転職先でうまくいかず、「転職に失敗」し何度も転職を繰り返してしまう看護師がいます。一方で心機一転、転職でセカンドキャリアを積み、「転職は成功」だったとする看護師もいます。この差は何なのでしょうか。

転職を繰り返す人には、「同じような特徴」があります。その特徴について知っておけば、転職先での失敗は少なくなります。転職を繰り返してしまう人や転職活動中の方など、入職後のイメージトレーニングとして、この記事を役立ててもらえたらと思います。

では、「転職を繰り返してしまう人の特徴」と「新しい職場で活躍するためのポイント」についてお話ししていきたいと思います。

転職先でうまくいかない看護師の特徴

転職活動を経験し、苦労してようやく自分の希望する医療機関に入職できたのに残念ながら「辞めてしまう人」がいます。このような方の特徴としては大きく分けて4タイプ挙げられます。

それは、「仕事ができない人もしくは、仕事をしない人」「新しい職場環境に批判的である人」「自分の看護経験を過信している人」「本音と建て前の区別がついていない人」の4タイプです。それぞれの特徴について述べていきます。

仕事ができない人もしくは、仕事をしない人

看護師としてそれなりにキャリアを積んできた人が、入職先で「目の前に仕事が山積みであったり患者さんが困っていたりする状況」があるにも関わらず、手を貸そうともせず無視してしまうことがあります。これらが「仕事ができない人」や、「仕事をしない人」です。

これは「『看護師として』というより、『社会人として』そのような人がいるのだろうか」と耳を疑いたくなるような話です。しかし、看護師転職者の中には、このような人たちが存在するのが事実です。

以前と同じ領域の科の看護経験があれば、転職先でも「大体の看護業務は行えるだろう。それ以上に働いてもらうことも可能かもしれない」と見込まれて入職した「中途採用者=即戦力」であるはずです。それなのに、なぜか「仕事ができない」もしくは「仕事をしない」のです。

仕事ができない人

まずは「仕事ができない人の理由」についてお話しします。

なぜ「仕事ができないのか」というと、このような人は前の職場で管理職や先輩という立場であったため、「指示さえ出せば、他の看護師が実質的な看護業務を行ってくれていた」という理由がほとんどです。

本人は指示さえ出せば、他の看護師が動いてくれるので、自分は動く必要はなくなります。すると、看護業務ができなくなります。看護業務ができないから、さらに動かなくなります。

この仕事ができなくなる「負のスパイラル」が繰り返されると、転職先でも仕事があること自体にも気づかなくなっていたり、身体が動かなくなったりします。まさに「仕事ができない看護師」に成り下がってしまった状態です。

もし「自分もこのような状態に陥っているのではないか」と思うのであれば、早めの対処が必要です。まずは、「口ばかりの、仕事ができない看護師である」という点を自分でしっかり認めましょう。

そのうえで気持ちを新たに、自分よりも経験年数の少ない看護師にも頭を下げて仕事を教えてもらい、真摯に取り組む姿勢が大切となります。

仕事をしない人

次に「仕事をしない人」のお話をします。こちらは「仕事ができない人」とは少し異なります。「仕事はできるけれど、しない」のです。

このタイプは、中途採用の管理職として採用された方に多いようです。管理職として採用されたことに甘えて、「自分は実力を出さずに、今まで培った経験やスキルは小出しにしていったほうが、みんなから尊敬されるだろう」くらいの感覚でいるのです。

本来であれば、中途採用の管理職であっても、新卒の看護師と同じ気持ちで仕事に全力で接する必要があります。しかし、次の職場や看護業務自体を見下げてしまっているのです。

新しい職場で与えられた仕事自体を軽視しているため、このような人はいつまで経っても重い腰を上げることはありません。いつしか部下からの信頼も無くなり、結局は「転職」をする羽目になってしまいます。

私が実際に会った仕事をしない人の例を下記に挙げます。

以前私が勤めていた男性の看護師長はまさに「仕事をしない人」でした。以前の師長が定年退職となり、新しく中途採用された師長でした。

以前の職場では脳外科で看護師長としてバリバリと忙しく働いていたそうですが、新しい職場では慢性期病棟の師長として配属されたため、「ここではレベルの高い看護は必要ない。急性期病棟へ戻りたい」と不満を周囲に漏らしているような人でした。

看護師全員が総出となって入浴介助を汗だくで行なっている最中、新しく来た男性師長だけは看護ステーションで涼しい顔をしながら座ってネットサーフィンをしていました。

そこで仕入れた医療情報などを昼のミーティングで「自分はこのようなことも知っている」と自慢しながら話すのです。

当然、他の看護師の間では不満が募っていきました。

「前の師長さんは今の師長さんのように仕事をさぼることなく、自分が率先して入浴介助を行っていた」「午前中にネットで仕入れた情報などは、みんなが知っているのに、その情報をひけらかして『自分は知識人だ』とでも言いたいのだろうか」などといわれていました。

そのうち、その師長の悪評は看護部長の耳に入り、ある日を境に師長という役職を退くこととなりました。その一か月後、元師長はその病院から姿を消していました。

このように新しく配属された病棟を以前の病棟と比べ、「ここは看護レベルが低い。自分の能力は、ここではゆっくり発揮していけばいいだろう」と考えていると、退職を余儀なくされてしまいます。

もし「自分もこのような思い違いをしていた」と感じるのであれば、「驕ることなく、謙虚な気持ちで仕事に取り組む姿勢」が重要であるといえます。

新しい職場環境に批判的な人

次に、「新しい職場環境に批判的である人」もすぐに辞めてしまう可能性の高い人といえます。以前の職場での看護経験を重視しすぎるあまり、何もかも以前の職場との比較でしか考えられず、今の職場に対して批判的なのです。

私も今の職場(クリニック)で次のような中途転職者に会ったことがあります。

その人は「前の職場ではこのようなことはありえなかった。信じられない」「普通は~でしょう。なのに、どうしてこの職場では~ではないのですか」というのが口癖でした。

その人は、「大きな病院の医療施設が整った環境」と「クリニックの医療環境」を比べてしまうので、規模の小さい医療施設はどこもかしこも「医療レベルの低い環境」に見えてしまうのです。

クリニックでは、「院長のレベルも低ければ、同僚の看護師も看護師長もレベルが低く使えない、看護技術も劣っている」と考えているのです。その人は、今の職場全体を批判することで、「自分が仕事ができない理由」を正当化しているといえます。

いろいろな批判や改善点を聞いた院長や私たちスタッフは、できる範囲で医療環境を改善していく取り組みを試みました。しかし、それでも規模の大きな病院と比較すると、まだまだ全ての面で劣っているのは明らかです。

そのうちその人は、このクリニックに来院する患者さんにも「わがままな人が多い」「しゃべりすぎてうるさい人が多い」と言い始めました。徐々に批判的な話ばかりをするその人の元を、スタッフも離れ始めました。

そのうち、人手が足りているはずなのに院長は求人を出していました。その理由は「ここのやり方に順応してくれる人がいい。あまり前の職場とここを比較しない人を採用したい」と考えたからでした。

その話を聞いたその人は「だからクリニックに勤めるのは嫌だった」と愚痴を言いながら、1年経たないうちに退職していきました。結局、その人は看護師さえも辞めてしまいました。

このように病院には病院の、クリニックにはクリニックの「その職場に合ったやり方」があります。

まずは入職した医療施設でのやり方で1年間くらい取り組んでみて、それでも改善したほうが良いところについては「批判的な言い回しをすることなく、周囲に根拠をもって伝えていく」ことが大切だといえます。

自分の看護経験を過信している人

3つ目のタイプは、2つ目の「新しい職場環境に批判的である人」とも似通っているのですが、こちらはさらに「私は今までこのような看護経験を積んできた。何でも教えてあげるから言って」といった「上から目線」の看護師です。

後から入職したにもかかわらず、「私のほうがこの分野では長いから、このやり方が正しい」として自分の意見を曲げないのです。そして自分のやり方に従わない場合は、「ここは看護レベルが低く、学ぶことが何もない」といい始めます。

このような人は、「自分の看護が絶対に正しい」と信じているため、当事者意識が薄く、実力が伴っていません。もちろん「自分の看護が正しい」ので新しく学ぶべきことがあったとしても無意識のうちに拒否してしまいます。

しかも仕事でミスをして周囲に迷惑をかけても、「周囲のレベルが低いだけで、自分が悪かった」とは思っていないので、その場では謝ったとしても同じミスを繰り返したり、自分のやり方を変えたりできません。そのため、このような人に看護能力の伸びしろはありません。

そのため最終的には、1番目に挙げた「仕事ができない人」「仕事をしない人」に成り下がっていきます。このタイプも遅かれ早かれ退職することになります。

本音と建て前の区別がついていない人

4番目のタイプです。これが一番重要であるといえます。

いままでお話ししてきた上記の3つのタイプは、「看護師として」というよりは、「社会人として」のレベルが低いといえば低く、「今後この性格が直るか」といえば、たぶん直らない可能性のほうが高いでしょう。

この3タイプについては「仕事ができる多くの優秀な看護師」は、当たり前ですがクリアしています。普通の社会人感覚さえあれば、上記3タイプについては該当することなく、問題ありません。

しかし、この最後の4番目のタイプは、仕事を優秀にこなす人ほど注意が必要です。このタイプは「上司の言っている本音と建て前の区別がついてない」ことで、退職を繰り返すのです。

そもそも「優秀で仕事ができる看護師」が、なぜ転職を考えるのでしょうか。それは今の職場では「自分の思い通りに看護が行えないというジレンマ」が、その理由であることがほとんどです。

優秀であるが故に「病院の方針が違う」「看護観が異なる」「師長の考えが間違っている」、「自分だったらこうするのに、どうしてこのようにしていかないのか」といった不平や不満を抱え込んでいるのです。これが溜まりに溜まり、「転職を考える原因」となってしまっているのです。

具体的な例を下記に挙げます。

大きな規模の病院で働く看護副師長のAさんがいました。Aさんには以前この病院で勤めていたB医師という知り合いがおり、B医師は退職後、3年前に近所にクリニックを開業していました。ある日、A看護師のもとにB医師から電話がかかってきました。

「Aさん、あなたはあの大規模病院で看護副師長をしている。うちのクリニックでは看護スタッフが使えないものが多く、問題が山積みとなっている。ぜひうちに来て、看護組織の立て直しをしてもらえないだろうか」といわれました。

Aさんは「今勤めている病院とは違い、自分なりに看護の立て直しをしていけば、B医師のクリニックで自分らしく働けるだろう」と考え、B医師のスカウトに快諾し、転職します。

このクリニックでAさんは猛烈に仕事をこなし、問題を解決しようと奮闘しました。しかし、結局Aさんはこのクリニックを1年足らずで退職してしまいます。Aさんは自分に与えられた使命を全うしようと、真面目に仕事をこなしすぎるあまり、自爆してしまったのです。

どうしてAさんは退職してしまったのでしょうか。次にAさんが自爆した理由について詳しく説明していきます。

B医師はAさんに「うちの看護スタッフはレベルが低くて、充分な看護を患者さんに提供できていない。あなたが看護技術やスキルを教えてくれれば看護レベルが向上し、患者さんに喜ばれるはずだ。ぜひAさんの実力を発揮してほしい」と頼んだのですが、これは建前なのです。

では下記に具体的な話を進めていきます。

Aさんは優秀な看護師でリーダーシップも発揮できるため、B医師のクリニックに入職後は上から目線でもなく、誰にでも理屈のわかる穏当な方法で業務を開始しました。

まずは看護師を集めて「現状について発生している問題点のヒアリング」を行いました。そして看護スタッフが行う看護技術も見ながら、根拠を述べ改善すべき点は改善していく…というふうにしっかりと手順を踏みました。

このようなことをしているうち、Aさんは徐々に「B院長の矛盾」が見え始めてきたのです。

B院長は自分のクリニックで働くスタッフのことを「レベルが低く、組織の立て直しが必要」と言っていたのですが、Aさんが実際に接してみると看護スタッフの技術やスキルはそれほど低くないのです。

それよりも、上記以前の問題として、このクリニックでは、いくら残業をこなしても残業代はつかないし、業務改善向上のための資料を作成しても院長は見ようともしません。

また、看護スタッフがいくら頑張って働いても、B院長は看護スタッフに注意を払ったり、日頃の働きを感謝したりすることもないのです。

そこでAさんはB院長に「看護レベルが低いのではなくB院長がスタッフ一人ひとりに心配りをしていないことが問題である」と正論を話しました。

実は、これこそが4番目の「仕事ができる看護師の大きな間違い」といえます。

するとB院長はついにAさんに本音を言います。「あなたに私の経営方針の批判をしてくれとか、うちの看護スタッフのダメな部分を見つけてくれとは言っていない。いまの状態のままで看護技術を向上させて、看護師のミスや失敗から余計な仕事を増やしたくないだけだ」とAさんに怒るのです。

しかしAさんは「根本的な原因は院長にある」と言ってしまったため、そのクリニックに勤め続けることはできず、自主退職をする運びとなったのです。

Aさんのように「建前を読み切れないことが原因となって自爆してしまう」というのが、仕事のできる看護師の陥りがちな罠なのです。

Aさんのように「仕事ができる看護師」であれば、ある程度のプライドをもって仕事に取り組んでいます。プライドがない人であれば、「院長のいうことさえ聞いて、正しくても間違っていても滞りなく看護業務を行えば、何も問題は無い」と考えているので、Aさんのようなトラブルは発生しません。

もともとAさんは「自分主導で看護業務を行っていきたい」と考えたからこそ、大きな病院の看護副師長を辞めてクリニックのスカウトの話に乗った人です。新しい職場で「院長の言うことを聞いて、その指示だけに忠実に従う」という発想は持ち合わせていないのです。

Aさんのように優秀であるが故に、物事を判断したり発言したり、行動したりしてしまうことが、「退職への大きな落とし穴」となってしまうのです。

新しい職場で活躍するためのポイント

では以上のことを踏まえて、「新しい職場で活躍するためのポイント、心構え」とはどのようなものなのでしょうか。これには2つあります。

一つは「看護知識、スキル、能力、経験を培っていくこと」と、もう一つは「バランス力、人間関係力を鍛えること」です。これらのついて詳しく述べていきます。

看護知識、スキル、能力、経験を培う

最近では社会人になって看護師免許を取得した人や、妊娠出産などでブランクがある人などが「遅ればせながら看護師として活躍していきたい」と考える時代となっています。そのため、中途採用でありながら充分な「看護知識、スキル、能力、経験」を持ち合わせていない人もいるでしょう。

また、いくら看護師の経験があったとしても、いままでの科とは異なり、新しい科で働くことになれば、専門の知識やスキル、能力や経験などが不充分なこともあります。

これらの場合は「看護知識、スキル、能力、経験を身に付けよう」とする意欲が大切です。

入職前に事前に、「どのような技術や知識を身に付けていかなければならないのか」を把握し、入職後に日々の看護業務を行う中で「自分にはこの技術が足りない」と思うのであれば、それを着実に身に付けていくことが重要です。

そのため、「自分よりも看護経験は短いけれど、その科での経験の長い看護師」が今の職場にいるのであれば、中途で入職する立場上、頭を下げて教えてもらうように心がけましょう。

バランス力、人間関係力を鍛える

特に中途で入職すると、その職場の力関係が分かりません。つまり、一番力をもっているのが「院長であるのか」「師長であるのか」「院長の奥さんであるのか」「現場の看護師であるのか」といったことです。

いきなり外部からやってきた中途転職者であるあなたに、実力を発揮されて困る人もいるのです。このような力関係を知らないまま、看護の問題点を挙げて正論を吐いてしまうのが、前述の4番目のタイプの人です。

念を押して言っておきます。

「大きな病院」で思い通りの看護ができなかった優秀な看護師が「クリニックや中規模の病院」に転職して、院長から「思う存分、力を発揮してほしい」と頼まれたとしても、その院長のセリフはあくまでも建前です。

院長を始め、他のスタッフ達との人間関係や力のバランスを見ながら、上手に立ち振る舞わなければ、あっという間に「退職」を余儀なくされてしまうのです。

まずは現状で成果を挙げなれければ、院長や周りのスタッフに正論をいっても通用しません。「力をもっている人」から院長に対して「今回入職したあの看護師はすごいですね」といわれ、周囲からも認められて初めて、その組織のトップである院長に正論を述べましょう。

その成果を出さないうちから、正論を言ってしまっては「ほら、ここがあなた(たち)に足りない部分だよ」と指摘されているようなもので、周囲からは反感を買ってしまいます。優秀な看護師ほど、その点は注意が必要です。

転職後に注意しておきたいこと

では、転職後あなたが活躍するためにはどのようなことを注意しなければならないのでしょうか。

転職後は、新卒の看護師と同じくらいの気持ちでいる

看護師転職者はどのようなポジションや年齢であったとしても、イチ新卒のつもりで行動しないと、どこに行っても通用しません。なぜならその職場の風土や文化、システム、院長の考え方などが各医療機関によって異なるからです。

いくら中途採用で、以前の職場と同じ科に勤めていたとしても、全く同じということはありません。

そのため、「以前にいた職場は良かった。いまの職場は間違っている」などと考え始めると、意識がそこばかりに集中し、やる気がなくなります。その結果仕事ができなくなります。

新卒看護師はどのような病院に入職しようが、その病院のルールを受け入れます。「他のスタッフよりも早く出勤し、患者情報を集めろ」といわれれば、出勤時間よりも1時間早く出てきて、「言われる前に汚物を片付けろ」といわれれば、こまめにチェックして片付けます。

中途転職者であっても、最初はそれぐらいの気持ちがなければ、転職を繰り返すことになってしまいます。

入職後、活躍したい人への具体的な行動内容

入職後に活躍するための具体的なアドバイスとしては以下の通りです。

・早めに出勤し、患者情報を集める

・休みの日は「できなかった看護業務」や「根拠の分からなかった看護」について調べておく

・自分から進んで電話に出る

・職場のものはすべて院長のものであると考える

・採用日、初給料日、ボーナス支給日は院長に感謝の気持ちを伝える

・院長や職場の悪口は絶対に言わない

このように新卒の看護師のような謙虚な気持ちでいることが大切なのです。特に、最後の項目である「悪口はいわない」は注意しておいてください。

中途採用として入職した場合、自分では気づきませんが、院長、看護師、事務など周囲のスタッフ達は非常に注目しています。さらに、全員から歓迎されているわけではありません。あなたのことを警戒している人や寝首を掻こうとしている人もいるかもしれません。

そのような人達はあなたの言動を細かくチェックしており、尾びれをつけたり、言ってないことをでっちあげたりして、あなたを不利な立場に陥らせることもあるのです。

仲良くなって心を許した同僚に「職場の批判めいたこと」を口にしてしまい、それが院長や他のスタッフの耳に入ったら、あなたはあなたの首を絞めてしまうことになります。

悪いところや不満点はどこの職場でも存在します。しかし「ここが悪い、あそこが悪い」と言っていても、生産的ではありません。

「このような良いところもある」と自分の視点を切り替えることが大切です。職場に不満を抱えている同僚が何か愚痴を言ったとしても、新しく入ったあなたは「いや、このようなところがあって良いと思います」と逆に職場を擁護するくらいが望ましいといえます。

自分の働いている職場を外部から来た中途採用者が褒めてくれると、実は「職場に不満がある人」も喜ぶことが多いのです。

私の場合、以前働いていた職場がブラッククリニックであったため、いまの職場に対して特に不満がありません。そのため、今の職場のスタッフが「職場に対する不満」を口にしても、私は「任される仕事が多くてハードであると感じることもあるけれど、仕事を何も任されないよりは全然マシ」と考えています。

以前のブラッククリニックでは、少しでも仕事で「ミスをした」と指摘されると、「もう二度とこの仕事はしなくていいからね」と何度も言われ、どんどん仕事を減らされていった経験があります。どのように挽回しようとも、挽回する機会さえ与えられません。最後には何もすることが無くなり、職場での居場所を失ってしまいました。

一方、今の職場では仕事をたくさん頼まれます。ときには自分ひとりでは手に負えないこともあります。

しかし「忙しいけれど、仕事を頼まれるってことは頼りにされている。あなたならできる」と思われているのだと考えると、「仕事を任せてくれて、ありがたいな」と感謝することができるのです。

そのことを今の職場のスタッフに伝えると、いままで仕事量の多さに不満を口にしていた同僚も「それもそうだよね」と納得してくれるのです。すると周囲のスタッフに「あなたが来てくれて、職場が楽しく、明るくなった」と言ってもらえるまでになりました。

そのため、職場では院長を始め、同僚、スタッフ、上司を含め、私は絶対に悪口を言わないようにしています。それが自分を守ることにも、楽しく働くことにもつながっているのです。もし不平や不満に関して同意を求められたとしても、その場を離れるか、笑ってごまかすとようにしましょう。

まずは成果を出して、周囲に認めてもらおう

このように転職を繰り返す人は、どうしても自分のことが先になりがちです。

まずは「仕事を覚えてミスなくこなす」、「みんなが嫌がる仕事を引き受ける」、「楽な仕事は自分はやらない」「いくら嫌なことがあっても態度に表さない」などを実践し、周囲に認めてもらうことが大切です。

周囲に認めてもらったうえで、自分の言いたいこと、実現したいことを伝え、協力を仰ぐのです。あなたのことを認めてくれる協力者がいればいるほど、あなたはあなたらしく働ける活躍の場が広がっていくのです。

次の職場ではあなたらしく働けるよう、今回の記事を生かしていってもらえたらと思います。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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