勤めていた眼科クリニックですと、年に4回貸し切りバスの送迎付きで、一流ホテルの一角を貸し切り、食事会が開かれていました。この話を病棟の看護師にすると「いいねー」などと羨ましがられますが、そうとも限りません。

ここでも追加で言及しておきますが、「人間関係が良い」と楽しい食事会になるでしょう。

しかし人間関係が悪いと、長い昼休憩と同様、こちらも苦痛の時間でしかありません。無言のまま1時間以上バスに揺られ、2時間以上愛想笑いをし続けなければならない食事会、そして帰りのバスの中では寝たふりをする1時間は、まさに地獄そのものです。

これが院内旅行となると、さらに目の前が真っ暗になるイベントとなります。24時間、しかも2泊3日、ずっと「偽りの自分」を装わないといけないのです。

私は院内旅行の話が出た時点で、「いまの職場からは一刻も早く退職しなければならない」と焦り、急いで転職活動を行うようになったほどです。

ただ人間関係の良いクリニックですと、食事会も旅行も自腹を切ることもなく、気心の知れた相手との時間を共有できリフレッシュすることができるでしょう。

中には、旅行に行った先でのお土産代まで出してくれる院長もいるため、「明日からも、このクリニックのために頑張って働こう」と思えるきっかけとなります。

職場の不満はすぐに改善しやすい

大きい病院と異なり規模の小さいクリニックなどは、職場の不満が院長の一声ですぐに改善する傾向にあります。

私が勤めている職場では、以前スタッフの間で「残業代は30分経たないと支払われない」という不満を抱えていました。そこで師長に相談して、師長から院長にこのことを伝えてもらうことにしました。

そして師長がそのことを伝えてくれた翌日から、「残業代は10分経つごとに支払われる」ということになっていました。院長は「このような不満は言ってもらわないと分からないから、言ってもらえて良かった」と言ってくれました。

これが大きい病院などで、特に金銭関係のことですと、「翌日から改善」とはならないことがほとんどでしょう。

お中元・お歳暮などは分けてもらえる

最近は少なくなってきたのですが、それでもまだまだ患者さんからお礼の意味を込めて、お中元・お歳暮がクリニックに届くことがあります。

気前の良い院長ですと、これらのお中元・お歳暮を「良かったらスタッフさんでどうぞ」といってお裾分けをしてくれることがあります。

また患者さんによっては、わざわざ「看護師さんへ いつもありがとうございます」と手紙を添えて、お中元・お歳暮を送ってきてくれることもあります。もちろん、なにか物を頂くということよりも、患者さんから感謝の気持ちが何よりも嬉しく、スタッフルームにたくさんの患者さんの手紙が貼ってあります。

クリニックで看護師として働くデメリット

このように一般病棟では考えられないような「クリニックで働くメリット」を挙げましたが、当然ながら、物事にはデメリットも存在します。ここではクリニックで看護師として働くデメリットについて解説していきます。

院長や院長婦人次第

クリニックでのメリットについてさまざまに述べてきましたが、どれも「院長」や「院長婦人」次第です。クリニックに勤めるには、まさに院長と院長婦人の人柄にかかっているといっても過言ではないでしょう。院長の人柄が良くても、クリニック経営を院長婦人に牛耳られていることもあるからです。

院長や院長婦人がお金などに神経質でなく、スタッフ想いであれば、とても働きやすい職場といえます。反対に、院長や院長婦人に人格的な問題があったら、どうでしょうか。

院長が上からスタッフを押さえつけるような人であれば、そのストレスはスタッフにも向けられ、スタッフ同士の人間関係もギクシャクしやすくなります。

また私が以前勤めていた眼科クリニックの院長の例を挙げます。

このクリニックの院長は、一般の診察と白内障や緑内障のオペなどを全て一人で行なっていました。あまりの忙しさのせいで感情の起伏が激しくなるときがあります。

「今日は先生、機嫌がいい日だね」とスタッフ同士でうわさして安心して働いていても、スタッフのちょっとしたミスで院長の機嫌が急に悪くなることもあります。

怒りが頂点に達した医師は、患者さんが診察室を出た瞬間を狙って、院長がパソコンのマウスを壁に向かって投げたり、失敗したスタッフにわざと舌打ちを聞こえるようにしたりしたこともありました。

近所では「温厚な良い先生」との噂がたつほど、評判の良い医師です。しかし機嫌が悪いときはスタッフに当たり散らしていました。

医師も人間ですので、ある程度は仕方ないこともありますが、感情の起伏の度が過ぎると、医師に近い存在の看護師としては萎縮してしまい、働きにくくなるのはいうまでもありません。クリニック選びは院長や院長婦人次第ですので、その辺りを慎重に考えなければなりません。

清潔・不潔操作が適当

長年クリニックに勤めている看護師が在籍していると、そこで長年培われてきた看護が当たり前になっており、清潔・不潔操作が適当になっていることがあります。

急性期病棟に勤めていた人がクリニックに転職すると、あまりにお粗末な清潔・不潔操作に驚くことが多々あります。特に外科病棟などで勤めていた人が、内科クリニックなどに転職すると、そこでの医師やスタッフの清潔・不潔操作に戸惑いを感じてしまうようです。

また採血の際に、「アルコール綿を素手で絞って、その場に置いておき、後から使う」といったこともよくあります。

外科病棟での勤務経験が長かった人にしてみたら「清潔・不潔操作は、本当にこれでいいのか」と罪悪感で逃げ出したくなるような局面に遭遇するかもしれません。

看護で疑問に思ったことをすぐに改革が行える職場であればいいのですが、そのような環境にない場合は、看護観の違いから働きにくさを感じてしまうことも出てくるでしょう。

人間関係に亀裂が生じた場合、逃げ場が無い

病棟勤務のときは、いくら苦手な人や合わない人がいても、勤務日が異なれば会わないで済むといったことがあります。

しかしクリニックの場合、そういう訳にはいきません。あなたがどのように「合わない」と思う人でも毎日同じ勤務ですので、逃げ場はなく、顔を合わせることになります。

もし人間関係に亀裂が生じたりすると、狭いクリニックの中で仕事のやりにくさを感じてしまうことも多く出てくることになります。

お互い人間であるため、「全てのことにおいて気が合う」というのは難しいです。

どのような人でも多少の合う合わないは出てくることがあります。人間関係で亀裂が入ってしまわないよう、入職し始めの頃は、スタッフがどのような人間性をもっているのか十分に観察を行うことが大切です。

急な休みが取りづらい

クリニックの場合、看護師の人数がギリギリしか足りていないこともあり、もし急に休むことになると他の看護師に多大な迷惑をかけてしまう場合があります。

自分が休むことで他の看護師へかける負担を考えると、普段なら休むくらい体調が悪くても出勤を余儀なくされることがあります。

もし急に休むのでなく事前に何かあることが分かっていれば、早めに伝えておくことが大切です。同じくらいの年齢の子どもがいる場合、運動会などの行事が重なってしまうこともあります。他のスタッフとの休みの兼ね合いも考えて行動するように心がけましょう。

有給休暇が取りづらい

またクリニックによっては、「有給休暇は無いと思ってほしい」とする方針の院長がいます。有給休暇は労働者にとって当たり前に与えられた権利ですが、クリニックの場合はそれが実現できていないところが多いのです。

再度、以前私が勤めていた眼科クリニックの例をあげます。ここでは、有給休暇を取れないことが当たり前となっていました。

あるスタッフが院長に「休みをもらいたい」と申請したところ、「そんなに休みを取りたければ、正職員じゃなくてパートになればいい」といわれたそうです(実際は条件を満たせば、パートにも有給休暇を取得する権利はあります)。

そこで、この件をきっかけにそのスタッフが匿名で「有給休暇の取得をさせてもらえない」と労働基準監督署に訴えました。

そして労働基準監督署から院長に直接、電話をかけてもらい「調査という名目で、お宅のクリニックの有給取得はどうなっているのか」と尋ねてもらうことにしました。

しかし電話では院長が「有給休暇はあるけれど全部は消化できていない。それは心苦しく思う。しかし、スタッフから特に有給休暇の申し出が無いから、有給休暇を消化しきれていないのだ」と上手く交わしていました。

労働基準監督署の職員がいうには、「有給休暇を取りたければ、とりあえず特定の日に有給休暇の申請を出して、それを院長が断わるようなことがあれば再度訴えてきてほしい。物事が具体的になれば、こちらも動ける」というものでした。

しかし、それでは院長に「誰が有給休暇をもらえないと、労働基準監督署に訴えたのか」が分かってしまい、その後そのスタッフは、「労働基準監督署まで介入させ、事を荒立てたスタッフ」として見られてしまいます。小さなクリニックではその人は大変働きづらくなってしまうのはいうまでもありません。

それ以上、そのスタッフは有給休暇のことで動きはなく、ほどなくして「一身上の都合」で退職していきました。

そしてその後、誰も有給休暇のことで院長に訴える人はいませんでした。その件はうやむやなままになってしまい、その後も有給休暇が取得不可能である現実は何も変わりませんでした。

福利厚生が整っていないことが多い

健康保険や年金、雇用保険、労災保険など各種福利厚生がどのくらい充実しているかは、病院やクリニックの規模に比例することがあります。クリニックによっては、年金は厚生年金ではなくて、国民年金に加入しなければならない場合があります。

また、退職金が出ない場合や出たとしても寸志といった場合もあるため、事前にクリニックに確認できれば、確認しておくことが大切です。

物足りないと感じることがある

特に大きな病院からクリニックに転職した看護師は、クリニックの看護業務では「物足りない」と感じることが多くあります。

私が勤めているクリニックで辞めていった同僚は「クリニックでは、やりがいがあまり無い」といって、もとの大きな病院に戻っていきました。

もちろん、大きな病院からクリニックに来ても、そのクリニックでやりがいを見出してやっていく人もいます。

しかし、大きな病院のように研究や研修、勉強が適宜開催されているわけではないため、看護師の技術や知識の向上はあまり期待できないことが多いです。新しい技術や知識を取り入れ、それを看護に生かしていきたいと思う方は、あまりクリニックでの業務は向いていないかもしれません。

時間が取られてしまうことから「看護研究や勉強会が嫌だ」といっている人も、やはり自分の技術を向上させていくためには、「看護研究も勉強会も必要なことだ」と気付くこともあります。

したがって、クリニックで看護技術や知識を向上させていくには、自分から進んで外部での勉強会や講座に参加し自己研鑽を図る必要があります。

掃除や在庫確認などの雑用をしなければならない

クリニック勤務の場合、掃除や在庫管理といった看護以外の業務を行うことがあります。掃除は業者に頼むところもありますが、多くの場合、経費節減で看護師や受付スタッフが掃除をします。

また在庫管理もその職場に勤める看護師でなければ足りない物品など分からないことも多く、こればかりは業者に頼むわけにはいきません。

私の勤めるクリニックでは、月に1回在庫チェックを行い、「使用期限が切れていないか」などの確認を行います。何百とある物品の期限と個数を数えるには、数人で手分けして行っても数時間を要すことがあります。

クリニック看護師として転職を成功させるポイント

最後にクリニック看護師として転職を成功させるポイントについて、述べていきます。

仕事内容を具体的に把握しておく

クリニックで働くには、看護師が行う仕事内容を具体的に把握しておくことが大切です。クリニック看護師の業務内容は以下の通りです。

【看護業務】

・問診

・バイタルサイン測定

・採血

・診療の介助

・注射・点滴などの処置

・検査の事前事後説明

(科によっては心電図測定やレントゲン画像の現像)

・検査の補助

・医療器具の洗浄・消毒 など

【看護業務以外】

・リネン類の洗濯

・掃除

・備品の発注・確認 など

(受付の人数が足りていない場合は、受付、会計、電話対応など)

このようにクリニックの看護師は看護業務以外にも多くの仕事に携わる必要があります。

経験年数は関係ない場合も多い

クリニックの求人は「即戦力を求められることがあるので、看護師の経験年数が必要となる」といわれることがあります。

しかし、私が勤めた眼科クリニックも、いま勤めている内科クリニックもどちらもあまり経験年数をネックにされることはありませんでした。それよりも「本人のやる気や向上心」をみているところが多いようです。

いま勤めているクリニックの院長も、看護師経験が少ないことを私が気にしていたら、「経験はやる気さえあれば、後からいくらでも付いてくるから気にしないでいいよ」といってくれました。

したがって経験が少ないからといって、最初からクリニックへの転職を諦める必要はないのです。

転職に有効な情報を集めよう

クリニックへの転職に際しては、有効な情報を集めることが重要です。事前に集めておきたい情報は、「仕事内容」「院長や院長婦人の人柄」「人間関係」「看護師の年齢層」「離職率」「福利厚生」などです。

大きな病院であれば卒業した看護学校つながりで先輩を頼って聞くこともできますし、看護師同士でいろいろ情報が入ってくることが多いです。しかしクリニックの場合、そこに勤めている看護師のつながりが無ければ、内部情報を得ることは大変難しいのが現状です。

仕事内容は面接のときに詳しく聞くことができますが、他の情報は働くうえで大変重要であるにも関わらず、面接時には聞きづらいといえます。

そのようなときは、やはり看護師専用の転職サイトに登録して、転職コンサルタント(エージェント)といろいろ話をしてみることをおススメします。

あなたの条件さえ伝えれば、あなたにマッチした職場を転職サイトのコンサルタントが探してきてくれることもあります。また、希望するクリニックがあればネットワークを駆使して、そこの内部情報を聞き出してくれることもあります。

転職サイトは上手に使えば、情報をうまく聞き出すことができ、満足のいく転職につながっていきます。私も今の職場は転職サイトで「非公開求人」からの紹介で決まりました。本当に満足いく働き方ができており、「転職のプロに頼って良かった」と今でも感じています。

自分を見つめ直し、何が優先事項知っておく

いかがでしたでしょうか。クリニックに転職するということは、一般の病院に勤めるよりも出回る情報が少なく、リスクが高い転職ともいえます。

働き始めてから後悔することになってしまっては、あなた自身も、あなたに期待している院長も、職場のスタッフもがっかりすることになってしまいます。

今回の転職を機に「自分が何を一番優先条件として考えているか」「今後、どのように看護師として生きていきたいのか」という視点を見つめ直してみるとよいでしょう。今回の記事を通して、あなたに合ったクリニック選びの参考にしてもらえたらと思います。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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