消化器内科や消化器外科で経験を積んでおけば、そこで培った知識はさまざまな領域の科で活かすことができます。そのため、消化器内科や消化器外科に転職希望の人が多くいます。

看護師の求人数は多く、転職すること自体あまり苦労しません。それよりも転職後に「どれだけ仕事ぶりを認められ活躍でき、充実した人生を送れるか」ということが重要となってきます。

求人数が多いということは、それだけ長続きせず、人が辞めやすい職業だともいえるからです。そのため「いかに周囲に認められ、充実した働きができるか」が長く勤められる秘訣だと考えます。

消化器内科・消化器外科の看護師として「考え方のベース」を作っておけば、仕事をする際に必ず役に立てることができます。

そこで今回の記事は、消化器内科・消化器外科希望の看護師に、転職前でも転職後でも役立てられる内容をまとめました。消化器内科・消化器外科の「今後の医療動向」をふまえた上で、「患者さんの特徴」や「看護の役割」についてお話ししていきたいと思います。

消化器内科・消化器外科の医療動向

まずは消化器内科・消化器外科の今後の医療動向についてお話ししていきたいと思います。

日本人を取り巻く環境による疾病構造の変化

消化器疾患の発症要因として、「ライフスタイル」「食生活」「日常生活行動」などが挙げられます。消化器症状で多いのは、胃部不快感・食欲不振・下痢・便秘などで、これらはすべて「食」と「排泄」に関するものとなります。

近年、日本では、食生活の欧米化やインスタント食品・ファストフードなどが身近な食品となり、コンビニエンスストアやファミリーレストランが生活圏内に出店するなど、食環境が劇的に変化してきました。

それに伴い、動物性たんぱく質や脂肪の摂取量が増え、日本人の消化器疾患の疾病構造が変化するようになってきました。

さらに多忙な日常生活や人間関係の複雑性、不規則な生活スタイルなど、多くの現代的な要因が相まって、ストレスを抱えやすい環境に身を置かれ、それに対処できない人が増えてきました。

過重なストレスが加わると、自律神経系の支配を受けている消化器は、消化管壁の運動や緊張を高め、消化液の分泌にも影響を及ぼすようになり、消化機能に障害をもたらすようになります。

特に日常生活において多忙な働き盛りの年代では、不規則な生活スタイルから運動習慣を取り入れる時間を確保するのは難しく、生活改善を実践できない人が多いのが現状です。また男性に多いのですが、ストレス解消の手段として、飲酒や喫煙で気持ちを紛らわせる人もいます。

このようなことから、「乱れた食生活」や「ストレス」そのものから消化器症状が表れる場合と、「ストレスを解消する手段(飲酒・喫煙など)」により消化器に悪影響がでる場合とがあります。

現代社会では複雑な要因が絡み合って、消化器症状となって苦しんでいる人が多く存在するのです。

消化器疾患の検査法や治療法

消化器疾患における検査法や治療法の進歩は目ざましいものです。ひと昔前と比較すると実に多くの疾患の早期発見・早期治療に貢献するようになりました。

一方、いまだに原因不明の消化器疾患も存在し、治療法が確立できていないものも少なくありません。

例を挙げますと、潰瘍性大腸炎・クローン病・難治性肝炎のうちの劇症肝炎・原発性胆汁性肝硬変などは「対症療法」しか存在せず、厚生労働省の「特定疾患治療研究対象疾患」の指定を受けています。

上記の疾患は、慢性化し長期にわたる治療が必要となることがほとんどです。疾患が原因で、生活面に支障が出ると、働き盛りの年代であるにも関わらず、思うように仕事ができずに苦しんでいる患者さんも多く存在します。

このような場合、患者さんの身体的・精神的な負担ははかりしれません。患者さんの一番身近な存在である看護師が患者さんの援助に回り、苦しみを理解し、軽減することが重要になってきます。

死因に挙がる消化器疾患

では次に、死亡原因に挙がる代表的な消化器疾患について述べていきます。

胃がん

1981年以降、日本人の死因第1位は、悪性新生物です。悪性新生物にり患した臓器別にみると、胃がんが50年以上1位を占めていました。

しかし最近では、胃カメラ技術の向上など医療技術の進歩に伴い、罹患患者数・死亡患者数は減少傾向にあります。近年では「胃がんは治る病気の仲間入りを果たした」とさえいわれています。

胃がん死亡者数が減少した理由については、上述した医療技術の進歩のほかに、「塩分制限食を生活に取り入れる」「新鮮な野菜を多くとる」など、「健康を意識する人が増え、食生活の改善が普及したため」と考えられています。

大腸がん

大腸がんはもともと欧米人に多い疾患とされていましたが、近年では日本でも男女ともに増加傾向にあります。理由としては食生活の欧米化や、生活の利便性による運動不足などが挙げられます。

2003年には、女性の大腸がん死亡者数は胃がんを追い抜き、1位となりました(男性の大腸がん死亡者数は3位となっています)。さらに2007年の統計では、大腸がんによる死亡数は全がんでの死亡割合の12.5%にまで増加しました。

大腸がんは、数あるがんの中でも早期発見・早期治療を心がけ実践すれば治りやすいがんのひとつとされています。そのため日本では、大腸がんのスクリーニング検査として各市区町村の自治体のがん検診で「便潜血検査(便ヘモグロビン検査)」が実施されています。

40歳以上の人に対しては、定期的にこちらの受診を勧めるようにしましょう。

肝臓がん

また肝臓がんによる日本での死亡数は全がん死亡数の約10%で、第4位となっています。とくに60歳代で急増し、男女比は2:1で男性に多く発症します。

しかし近年、大腸がん・肝臓がんに対し、積極的に手術が行われるようになり、延命率も毎年伸びています。

大まかに「消化器疾患の死亡率」を分析してみると、男性では40歳以上で、胃・大腸・肝臓といった消化器系のがんの死亡率が高いですが、70歳以降になるとその割合は減少し、肺がんと前立腺がんの割合が高くなります。

一方女性では、40歳代で乳がんや子宮がん、卵巣がんといった女性特有のがんの死亡率が高い傾向にあります。しかし、年齢を重ねるほど、その割合は減少し、胃・大腸・肝臓などの消化器系と肺がんの割合が増えています。

その他の消化器疾患

また最近の傾向として、日本人の10人に1人が「石もち」といわれるほど、「コレステロール胆石」の患者数が急増しています。しかし、こちらもまた治療法が進歩しつつあり、「体外衝撃波結石破砕術」や「腹腔鏡下胆のう摘出術」などが行われるようになりました。

肝臓疾患の中でも「B型肝炎」は、予防や処置などが普及し、キャリア(保菌者)は徐々に減少してきています。また腹部超音波検査によって、肝臓がんの早期発見が可能になりました。

「C型肝炎」ウイルスについても、抗体測定法が開発され、治療に「インターフェロン療法」が有効となりました。

このように消化器疾患は、いずれにせよ、CT・超音波検査・内視鏡検査などの画像診断の進歩により、消化器疾患の早期発見・早期診断ができるようになりました。

また手術療法・薬物療法・食事療法とともに、放射線療法・温熱療法・化学療法を行うことで、消化器疾患の治癒と延命に大幅な改善がみられています。

消化器疾患は、患者さんの「食生活」や「運動習慣」といった「ライフスタイル」が憎悪因子として影響していることが知られています。

看護師は食事方法や食事内容など「食生活に関すること」、排尿・排便習慣など「排泄に関すること」、患者さんの「価値観と日常生活行動」の把握をし、看護に最大限活かしていくことが重要です。

消化器内科・消化器外科の患者さんの特徴

次に消化器内科・消化器外科の患者さんの特徴について「身体的な問題」と「心理的な問題」に分けて、お話ししていきます。まずは、「身体的問題」です。

消化器疾患を抱える患者さんの身体的問題

消化器疾患とは、食事を摂取してから、消化、吸収、排泄までの過程において何らかのトラブルが生じた疾病をいいます。以下のとおり、消化器疾患を上の臓器から順に述べていきます。

消化器疾患の大まかな症状

食道疾患:

食道疾患とは、いままで食物や水分を摂取できていたものが、食道に機能障害や器質(臓器の形態)障害が生じたことで、飲み込みづらさや食べづらさなどを感じる疾患のことです。

その結果、食事摂取量が減少し、栄養状態が低下していきます。低栄養状態が長期に渡ると、身体機能の低下、気力や活力の減退、症状改善がみられないなどの悪影響を及ぼすことにつながります。

胃疾患:

胃疾患では、胃機能が低下したり器質的変化をしたりすることで消化障害が起こります。

胃の働きは、食事やストレスといった外的環境に影響されることで知られていますが、とくに病状が悪化した場合は精神的要素が大きいといわれています。

腸疾患:

腸疾患では、消化・吸収・排泄の障害が起こります。これらの障害が原因で、消化・吸収・排泄機能が低下し、腹部膨満感・吐き気・嘔吐・便秘・下痢などの症状が出現します。

例えば、長い間下痢であった場合、栄養状態・電解質バランス・水分出納バランスなどに悪影響がではじめます。このように便の性状からも、腸の状態を把握することができます。

肝臓・胆のう・膵臓疾患:

肝臓・胆のう・膵臓は消化や代謝に関係する臓器です。またこれらの器官は、胆汁・膵液の排泄経路でもあるため、肝炎・総胆管結石・膵頭部がんなどの疾患にかかった場合、共通して「黄疸症状」が出現することがあります。

これらの臓器は、経路のどこかひとつ障害されてしまうと、連動して機能しているため、他部位にまで障害を引き起こすことがあります。このようなことから、消化器官の機能は「一連の流れ」として理解しておくと良いでしょう。

消化器疾患の経過と特徴とは

消化器疾患を発症した初期段階で、患者さんは「食欲の低下」がみられることが多くあります。低栄養状態が長期に渡ると、体組織の活動や細胞の修復能力を妨げ、他の器官へも悪い影響を与えます。

消化器疾患の症状は、「苦痛」や「不快感」を伴うものがほとんどです。また発症原因に、ストレスなど心因性因子が関与しているものも少なくありません。

内科的な治療としては、薬物療法や安静療法を用いることが多いのですが、精神的な安静治療を必要とする場合もあります。

また、消化器出血や臓器穿孔による吐血・下血は、たとえ少量であっても、患者さんにとっては「命の不安」を感じてしまう症状となります。患者さんの不安な気持ちを汲み取り、出血の性状や量、いつ出血したか、服用している薬など詳しい情報を入手し、的確な情報を医師に伝えることが大切です。

大量に出血した場合は、「生命の維持に関わる緊急事態」となることが多いです。このような場合は、緊急手術を含む外科的治療の適応となります。

近年、日本の消化器外科治療は、診断技術や医療機器、医療技術の進歩に伴い、手術適応が拡大されています。手術対象となる年齢層も高くなり、身体機能が低下し予備力の少ない高齢者でも「身体侵襲が少ない手術」を受けることが可能となっています。

現代人ゆえの消化器疾患

日本人の生活は、食文化だけでなく生活様式も欧米化し、多様化しています。とくに消化器疾患は日常生活の食習慣やストレスに大きく関与しています。

例えば、「消化性潰瘍」や「消化器がん」などは、食習慣・嗜好品、ストレスなどが大きく影響します。

また欧米化した食生活、外食、総菜などの脂肪分の多い食品を取りすぎることで、コレステロールの蓄積やコレステロール胆石の発症の要因ともされています。

現代人は、便利で手軽な食品に囲まれ、自分の好きなものだけを選んで食べることが可能な環境にあります。

他にも現代人に特徴的なこととして、運動不足、ストレス発散のための飲酒・喫煙など、生活自体が健康に悪影響をもたらしている人も多く存在します。

消化器疾患を抱える患者さんの心理的問題

では次に患者さんの消化器疾患を抱える患者さんの「心理的問題」について述べていきます。

消化器疾患を発症したことへの不安

消化器疾患は食生活やストレスが大きく関与していることからも分かるように、働き盛りの年代に多く発症する傾向にあります。

仕事をしている人は、往々にして腹痛や胃部不快感などを覚えていても、多忙を理由に放置し、疾病の発見や治療の開始が遅れてしまうことが多いです。また病気そのものに対する不安から受診しない人もいます。

このような壮年期で働き盛りの患者さんは、病気に対しては敏感であることが多いです。体重減少、黄疸、便の性状など「目にみえる変化」や、倦怠感・不快感などの「病状の変化」、「予後に対する心配」などをつのらせ、不安感が増してきます。

患者さん本人へ「いまどのような状態にあり、医師は今後どのような治療を進めていこうとしているのか」といった具体的内容を話し、病状に対する不安を少しでも拭い去ってもらう配慮を欠かさないようにしましょう。

また患者さんが「いま不安である」といった「心の叫び」を訴えてきたら、心の声を傾聴し、治療に前向きになれるようサポートしていくことが大切です。

「治療自体もストレスを感じる」ことを念頭に

消化器疾患は、何度も「ストレスと関係がある」と述べてきましたが、「入院や疾患治療で、生活環境が変化すること自体、ストレスと感じることがある」という事実を看護師として念頭に置いておくようにしましょう。

入院するということは、「社会の中での役割の変更」を感じてしまう要因となります。

また、胃炎・腸炎・消化性潰瘍などストレスが大きな病因となる消化器疾患は、その症状自体がストレスとなり、悪循環を及ぼすとされています。

さらに、治療の一環として、長期間に渡る「食事の中断」や「食事制限」なども人間として基本的ニーズが満たされず、ストレスとなります。「食事を摂取できない」「食べてはいけない」「食べなくてはいけない」など、自分のニーズとかけ離れた食事療法は、苦痛を与える原因といえます。

「食事制限は治療だから仕方がない」としても、食事に関する質的・量的な問題は、患者さんに何らかの心理的負担を生じさせていることを理解しなければなりません。

「たかが食事制限くらい」ではなく「基本的ニーズの食事だからこそ、制限されるとストレスが大きい」のです。患者さんの気持ちに共感する姿勢で看護を行うことが大切です。

社会的役割の変更もストレスとなる

私たちは、家庭では「妻・夫」「母・父」「娘・息子」といった役割をもち、社会では「看護師」として活躍しています。このことによって、自己を確立し、自分らしさを維持しているのです。

しかし、患者さんは疾患により、健康時に家庭や職場で担っていた役割の変更や放棄を余儀なくされることがあります。「当たり前のように向かっていた職場に、明日から来なくていい」とされたときの、気持ちはいかほどでしょうか。

また、疾患による栄養状態の低下やそれに伴う体力の低下、腹痛や食事制限、排泄の問題などを抱え、生活スタイル自体を変更しなければならないこともあります。

このため、患者さんは精神的葛藤を抱き始め、みずから生活範囲を狭めてしまう人も多いのが現状です。

看護師は、疾患による患者さんの役割や行動の変更の必要性について理解を示し、患者さんの本来望むような生き方を実現できるようサポートしていくことが大切です。

家族看護も視野に入れる

消化器疾患は日常の生活習慣や食生活などが原因となっているのは前述の通りです。そして回復したあとも、食事制限といったライフスタイルの変更を余儀なくされます。

食事制限などの場合、患者さん一人の努力だけではなく、家族に協力してもらうことが必要不可欠です。とくに健康的な生活を続けていくうえで、食事や日常生活の重要性を正しく理解できるような環境を家族に作ってもらうことが重要となります。

しかし最初は治療に協力的であった家族も、治療が長期化したり病状に改善がみられなかったりすれば、患者さんだけでなく、家族もつらく、先行きに不安を抱くようになります。

さらに、治療費などの経済的問題や、家族の日常生活行動の制限、介護の不安などの問題も出てきます。

このような問題を家族が抱えていると疑われる場合は、家族の話を傾聴し、社会資源の活用などを含めて情報提供していくことが求められます。

消化器内科・消化器外科の看護の役割

消化器系は人が生命を維持するための活力源となる栄養素を身体の各部位に供給する役割を果たしています。そのため、消化器疾患を生じてしまうと、その人らしい生活を営むうえで多大な影響を及ぼし、生活環境の変化をもたらします。

消化器内科・消化器外科の看護師には、患者さんができる限りその人らしい生活ができるように援助することが求められます。

消化器内科・消化器外科の看護の目的とは

消化器疾患を抱える患者さんの看護の目的とは、「疾患の特殊性とその治療の目的を理解して、疾病によって生じる患者さんの身体的、心理的問題に積極的に取り組み、その人にとって最も望ましい状態を維持していくこと」にあります。

また、治療上、制約のある日常生活の中でも、少しでも健康時のライフスタイルに近づけるようサポートを行うことも大切です。

そのためには、下記のことに重点を置いて看護を行うようにしましょう。

【消化器疾患の患者さんの看護での重要な点】

① 消化器疾患の原因が生理的要因に起因するものなのか、もしくは、心理的要因に起因するものなのかを判断する。そして、消化器系の機能の妨げとなっている原因を見極め、患者さんの回復に向けての援助を行う。

② 消化器疾患の原因や病態、その治療法について理解する。疾患の治療に伴う日常生活の制約や、社会での役割変化、また患者さんの葛藤や不安に対しても援助していく。

③ 消化器疾患患者さんの多くは、「食」という基本的欲求が満たされない状態にあることが多い。そのため、「食べられないストレス」のため、精神的に不安定となり、不満やイライラ、抑うつ、怒りなどを生じることもある。気分転換が図れるよう環境調整を行うことが必要となる。

④ 患者さんに応じて、最も望ましい健康状態を維持できるように援助を行う。そのためには、患者さんの日常生活習慣(運動習慣や食習慣、嗜好品など)の情報収集を行い、改善点について患者さん自身が気づき、生活に取り入れていけるよう働きかける。

⑤ 退院後の制約された日常生活を、少しでも患者さんらしく過ごせるよう援助を行う。そのためには、家庭での療養生活の問題点を把握し、社会資源として利用できるものの情報提供を行う。

⑥ 終末期の患者さんには、苦痛を少しでも和らげ、残された日々をその人らしく生きていけるような援助を行う。

このように①~⑥まで共通していえることは、患者さんの個別性に合わせた看護を行うということです。

同じくらいの年齢・職業・嗜好などをもち、同じ疾患を抱えている患者さんでも、それぞれ生活背景は異なります。どのような言葉がけや看護を行うと、「患者さんの治療に効果的であるか」を考え、実践することが大切です。

身体的な問題への援助方法

消化器疾患に応じて、「生じる症状についての理解」をしておくことは必須です。またそれぞれの症状により「患者さんにどのような影響があるのか」を把握しておくと看護に役立ちます。

消化器内科の患者さんでも、容態によっては緊急手術となり、外科的治療の対象となることもあります。診断法や医療機器の進歩に伴い、手術適応となる対象の患者さんも拡大してきています。

消化器内科の看護師希望であっても、消化器外科の看護もある程度勉強しておくことが大切です。また反対も然りです。

消化器内科・消化器外科の看護師は、患者さんの病態・治療方針を把握し、患者さんの症状を観察し、個別性をもって的確な援助を実施するよう心がけましょう。

心理的な問題への援助方法

消化器疾患は、ストレスなどの精神的因子の影響を受け、病状が悪化したり、再発したりする恐れがあります。そのため、患者さんの精神的・心理的状態を把握し、看護を行うことが大切です。

患者さん自身が生活をコントロールして病状の悪化を防ぎ、達成可能な目標に向かって行動がとれるようにサポートしていきましょう。しかし治療が長期に渡ると、何度も誘惑に負けてしまうことが出てきます。

このような場合、患者さんの健康に影響を及ぼす要因をアセスメントし、再度前向きに取り組めるような指導を行うことが求められます。

また消化器系のがんの場合、症状が進行するにつれ、治療によってはボディイメージに変化をもたらし、患者さんが味わう苦痛はさらに大きなものとなります。これは患者さんにとっては「自己喪失」ともいえます。ボディイメージの変化に対する援助は、看護師の重要な役割のひとつです。

さらに、がんの告知に関する知識も必要です。患者さんの病状に対する受け止め方を把握し、一人ひとりにあった声かけを行えるようにしましょう。

家族に対する援助方法

消化器疾患の患者さんは、家庭や社会で役割の変化を強いられ、日常生活習慣を変えなければならないことがあります。

このことは、家族の負担が増えることにもなるため、必要であれば、医師や看護師から専門的なアドバイスをし、家族の協力を得られるように働きかけます。

また、家族に対し、疾病に対する知識、予防のための健康管理、定期健診の必要性、異常の早期発見・早期受診など、適切な指導を行うことも大切です。

消化器内科・消化器外科の看護師のやりがい

消化器内科・消化器外科は、生活習慣に関係する疾患が多く、治療も生活改善を強いられる場合が多々あることを理解していただけたと思います。

あまり自分が患ったことの無い疾患ですと、患者さんの立場になって考えることは難しい面もあるのですが、消化器疾患は身近な疾患といえます。

「あなたの助言で、前向きに生活習慣の改善に取り組んでいけるようになった患者さんの姿を見たとき」、「検査の結果をみて日々の生活習慣を振り返り、患者さんと一緒に一喜一憂するとき」など、さまざまな場面で看護のやりがいを感じられるのが、消化器内科・消化器外科の看護の醍醐味です。

患者さんと一緒に歩き、患者さんが転んだときは手を貸し、疲れたときは一緒に休み、走ってみたいときは後ろから応援する、そのような消化器内科・消化器外科の看護師になってもらえたらと思います。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

派遣看護師として転職する

・派遣看護師で高時給・好待遇を狙う

一つの職場で働き続けるという形態ではなく、3ヵ月や半年など一定期間だけ勤務する派遣看護師という方法も存在します。高時給を実現でき、人間関係のもつれがなく、「派遣が終わった後は長期の旅行に行く」など自由な働き方を実現できます。

派遣看護師で働く

注目の人気記事

・転職サイトを活用した看護師転職の体験談

看護師として活動するうえで、私自身も転職活動をしたことがあります。このときは転職サイト(転職エージェント)を利用したため、そのときの実体験や方法を踏まえ、失敗しない転職について紹介します。

管理人による転職体験記

・転職エージェントを活用し、看護師転職で成功する

看護師の転職で失敗しない方法として、必ず意識すべきことの一つに「転職サイト(転職エージェント)を活用する」ことがあります。年収交渉や勤務条件を含めすべて代行してくれるからです。そこで、具体的にどのように活用すればいいのかを確認していきます。

転職サイトの活用法

・看護師転職サイトのお勧めランキング

看護師の転職サイトはそれぞれ特徴があります。「対応地域が限定されている」「取り扱う仕事内容に特徴がある」「非常勤(パート)に対応していない」などサイトごとの特性を理解したうえで活用すれば、転職での失敗を防げます。

お勧め転職サイトランキング

新たな看護師の働き方

・美容クリニック・美容皮膚科への転職

夜勤なしで高年収を実現できる求人として、美容クリニック・美容皮膚科があります。死と隣り合わせの職場ではなく、患者さんを美しくする手伝いを行うのが美容クリニックです。

美容クリニックへ転職する

・単発・日払いの高時給求人を探すには

「今月は苦しいため、もう少し稼ぎたい」「好きなときだけ働きたい」など、こうしたときは高時給を実現できる単発・スポットバイトが適しています。健診やツアーナースなど、看護師ではさまざまな単発案件が存在します。

単発・スポットバイトで働く