認定看護師資格は、看護師転職のときに有利になるのでしょうか。認定看護師資格は、労力・時間・費用をかけて取得しなければならない大変難しい資格です。できれば転職時に有利に働かせて、あなたにとって満足度の高い医療機関でやりがいをもって働きたいところです。

そこで今回は転職時に、認定看護師資格がより有利に働くためのアピール方法について、お話ししていきたいと思います。

認定看護師資格を転職で有利にできるかは「あなた次第」

結論から言えば、認定看護師資格を転職で有利に働かせることができるかどうかはあなた次第です。

「認定看護師資格をもっている人」と「看護師資格しかもっていない人」が採用面接に訪れて、同年齢で、仕事に対する意欲や看護観などが似たような人であれば、採用側はもちろん、専門的な知識や技術をもっている認定看護師資格を保有する看護師のほうを優遇するでしょう。

しかし、問題は採用後です。

いくら認定看護師資格をもっているからといって、指示された仕事を行っているだけでは、あなたの認定看護師の専門能力を活かした働き方は実現できないのです。

転職時、「認定看護師資格をもっている。そのため、私にはこのような働きをして御院に貢献できる」と、あなたが採用側にアピールできなければ、転職後あなたが抱いているような「認定看護師としての満足いく働き方」にはつながっていきません。

その証拠に以下のグラフを参照してください。

出所: 2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査日本看護協会

こちらのグラフは認定看護師資格取得後の待遇についての変化を表したものです。グラフを読み取ると、認定看護師資格を取得したとしても、「昇格・昇給し、さらに手当が出る」のは全体のわずか5.4%に過ぎません。

ご存知の通り、認定看護師資格は日本看護協会が独自に設けた資格です。せっかく認定看護師資格を取得しても、一部の医師や医療機関の間では「どのような資格で、なにができるのか」について充分に認識されていないことが多いのです。

さらに認定看護師資格を取得した看護師自身からも「この資格を取得して職場に戻ったところで、何を実践していけばいいのかわからない」という声があがるくらいです。認定看護師が転職を考える理由として、「認定看護師資格が認められない」「思ったような仕事が行えない」などの不満があります。

待遇が改善されないのは一見、認定看護師の技術や能力を認めていない医療機関側に問題があるように思えます。しかし、自分たちの技術や能力を実践の場で充分に発揮しきれていない認定看護師自身の問題でもあるともいえるのです。

これは認定看護師を募集している求人においても同じことがいえます。

仮に認定看護師資格保有者として採用時に優遇したとしても、「認定看護師資格の保有によって、具体的に何に対して貢献できるのか」をあなたのほうから明確に伝える必要があります。そうしないと、他の看護師と同程度の仕事内容、待遇、手当、昇給となって働き始めることになるのです。

これではせっかく認定看護師として転職できたとしても、身につけた技術や能力を活かして働くことはできません。

「認定看護師だから、〇〇ができる」というあなたの価値は、あなた自身で伝えなければなりません。ただ認定看護師資格をもっているだけでは、満足いく仕事を得ることはできないのです。

実際に、認定看護師資格を保有しているにもかかわらず、自分は何を貢献していけるのか曖昧な人が多いです。そのため次に、「認定看護師の能力や技術を、面接時どのようにアピールすればいいのか」についてお伝えしていきたいと思います。

認定看護師の専門能力や技術のアピール方法

認定看護師は、どの領域においても以下に示す実践、指導、相談という3つの役割を果たすことが期待されています。

  1. 認定看護分野において、個人、家族および集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する(実践)
  2. 認定看護分野において、看護実践を通して看護者に対し指導を行う(指導)
  3. 認定看護分野において、看護者に対してコンサルテーションを行う(相談)

これらを面接時に「具体的にどう実践に役立てられるのか」をさらに伝えることができなければ、採用側はあなたを雇用したあとのイメージが浮かびません。

具体的にイメージできないということは、採用側からすれば「認定看護師雇用後にどのように能力を発揮してもらえばいいか分からない」ということになります。

そこで次に認定看護師の代表的な領域を例に挙げ、「転職時、どのように認定看護師としての能力のアピールを行えば、満足いく仕事を実現していけるのか」についてお話ししていきます。

皮膚・排泄ケア認定看護師の場合は「具体的成果」をアピール

まずは、皮膚・排泄ケア認定看護師資格について述べていきます。皮膚・排泄ケアには、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアという3領域があります。それぞれ分けて説明していきます。

・創傷ケアは今後、需要が高い

皮膚排泄ケア認定看護師の専門性として、まずは創傷ケアのなかでも特に看護頻度の高い褥瘡ケアについて述べていきます。

看護の一環である褥瘡ケアは、平成18年に行われた診療報酬改定で「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」が新設されることとなりました。これは社会的に看護の貢献が認められ、看護の専門性が証明された社会的快挙でした。

さらに褥瘡に関する看護の専門性を高めた看護師が皮膚・排泄ケア認定看護師です。

この褥瘡ケアについては「皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍する施設では、在籍しない施設と比較すると、2分の1の医療費で褥瘡を治癒させる」との研究結果(文献:褥瘡ハイリスク患者ケア加算導入が褥瘡発生率および医療コストに与える効果に関する研究. 日本創傷・オストミー失禁ケア研究会誌 11.59-62, 2007)があります。

その後、2008年にも「糖尿病合併症予防管理加算」も新設され、新たな看護技術が認められました。

これらの診療報酬の獲得により、皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡ケアだけでなく足潰瘍ケアにも創傷ケアの専門家として、活動範囲が広まってきていることがわかります。

他の認定看護師とは異なり、医療経済に直接、成果を出せるのが皮膚・排泄ケア認定看護師です。

面接時には、あなたが行ったアセスメント内容と具体的な看護成果を交えながら、創傷ケアに関する専門的技術があることを伝えると、かなり効果的です。

ちなみに、足潰瘍に関する創傷ケアは、今後、糖尿病患者の増加とともに需要が高まっていくことが予想されます。欧米ではすでに創傷センターが実働し成果を上げています。しかし、日本にはまだこれらの施設はなく、この領域の専門科づくりが急務となっています。

創傷ケア対策の専門能力をもつ皮膚・排泄ケア認定看護師は、今後、様々な医療機関から必要となる人材といえます。

・ストーマケアは在宅や外来でニーズが高まる

次にストーマケアについてお話ししていきます。

今後、ストーマケアは医療施設から在宅ケアへとフィールドが広がっていきます。そのため施設という枠を越えて、在宅にも相談機能を拡大させていく必要があります。また入院期間の短縮により、ストーマケア専用の専門外来設置の必要性も多くの施設で叫ばれています。

このようにストーマケアの領域でも、高度な専門知識や技術をもつ皮膚・排泄ケア認定看護師のニーズが高まってきています。

・失禁ケアは排泄機能評価・排泄管理技術をアピール

最後に失禁ケアについてお話しします。

失禁ケアは高齢化により、多くの対象者への専門的な対応が期待されています。皮膚・排泄ケア認定看護師は、失禁ケアの分野では排泄機能評価や排泄管理技術を獲得しています。

転職では「排泄機能評価と排泄管理技術をもっているため、自分が主体的に失禁ケアを実施して、患者さんの援助を行っていきたい」とアピールするとよいでしょう。

このように皮膚・排泄ケアは具体的な成果を客観的に表すことが可能であるため、面接ではアピールしやすい領域だといえます。

転職時には、いままであなたが専門性を発揮して実践してきた皮膚・排泄ケアの具体的成果を挙げると、説得力が増します。

求人としては、ストーマケア外来、褥瘡外来、褥瘡チームなどを新設する医療機関などであれば、さらに皮膚・排泄ケア認定看護師としての能力を発揮しやすい環境に身を置けるといえます。

感染管理認定看護師は「数値やコスト削減など具体的成果」をアピール

感染管理認定看護師について次にお話しします。

感染管理認定看護師は、感染対策に係るチームが適切に機能し、効果的に感染管理活動を実践できるように中心的な役割を担うキーパーソンです。感染管理認定看護師の責務は、以下の通りです。

  • 感染管理組織やシステムの構築
  • 医療関連感染サーベイランス(調査監視)の実施
  • 効果的・効率的な感染予防技術の実践と推進
  • 職業感染予防
  • 感染予防教育
  • 感染問題に関する相談
  • 病院環境管理(ファシリティマネジメント)の推進

感染管理認定看護師に特化した能力は、「疫学の知識と医療関連感染サーベイランスの実践技術」にあります。この知識と技術を用いて、医療機関の状況に合わせて効果的な感染管理プログラムを立案し、実践・評価します。

他の認定看護師資格は活動しても成果や数字に表れにくく、転職時に「なにができるのか」を具体的にアピールするのが難しいです。

しかし感染管理認定看護師であれば、「手を何秒消毒すれば、何パーセントの病原菌を減らせるか」など、看護活動の成果を数値で表すことが可能な分野です。

他にも、院内の水、空調、廃棄物、リネン、消毒液などを管理するのも感染管理認定看護師の仕事です。燃えるゴミ、燃えないゴミ、感染性廃棄物などを適切に分別しているかを細かくチェックすることで、院内の感染予防だけでなく、医療機関のコスト削減にもつながっていくことを積極的に伝えるとよいでしょう。

転職の際には、前職であなたが実践してきた「感染管理対策の改善によって得られた評価を、具体的数値やコスト削減できた金額で表す」などを伝えることによって、説得力のあるアピールを行うことができます。

糖尿病看護認定看護師は「質の高い看護実践」をアピール

次は糖尿病看護認定看護師についてお話しします。

糖尿病看護認定看護師は、一人の糖尿病患者を身体・心理・社会面から幅広くアセスメントし、全体像をとらえる能力や患者教育技法などの専門的知識や支援技術をもっています。

また糖尿病看護認定看護師の特化技術として、「血糖パターンマネジメント技法」「フットケア技術」「糖尿病ケアシステム立案技術」など、すぐに実践できる専門技術を身につけています。

例えば、血糖パターンマネジメント技術とは、対象者をアセスメントして全人的に理解し、血糖管理に向けての支援を患者とともに行っていきます。

なぜなら血糖値は、インスリン注射や食事療法、運動療法といった治療方法によってのみ数値化されるのではないからです。その人のもつ性格、ストレス状態、性周期、季節、地域特性、職種、家族構成など、その人が生活をする上でのすべての要素が値に影響します。

そのことを理解したうえで、糖尿病患者のサポートを行っていけば、患者さん自身も一回の血糖測定に一喜一憂せず、長い目でセルフケアをしながら糖尿病と付き合っていくことができるのです。

フットケア技術もただ単に「足をケアする」のではなく、患者自身が率先してフットケアに取り組めるように支援することにつなげていきます。

このように糖尿看護認定看護師は、目に見える形で専門性を発揮して、成果を上げていくことができます。

転職時には、この質の高い看護実践をアピールすると糖尿病看護認定看護師の必要性を理解してもらえ、新しい職場での仕事に活かすことができます。

認知症看護認定看護師は「緻密な観察力」をアピール

最後に認知症看護認定看護師についての専門性を述べていきます。

認知症看護認定看護師の専門性は、認知症の経過と予後を理解したうえで、認知症が周囲に与える影響の深刻さを洞察し、認知症発症初期から終末期に至る看護上の問題に対して、家族を含め統合的な援助を実践できることにあります。

例えば、認知症患者でコミュニケーションをとるのが困難な場合には、認知症看護認定看護師が代弁者となって患者さんの思いを表現することができます。また、認知症によるQOLの低下を予防するために、症状を悪化させないよう働きかける看護も行えます。

さらに、認知症患者は自分自身の力だけで生活環境を整えるのが難しいです。そのようなときに、認知症看護認定看護師であれば、認知症患者のニーズに沿った住みやすい環境をの整備をお手伝いしていけます。

ほかにも、認知症患者は高齢者であることが多く、高血圧や心不全、白内障、変形性関節炎など複数の疾病を抱えているだけでなく、薬の副作用や脱水、低栄養なども起こりやすくなっています。ただ、それらは典型的な症状ではないことが多く、異常の早期発見が分かりづらいことも多いです。

そのようなときも認知症看護認定看護師であれば、認知症患者のわずかな変化を見逃さない緻密な観察力をもっています。また、認知症患者のほうが転倒や誤飲などの事故を起こしやすいため、全身状態や生活の変化に関心をもち、安全管理や健康管理のアドバイスを行うこともできます。

このように認知症看護認定看護師は、認知症患者に対して発揮される専門的能力を面接でアピールすることが大切です。

認定看護師は専門性を具体的にアピール

認定看護師は一般的な看護師のように、仕事内容やその役割は明確ではありません。待っていれば仕事が与えられる環境ではなく、自分から進んで、自分のもっている技術や能力をアピールし、看護の質を向上させていかなければ、認定看護師資格は実践の場では役立ちません。

特に以下のように新しい科が設立された場合などに転職するとなると、認定看護師の募集はあっても、どのように認定看護師を使えばいいのか明確になっていないことがほとんどです。

このような場合「新しい部門が設立されるので、専門的知識のある認定看護師のリーダーシップに期待して、いろいろやってもらおう」と採用側は考えている場合が多いです。

しかし、具体的にどのように活動するのかは、各認定看護師に任されているのが実のところです。そこで「転職して新しい職場で活躍するためには、認定看護師の専門的技術・能力を履歴書や面接でどのようにアピールすればいいのか」について次に述べていきます。

認定看護師資格を履歴書で活用する方法

認定看護師資格を履歴書で活用するにはどうしたらいいのでしょうか。履歴書のなかでも志望動機や職務経歴書の欄に、認定看護師としてのいままでの取り組みや成果、そして今後取り組みたいことについて具体的に書いていくと効果的なアピールとなります。

そこで認定看護師の志望動機の一例を挙げてみます。

・感染管理認定看護師の志望動機の場合

私は感染管理認定看護師として、前職では医療処置関連サーベイランスを中心に取り組んできました。手術後の抗菌薬の種類や投与方法について、医師、麻酔科医、手術看護師に検討案を伝え、実施した結果、経済効果も含め改善させることができました。

今後、取り組みたいこととしては、さまざまな感染症に関するデータを収集し治療から現場まで多面的に感染症対策アプローチを行い、患者様だけでなく医療者側も安心して過ごせる場を作っていきたいと考えています。


・緩和ケア認定看護師の志望動機の場合

私は緩和ケア認定看護師として、がんの進行に応じて、リンパドレナージュ、口腔ケア、緩和ケアなどの呼吸理学療法を行ってまいりました。また私自身も患者様を受け持ち、他の看護スタッフへ指導したり、相談を受けたりしてまいりました。

今後は、御院の緩和ケア外来で、患者様やご家族に対して、病気の進行に伴うギアチェンジや、治療の中断という選択、最期の迎え方などの倫理的問題にも取り組んでいきたいと考えております。


・訪問看護認定看護師の志望動機の場合

私は訪問看護認定看護師として、新人看護師の看護の質を向上させるリソースナースとしての役割を果たしてきました。とくにフィジカルイグザミネーションでの情報収集を大切にし「利用者様に起こっている病態」など緊急性の有無についてのアドバイスを行ってきました。

今後は新しく開設される御ステーションで、看護師だけでなく、担当医やケアマネージャー、保健師、ヘルパーなどと協働しながら、看護の質の向上を目指し、地域に愛される訪問看護を作っていきたいと考えています。

履歴書の志望動機の欄はそれほど大きくはありません。簡潔に、しかも端的に述べることが大切です。

志望動機は、簡潔にまとめて書いて構いません。また、面接で必ず聞かれる内容だからです。面接のときに、具体例を出しながら詳しく述べるといいです。

中には書きたいことが多いからといって志望動機欄を小さな文字でぎっしり埋めてしまう人がいます。その場合、採用側からすると「読みづらさなどを気にしない自分本位な人間」と捉えられてしまうことが多いです。

志望動機欄は「自分のいままでの取り組みや成果」「今後取り組みたいこと」を簡潔にまとめるように心がけましょう。

認定看護師資格を面接で活用する方法

つぎに、認定看護師資格を面接で活用する方法についてお話ししていきます。面接では志望動機に端的に書いた内容を具体的に述べることになります。

面接では、「自分はどのように具体的に動き、成果を出していける専門性をもった看護師であるのか」を十分にアピールするように心がけましょう。

まずは、自分が取得した認定看護師だからこそ行ってきた仕事内容や成果について書き出してみます。そして、今後は新しい職場でどのようなことに取り組んでいきたいのかをアピールすることが大切です

先ほどの志望動機から面接に至った場合の以下の例を参考にしてみてください。

採用面接官:

前職で医療処置関連サーベイランスを中心に取り組んだとありますが、感染管理認定看護師として他にはどのような成果を出したことがあるでしょうか。

あなた:

ほかには、手術部位感染サーベイランスにおいて、下部消化管手術の感染症の改善に取り組みました。外科医と手術室看護師の協力を得て、手術中の予防策を具体的に検討し実施した結果、感染発生率を低減させる結果となりました。

採用担当官:

このとき苦労したことは何ですか。

あなた:

手術中の感染予防策は医師の手技に関わるため、看護師の立場からは指摘しにくかったことに苦労しました。そこで私は手術室看護師に対して、感染予防の必要性を理解してもらうための勉強会を開催し、まずは看護師全体の協力を得ることができました。

そこで次に、手術室看護部長に外科医と話し合う機会をつくっていただき、そこで具体的な検討案を出しました。そして実施することに成功しました。

採用担当者:

今後の取り組みとしては、具体的にどのようにしていきたいですか。

あなた:

御院は感染症対策に非常に熱心であると聞きました。

そこで例えば、薬剤耐性菌が新規に検出された場合、すぐに患者様のもとへラウンドして、患者様の状態や治療内容を確認したいと思っています。そして、交差感染防止のために必要な感染対策に対して、看護スタッフへアドバイスを行い、感染被害を最小限にしていきたいと思います。

他には、患者様が重篤になりやすい血液培養陽性例などがあれば、検出当日にすぐにラウンドを行い、早期に適切な治療が開始できるよう専門的な介入をしていきたいと考えています。

面接のときも、具体的に話す必要があるからといって、だらだらと話し込んではいけません。30秒から1分間くらいの間に、質問内容に答えるように心がけましょう。

ちなみに「急募」となっている求人は、なぜ急に認定看護師の応募が必要となったのか、理由を知ることが大切です。

認定看護師の仕事は専門的なものが多く、仕事の引継ぎなどをしてもらえないと、いくら急募でも手を付けるべき仕事が分からず、困ってしまう事態に陥ることが出てきてしまいます。

できれば転職応募前に、求人先の医療機関で認定看護師急募の理由を確認し、どのような仕事を任されるようになるのか確認を取っておくようにしましょう。

認定看護師の優良求人を探す効率的な方法

では認定看護師の優良求人はどのように探せばよいのでしょうか。優良求人というのは、認定看護師としての専門性を発揮すれば、それを認めてくれ、主体的に仕事を任せてくれ、さらには、手当や給料などに反映してくれる医療機関のことを指します。

特定の分野の専門性をもった看護師を必要としている点では、国立病院機構や大学病院、医療法人・個人病院などが該当します。このようなところでは、認定看護師の資格をもっていれば、良い待遇で迎えてくれる可能性が高いです。

次の表を参照してください。

出典:「2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」日本看護協会

設置主体が国や大学である場合、認定看護師資格をもっていれば、手当を出してくれるところが多いです。しかし、この場合、一律となります。つまり、専門的技術や知識を使って、仕事でいくら成果を出しても、認定看護師資格があるというだけの手当になってしまいます。

次に挙げるのは、独立行政法人国立病院機構の認定看護師の手当です。

あなたは、せっかく取得した認定看護師の資格手当が月に3,000円で満足できるでしょうか。「仕事のやりがいはお金で換算できるものではない」という人がいるでしょう。しかし、頑張ったら頑張った分だけ、給料に反映されるほうがやりがいをもって働けるのは事実です。

認定看護師専門分野の仕事で成果を出せば、その分手当などを充実させてくれるのは、医療法人・個人病院です。

上記のグラフでは、手当がでる医療法人・個人病院は41.9%と、国立病院などと比較すると割合が低いですが、認定看護師個人の能力を評価して、それなりに認められた待遇を提示し、主体的に働かせてくれるところが多いです。

医療法人・個人病院と聞くと、一見、大規模病院よりは、医療の設備やレベルが低いイメージをもっている人が多いです。

しかし医療法人・個人病院でも、大学病院以上の設備をもち、症例数も格段に多く、手術成功率も高いところがあります。世界各国から最高水準の医療を求めて、わざわざ来院する外国人で占めている医療機関もあります。

専門知識や技術をもつ認定看護師であるなら、尊敬できる医師のもとで、その能力を発揮して認められるほうが、やりがいをもって働くことが可能です。

では、このような優良求人はどのように探せばいいのでしょうか。

それは全国規模で展開している看護師転職サイトに相談することから始まります。専門的な知識や技術を必要とするレベルの高い職場で主体的に働き、その成果に見合った待遇を出してくれる求人を紹介してもらうようにしましょう。

転職サイトの担当コンサルタント(転職エージェント)は、何十年にもわたり、医療機関の動向や看護師の処遇・仕事内容について関わってきた転職のプロです。

今回の転職を人生最後の転職にするためにも、一度で自分に合った満足いく職場を見つけることが大切なのです。次に、認定看護師資格のある私の先輩看護師の転職成功例をお伝えします。

私の先輩看護師は、独立行政法人国立病院機構で、糖尿病看護認定看護師の資格を取得し5年間ほど勤務した後、「もっと自分の能力を活かしていきたい」と転職サイトを通じて、中規模の糖尿病専門の個人病院に転職しました。

いまはそこで外来看護部長をしています。

先輩看護師は、入職後から院長に専門的な仕事ぶりを認められ、当初一つの部署しかなかったフットケア外来を二部署に分けることに成功しました。

一つは足潰瘍をもつ患者さんのための「下肢救済フットケア外来」を、そしてもう一つ糖尿病のハイリスク患者さんのための「予防フットケア外来」です。

「下肢救済フットケア外来」では、形成外科医や皮膚・排泄ケア認定看護師、義肢装具士などとのチームをつくり、その先輩はそこのリーダー役を務めています。また「予防フットケア外来」では、認定看護師と同様の知識や技術の修得が行えるように看護スタッフの育成に励んでいます。

どちらの部署も患者さんから「足病変だけでなく糖尿病予防に関心をもつようになった」と好評で、どちらも予約で埋まっている状態だそうです。

先輩看護師がいうには、「前職のような大規模医療機関の中では、認定看護師だからといって自分が主体性をもって仕事を行える機会は少ない。いまは前職より小規模だけれど、アイディアを出してから決定するまでのスピードが速い。私の認定看護師の専門性を認めてくれ、能力を十分に発揮できる環境にいる」と満足そうです。

認定看護師手当は月15,000円になり、役職手当、職務手当などが加算され、「年収は3年で200万円以上アップした」といっていました。

認定看護師資格で年収を上げるコツ

認定看護師資格では手当がつかない場合がほとんどです。しかし、認定看護師資格で年収を上げるコツが存在します。それは第三者にあなたの能力をアピールしてもらう方法です。

ここでいう第三者というのは、転職サイトのコンサルタントのことです。面接時に、自分で「認定看護師としての能力があり、このような仕事ができるから手当をつけてください」というのは、実際に働いて成果を出していないだけに難しいのが現状です。

しかし、第三者である転職コンサルタントが「この人(あなたのこと)はいままでこのような看護を行ってきました。御院に入職してからも○○のような専門性を発揮して、仕事に積極的に取り組むことができる看護師です。ですので、認定看護師手当や管理職候補として役職をつけてもらえればと思います」と伝えてくれます。

転職サイトのコンサルタントが言う分は、あなたが直接手当交渉を伝えるのとは違って角が立ちません。転職サイトのコンサルタントがあなたの希望する医療機関の院長とは親しい間柄でしたら、なおさらのことです。

実際に、私自身も英検準一級をもっているということで、転職サイトのコンサルタントが面接のときに交渉してくれ、手当をつけてもらいました。もしコンサルタントの一声がなければ、英検を保有しているからといって、絶対に手当はつかなかったはずです。

このように認定看護師資格で年収を上げるには、第三者の協力が必要になります。

転職サイトのコンサルタントに、「事前にどのくらいの年収を得たいか」を伝えておくと、その年収に合った医療機関を紹介してくれたり、年収交渉を行ってくれたりするので、利用するに越したことはありません。

認定看護師は今後の活躍で待遇が改善される

認定看護師として専門能力や知識、技術を発揮していけば、今後さらに待遇が改善されることが予測されます。

そのようなときに、認定看護師資格を認めてさまざまな仕事を任せていこうとする医療機関とそうでない医療機関に勤めるのでは、仕事内容や待遇に大きな違いが出てきてしまいます。これは認定看護師であるあなたの仕事の満足度に関わってくる問題です。

今回の転職を実りあるものにするためにも、転職のプロに相談し、あなたの力を十分に発揮できる環境に身を置くことがとても大切になります。転職の際は、2~3社の転職サイトに登録し、認定看護師に関するさまざまな情報を得ながら効率よく活動していきましょう。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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