「看護師はまだまだ人手不足といわれているから、面接で落ちることはないだろう」と思い、何の対策もせずに面接を受ける看護師が多数います。

しかし病院や施設、クリニックなどで面接を受けても、なぜだか不採用となる人がいます。面接で落ちる人というのは、なぜか次の面接も、またその次の面接でも、連続して落ちてしまう傾向が多くみられます。

売り手市場であるはずの看護師求人にもかかわらず、連続して不採用となってしまうと、看護師としての資質だけでなく自分の人間性まで否定されたような気持ちに陥りやすくなってしまいます。

そのような状況に遭遇したとしても、気落ちしている場合ではありません。気落ちして自信がない態度を採用側に示せば示すほど、ますます面接には受かりにくくなります。「私なんて…」といった消極的な態度をとる人を採用することはありません。

面接に受かるためには、早急にあなたが面接で落ちてしまう原因を追求すること、たったそれだけが必要となります。次に受ける面接では、思い当たった不採用となる原因を止めればいいのです。

看護師の求人面接で、誰もあなたの人間性まで否定しているわけではありません。面接で繰り返し不採用となる場合は、「原因に対して同じことを繰り返さない対策をとる」だけで採用にぐっと近づくことができるのです。

では実際に面接に落ちる人・不採用になる人には、どのような特徴があるのでしょうか。一つずつ、不採用になる原因について探っていきたいと思います。

面接で不採用になる原因

面接で不採用になる原因とは、一体どのようなことを指すのでしょうか。今からお話する内容を参考に、もし心当たりがあるようであれば、次の面接ではその原因を繰り返さないように気を付けて臨むことが「採用」への第一歩となります。

根拠のない自信過剰な受け答えをする

あなたは根拠のない自信過剰な受け答えをしていないでしょうか。

例えば、採用側が「当院は大変忙しいことで有名ですが、そのあたりは大丈夫でしょうか」と聞いたとします。あなたはその答として、「前の病院も多忙でしたので問題ありません。すぐに業務にとりかかることができます」といったとします。

このような回答には根拠がなく、自信過剰な言い回しとして捉えられることがあります。本人は「私には慣れない仕事でも、すぐに取りかかれる実力がある」と思われたいのでしょうが、実は「自己分析ができていない人」と採用側には捉えられてしまう可能性が高くなってしまいます。

このような言い方にならないためには、これまで行なってきた看護の経験に基づいて「今後新しい仕事で、その経験をどのように生かしていくことができるのか」を具体的に答えることが大切です。

希望する科での経験を積んでいないにも関わらず、「できます」と採用側に告げても、その回答に対する根拠がないため、自己分析がしっかり行えてないと判断されてしまいます。

あなたが「いまできること」と「これから身に付けていくべきこと」を頭の中で整理し伝えることで、採用側に信頼され採用に近づいていくこととなります。下記に例文をあげてみましょう。

採用側「当院は大変忙しいことで有名ですが、そのあたりは大丈夫でしょうか」

あなた「以前勤めていた病院でも来院患者さまが多く、仕事に追われることが多くありました。

そのような中でも、私は看護に優先順位をつけて動くように心がけていました。後から行なっても困らない仕事に対してはメモをとっておき、必ず責任をもって成し遂げていました。

新しい病棟に慣れていないうちは焦ることも多々出てくると思いますので、必ずメモを取るようにし、ご迷惑をおかけしないよう配慮してやっていきたいと思います」

上記のような回答をすると、「優先順位をつけつつ、一つ一つの看護を大切に考えている」と採用側の信頼を得ることができます。

また、新しい科や病棟での勤務で仕事に慣れていないことで出てくるトラブルも想定しつつ、それに対する自分なりの対策を考えていることが伝わってきます。

「ステップアップやキャリアアップをしたい」と伝える

「新しいことに挑戦したい」「キャリアを積んでいきたい」「学ばせていただきたい」と伝えるだけでは面接ではNGです。多くの看護師の転職サイトに採用されやすい例文として、このステップアップやキャリアアップといった言葉が出てきます。

しかし、これらのキーワードは注意して使うべき言葉でもあります。

なぜなら採用側は、前に勤めていた病院では「どうして、その病院で新しいことに挑戦しなかったのか」「なぜキャリアを積んでこなかったのか」「なぜ学ばなかったのか」といった疑問を抱くからです。

次の就職先は、あなたを学ばせたり、ステップアップさせたり、キャリアアップさせたりするために採用を行なっているわけではありません。あなたという新しい風を入れることで、病院や施設、クリニックにとってプラスになると思うからこそ、あなたを採用するのです。

そのためにはどういう科でどのように成長していきたいのか、なぜ前の病院ではステップアップやキャリアアップができなかったのかを具体的に述べることが大切です。

目標を明確にして「ステップアップやキャリアアップ」を伝えないと、マニュアル表現として捉えられる可能性が高くなってしまいます。希望する求人先の教育指導や資格取得制度に期待をするのではなく、まずは自分なりに「どのようなことを採用先に対して貢献できるのか」を伝えることが先になります。

以下に例文をあげてみましょう。

採用側「どうして私の病院(クリニック)で働きたいと思われたのですか」

あなた「私は整形外科の病棟看護師として勤務してまいりました。最近、祖母が訪問看護を利用するようになってから、患者様やそのご家族の生活に関わった看護を行ないたいと強く願うようになりました。

今後はロコモティブシンドローム(運動器障害)の早期発見など整形外科看護での経験を活かして、私には足りない内科の専門的な看護知識や技術を積極的に身に付けていきたいと考えています。

御院では、勉強会が多く開催されると聞いています。これらの勉強会に積極的に参加し、患者様から頼られる訪問看護師になっていきたいと思っています」

上記では「自分ができること」と「これから目標とすること」を掲げ、キャリアを積んでいくというのが示された回答になっています。

また「整形外科での経験や知識を活かす」といった前職での培ってきたことを伝えると、採用側はあなたのことを「新しい風」としてプラスに捉えやすくなります。

志望理由が具体的ではない

「希望する病院への志望理由が具体的ではない」といったことも不採用につながってしまいます。

例えば「自分には御院で何か他のことができるのではないかと感じた」といった曖昧な回答です。そのような回答をした人に「それでは具体的にどのようなことができるのでしょうか」と問いただすと、答えられない人が大半です。

具体的に説明できない抽象論になってしまっては、説得力がないばかりか、無責任な発言に聞こえてしまいます。自分なりに具体的な志望理由を考え、面接に臨むようにしましょう。

そのためには希望する病院やクリニックの情報を集め「どうしてその病院やクリニックでなければならないのか」といった理由を明確にしましょう。似たような求人があるなかで、どうしてその病院を選んだのでしょうか。

「看護師として採用されれば、どこの病院でもいい」と採用側に捉えられてしまうと、「この人はなにか嫌なことや不都合なことがあったらすぐに辞めてしまうのではないか」と思われてしまいます。

志望動機も人によって様々あります。当サイトの「看護師が転職するとき、面接で採用されやすい志望動機の回答集」に具体的な方法を載せていますので、そちらを参考にするとよいでしょう。

憧れを抱いているだけ

「子どものころから大好きな病院だった」「立派な建物で、先進的な看護が学べそう」といった単なる憧れだけでは、採用は遠くなります。

夢や憧れを抱くことは悪いことではありません。しかし重要なのは、自分が希望する病院で果たすべき役割については何も述べていない点です。これでは先ほど述べた「ステップアップやキャリアップをしたい」といった自分の思いばかりを伝えるだけになってしまいます。

「社会人として自分は何が貢献できるのか」が理解できていないと思われることになります。

採用側があなたに期待するのは「何ができるのか」「どういったことを貢献しようと思っているのか」といったあなたが果たすべき役割についてです。そこをいわずに、憧ればかりをいっても採用には結びつきません。

不適切な表現を使っている

もしかして、知らず知らずのうちに不適切な表現を面接の回答で使っていないでしょうか。

例えば「御院のような小さな病院(もしくはクリニック)」や「昔ながらのやり方」といった表現です。あなたは好感をもって、これらの表現を使ったとしても、採用側にはあなたの気持ちは伝わらない確率のほうが高いといえます。

もしこのような表現を使いたい場合は、「御院のような小さな病院(もしくはクリニック)」は「地域で信頼される病院」や「これから成長する病院」、また「昔ながらのやり方」は「心のこもった対応」や「心温かい手法」といった言葉に言い換えたほうが無難といえます。

無意識でNG表現を使っている場合は要注意

いかがだったでしょうか。もしあなたが面接の場面において、無意識で上記のような表現を使っているとしたら注意が必要です。無意識ということは、あなた自身がNG表現だと気づいていないため、直しようがないからです。

「そうであれば、私はずっと面接に落ち続けてしまう」と思った方もいるでしょう。

しかし安心してください。そんなあなたには、「看護師転職サイトのコンサルタントに頼る」という方法が残されています。転職のプロに面接を練習する場を実際に開いてもらい、面接でのあなたの実際の受け答えを見て指摘してもらうとよいでしょう。

どの転職サイトに登録したとしても、基本的にお金が発生することはありません。無料で利用できます。

できれば最低3社は登録を行ない、あなたに合ったコンサルタントと巡り合うことが採用への第一歩です。いくら一流のコンサルタントといっても、お互い人間同士であるため、合う合わないといったフィーリングがあります。

3人くらいのコンサルタントと接することで、どのコンサルタントのやり方が自分に合うのか分かってきます。

「面接で落ち続ける原因を知り、その部分を直す」だけで、あなたが希望する病院(クリニック)に採用される可能性が高まります。客観的なプロの目であなたの面接の受け答えをみてもらい、もし原因が判明したのであれば、その部分を直すようにしましょう。

誰にでも欠点はあります。しかし、その欠点をカバーし、本当の自分を採用側に伝えるためには、それなりの準備が必要なのです。

あなたの人間性や看護観が悪いから、面接で不採用になったのではありません。採用された人と比べて、面接の準備が少し足りなかっただけです。

その点を反省し万全の準備をしたうえで、次こそは面接を勝ち抜き、希望する病院に転職できるように努力することが大切です。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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