中途採用で転職できたけれど、1ケ月など試用期間のうちに「新しい職場はどうも合わない」「良い方向に考えようとしてもどうしても無理」などの境遇に立たされることがあります。

求人票をみて、自分なりにイメージをもって入職するものの、実際に現場で働いてみなければ、分からないことは多くあります。特に様々な職場を経験している中途採用の看護師であれば、自分に合う合わない職場というのはすぐに察しのつく人が多いです。きっとこのまま我慢して、転職先で長く勤めたところで、ますます辛さが増してくるのは分かっています。

「戦力として周囲に認められる前の試用期間のうちに辞めたい」という気持ちは分かります。しかし、試用期間内で退職した場合、今後の看護師人生の中で不利に働くのかどうか不安を感じることもあるでしょう。

そこで今回は、「中途採用された看護師が新しい職場に勤め始めたものの、試用期間中に退職したいと考えた場合にとるべき有利な行動」についてお話していきたいと思います。

看護師の試用期間はどうなっているのか

まず、簡単に試用期間についての説明をしておきます。試用期間とは、採用側が、採用した新人看護師の勤務態度や看護能力を見極め、本採用とするに適している人材かどうかを判断するお試し期間のことをいいます。

間違えやすい点ですが、あくまでも採用側が判断する期間であって、試用期間として仮採用された看護師側が働きやすい職場かどうかを判断する期間ではありません。

試用期間は採用された医療機関によっても異なりますが、大体1ケ月から半年くらいで設定しているところがほとんどです。その間は本採用を見込んだ仮契約となります。求人票には下記のように試用期間が掲載されています。

・仮契約である試用期間中の注意点

試用期間中であっても、本採用の看護師と同様に労働者の権利は保障されています。もともと本採用を前提としての試用期間ですので、いきなりクビになったり、雇用契約外の仕事を強いられたりすることはありません。

しかし、試用期間中の注意点もあります。

それは、正当な理由なく経歴詐称や無断欠勤などを行うと、試用期間2週間以内であれば採用側は即日解雇(クビ)できるという点です(労働基準法第21条より)。

しかし、試用期間の2週間を過ぎてしまうと、試用期間中であっても本採用と同様に30日前に解雇を予告する決まりになっています(労働基準法第20条より)。

前述のとおり、これは採用側の権利であって、労働者側の新人看護師が退職希望を出せば即日辞められる、という権利ではありません。

では、労働者側であるあなたが試用期間中に退職するにはどうすればいいのでしょうか。急に辞めることはできず、適切な退職方法をとるようにしましょう。

試用期間中に退職する場合の手続きのタイミング

もし試用期間中に退職したいとする強い意思があれば、できるだけ早く上司に退職希望を伝えることが大切です。

なぜなら看護師の場合、退職の旨を伝えて1ケ月程度経たなければ退職するのは難しいからです。

「あれ? 退職届を提出後2週間を経過したら、その仕事を辞められるのではなかっただろうか」と疑問に感じる人がいるでしょう。確かに、下記のように民法627条1項には「解約の申し入れから2週間経過することで雇用は終了する」との記載があります。

民法(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

627条1項

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。

しかし、これは派遣看護師やアルバイトのように給与が日払い制や週払い制である場合に可能な、雇用契約の解約申し入れになります。

常勤やパートで雇用契約をした看護師は主に月払い制であるため、やはり退職までに1ケ月程度は余裕をもたせたほうがいいとされています。

その理由として、次のような民法627条2項があります。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

627条2項 期間によって報酬を定めた場合には、解約の申し入れは、次期以後についてすることが出来る。ただし、その解約の申し入れは、当期の前半にしなければならない。

これは、月の終わりを退職日に設定したいのであれば、月の前半に解約を申し出る必要があるという意味です。

また民法以外にも、勤め先の就業規則にも退職に関する記載があり、民法よりも就業規則に従わなければならない場合があります。例えば、あなたの勤めている医療機関の就業規則に「雇用の解約は退職の2ケ月前に申し出ること」と記載があれば、そちらに従う必要があります。

このようなことから退職日を巡ったトラブルは起きやすいです。もし退職する決意が定まっているのであれば、上司になるべく早めに伝えることが大切です。早期に退職を願い出ることで、上司は採用へ向けて早めに動き出すことができます。

「退職を申し出たとしても、あと1~2ケ月も働きに出なければならない」と思うと、気分が重くなり憂鬱になる人が多いです。

しかし、周囲はあなたが辞めるのは分かっているので、人間関係も割り切って働くことができます。これ以上、我慢して深入りする必要はないからです。

中には「辞めないで」と引き留める同僚などがいます。「いちいち断るのが面倒だな」と思ってしまいがちですが、考え方を切り替えてみましょう。試用期間という超短期間で、引き留められるくらいあなたは魅力的で、良好な人間関係が構築できていたということです。あなたの今後の仕事への自信につながります。

・試用期間中に退職した新人看護師の体験談

私の職場で試用期間中に退職した新人看護師のケースがあります。

私の職場では、「仕事の忙しさについていけない」との理由で、試用期間中の2週間目にギブアップしてしまった新人看護師がいました。

その人は出勤初日の午後から、ため息が無意識に出るようになりました。また出勤する度に「まったく眠れず、日増しに体調が悪化している」と周囲に訴えていました。

出勤1週間目には、喉につっかえる感じが出てきたとのことで、急遽、胃内視鏡検査を受けることになりました。しかし結果に異常なく、ヒステリー球だとわかりました。

ヒステリー球とは、ストレスなどが原因で起こる自律神経の疾患で、のどになにか詰まった症状がでる病気です。ヒステリーの方が患う何らかの疾患ではなく、別名、咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)ともいいます。

検査をして病名は分かったものの、その新人の笑顔は少なく、ため息をつくことがさらに多くなりました。

見かねた院長は、その新人と面談をしました。院長は「忙しいという読みが浅かったのかもしれないね。一応あと2週間は事務手続きの都合上、籍だけ置いてもらうことになるけれど、出勤はしなくていいので、2週間後に退職という形を取らせてね」ということになりました。

私たちスタッフからすると、「2週間しか一緒に働けなくて残念。しかし早めに退職となって良かったのかもしれない。ため息ばかりだったので、こちらも一緒に働いていて、あまりいい気持ちはしない。出勤しないこともお互いにとって良策だ」ということになりました。

驚くことに、その新人は57歳でした。20歳からずっと准看護師として働き、40歳を過ぎて正看護師資格を取得し、50歳半ばまで特別養護老人ホームで看護師をしていました。以前の施設では、看護師長でみんなを統率する立場の人でした。

しかし、看護技術やスキルを身につけたいとの強い思いから、その施設を退職し、私の勤めるクリニックへ転職してきたやる気のある人でした。前の職場でトラブルを起こしたこともありません。偉そうにしていることもなく、20歳くらい歳の違う私にも敬語で話してくれるような人でした。

ただ、本当に職場が合わなかったのです。そういうこともあるのです。試用期間中にその職場が向いていなかったとしても、看護師自体が向いていないとまで考える必要はありません。

また、合わない職場に無理して働き続けても、ある日突然、職場が合うように感じて仕事が楽しくなることはまずありません。

私もスタッフの立場として分かるのですが、試用期間中の新人の退職は非常に残念です。「私たちの教える力量が足りなかったからかな」と思うこともあります。

しかし、仕事をいろいろ教えて一人前になった後で「やっぱり辞めたい」と言われるほうが困ります。同じだけの労力を次の新人にも注がなければならないからです。

試用期間中の新人であるため、引継ぐ仕事はあまりありません。新しいネーム入りの制服や名札などが出来上がり、本格的に仕事を任される前に、できるだけ早く退職を願い出て、上司に今後の方針を決めてもらうようにしましょう。

試用期間中に辞めた場合、履歴書の記載は必要?

「試用期間中に辞めるとなると、履歴書にその早期退職した記載の必要はないのよ。だから辞めるなら早めに辞めて、履歴書に傷をつけないほうがいいわよ」

これは、私が以前勤めていたブラック眼科クリニックの看護師長から入職2週間目に言われた言葉です。新しい職場で頑張ろうと思っている矢先に、なんとも嫌な言い方をされました。

しかし、この看護師長の言った「試用期間中の退職であれば、履歴書に記載の必要はない」というのは間違っています。

試用期間中の退職であれば、履歴書への記載は必要ないと勘違いされやすいです。ハローワークの職員でさえ「試用期間内の退職なら履歴書へ記載しなくてもいい」という人がいます。

しかし実際には、試用期間中の退職であっても、履歴書や職務経歴書で採用側に伝えておいたほうが良いです。

なぜなら、試用期間中の退職を履歴書に書かないで採用されたとしても、新しい職場で雇用保険・厚生年金の手続きをする際に、前職の経歴である「試用期間中の退職」が判明するからです。

もちろんそのことをあまり気にせず、見逃してくれることもあります。しかし、試用期間で退職したことをよく思わない場合ですと、経歴詐称を理由に解雇される可能性が出てきてしまいます。

たとえ解雇とはいかないまでも、「新しく来たあの人は前の職場を試用期間内に退職したにもかかわらず、面接時にそのことを黙っていた」と最初から良くないレッテルを貼られてしまうことにもなりかねません。

たとえ、試用期間中の退職であっても、本採用を前提に労働契約を締結していたことに変わりはありません。そのため、履歴書に書いておいたほうが無難といえます。

ただ、試用期間中に退職したということは、超短期間で仕事を辞めたことになります。そのため、採用側にマイナスイメージを与えることになるのは否めません。

しかし、心配ありません。それには対処の仕方があります。それは、採用側にあなたの退職理由を納得させればいいのです。

採用側が納得いく試用期間中の退職理由

採用側を納得させるためには、試用期間中に退職せざるを得なかった正当な理由を挙げることが大切です。そうすれば、あなたの評価を下げなくて済みます。

正当な理由を述べる際には、どのような退職理由であれポジティブに答えることが採用への秘訣となります。

ポジティブに答えるとはいったいどういうことでしょうか。

試用期間中に退職した人を採用するにあたって、担当者が心配する点は「なにか職場でトラブルを起こしたり、問題のある人だったりするのではないか」ということです。

採用担当者のこの不安を払拭するためにも「試用期間中に退職してしまうことになったけれど、意味のある経験だった」ということが伝わる内容にしましょう。それには、今回の退職によってどう成長したかが分かるように述べることが大切です。

下記に面接で聞かれたときの例を挙げます。まずは仕事内容に不満があり試用期間中に退職した場合です。

・仕事内容に不満をもち、試用期間中に退職した場合

採用担当者:「なぜ、前職を試用期間中に退職したのですか」

あなた:「前職を早期に退職した理由は、看護観が合わず私の抱いていたイメージと実際の職場との間にギャップがあったためです。試用期間中であったため、早めに辞めさせていただくことにしました」

採用担当者:「実際の職場とのギャップとは具体的にどういうことですか?」

あなた:「はい。私は看護師である以上、患者様の看護を第一に考え、看護スキルや技術を伸ばしてきました ① 。しかし、前職では看護師一人が受け持つ患者様数が多く、私の看護技量では患者様に対する看護がおろそかになってしまうのでは、と感じることが多くありました。

私は、もっと患者様一人ひとりに向き合い、この看護師がいるなら安心できるという場を作っていきたいと考え ② 、看護師の配置人数の多い御院に応募させていただきました ③ 」

こうすることで、社会人として看護師として、仕事をポジティブにしていくことを伝えることができます。

ポイントとして、患者さんのことを第一に考えている点 ① と、看護という仕事にポジティブに捉えている点 ② です。

「患者さんを中心に考えていない」など、以前の職場に対して不満を持っていると思います。しかし、そのまま伝えると、前職の悪口になってしまいます。悪口は、あなたの印象を悪くするので絶対に言ってはいけません。

悪口を伝えたい気持ちは分かりますがオブラートに包んで、以前の職場ではこのような体制をとっていたけれど、それに自分は馴染めなかったという言い回しをすると良いでしょう。

また前職で早期に退職した失敗を活かして、今回の転職は慎重に職場を選んだということを伝えることも大切です ③ 。

次に残業時間が多く、試用期間中に退職した場合です。

・残業時間が多く、試用期間中に退職した場合

採用担当者:「なぜ、前職を試用期間中に退職したのですか」

あなた:「前の職場では様々な仕事をさせていただき、仕事内容は満足していましたが、スタッフ全員がほぼ毎日4時間程度の残業をしなければなりませんでした ① 。

これでは体力的にもきつく、十分に休む時間がないばかりか、仕事中に疑問に思ったことを解決するための看護スキルを伸ばす勉強の時間もありませんでした。

できれば、看護スキルを伸ばす勉強会などにも参加し、キャリアアップしていきたいと思っています ② 。

御院では院内や院外の勉強会があり、10名以上の認定看護師が育ってきています。私自身、皮膚・排泄ケアの認定看護師資格の取得を目指し、患者様に信頼される看護師として御院で長く貢献していきたいと考えています ③ 」

次の転職先の医療機関と比較して、以前勤めていた医療機関の残業時間が極端に多ければ、残業時間の多さを退職理由にしても大丈夫です。具体的な残業時間数を挙げると伝わりやすくなります ① 。

ここでのポイントは、仕事に対してのやる気を伝えることです ② 。また入職後、具体的な目標をもち、長く勤めていきたいことを伝えるようにしましょう ③ 。

このように採用側を納得させるような正当な理由を挙げれば、早期に退職したとしてもあまり問題にはなりません。

試用期間中に退職するメリット・デメリット

次に、試用期間中に退職するメリット・デメリットについてまとめてみました。

試用期間中に退職するメリット

試用期間中に退職するメリットは以下の通りです。

  • これ以上、いまの合わない職場で我慢する必要がなくなる
  • 早めに決断するほうが、引き継ぎなどがなく周囲に迷惑がかからない

このように試用期間中に退職を引き延ばせば引き延ばすほど、自分が辛いだけでなく周囲にも迷惑がかかってしまいます。

試用期間が終わって様々な仕事を覚えた後で、「やはり辞めます」となると、また求人をかけ、新しい人を探して一から育てていかなければなりません。このほうがお金と手間のかかる大変無駄な作業なのです。

遅かれ早かれ、今いる職場を辞める意思が強いのであれば、上司に早めに知らせておくことが大切になります。

試用期間中に退職するデメリット

試用期間中に退職するデメリットは以下の通りです。

  • 仕事がすぐに決まらず、無職の期間を作ってしまうことがある
  • 次の転職でも「すぐに辞めるのではないか」という目で見られることがある
  • その職場の良い側面を見られない

転職してすぐであれば、まだその職場の一面しか見えておらず、良い面を十分に認識できていない可能性があります。どうしても、入職後すぐであれば、自分が思い描いていた職場のイメージと異なり、「この職場は自分には合わない」と感じやすいものです。

数ヶ月経てば、仕事や人間関係に馴染んできて「あのとき、早まって辞めなくてよかった」と感じることがあるかもしれません。

このように、試用期間中に退職するのはメリット・デメリットの両方が存在します。

それでも「ここでは長く働くことは無理だろう」という退職の決心が固いのであれば、試用期間中に退職することが望ましいです。

試用期間中の退職方法とは?

試用期間中に退職するからといって、特別なことはなく、本採用での退職方法と同じです。職務規定に沿って、退職する必要があります。

そのためには、最低でも退職希望日の14日前に直属の上司に退職したい旨を伝えて、退職届を提出することが大切です。

そして、試用期間という短期間であっても、自分が任された職務はまっとうするようにしましょう。どのようなことがあったとしても、いきなり翌日から無断欠勤などをしてはいけません。社会人として、ルールに従うようにしましょう。

決して行ってはいけない辞め方があります。それは以下のような急に辞めるような退職行動です。

私が以前勤めたブラッククリニックでは、勤めて2週間になる20代の新人看護師がいました。その新人看護師は、自宅にいた院長の奥さんを呼び出し、「このような職場は無理。辞めたい」と泣いて、ロッカールームに鍵をかけて閉じこもり出てこなくなるという事件を起こしました。

その新人看護師はもちろん翌日から出勤することはありませんでした。

職場では、その新人を散々イジメて辞める原因を作った先輩看護師たちが、その行動を笑っている姿がありました。その新人が退職したことを心より喜んでいるようでした。

その後、私も同じようないじめを受けました。そのため、その新人が精神的に追い詰められた心情は十分理解できます。

その新人はこの地獄のような職場へ翌日から出勤しなくてもよくなり、気持ちが軽くなったでしょう。しかし、このような退職方法を取ってしまうと、どうなるのでしょうか。

近隣の看護師の間で、この噂はすぐに広まってしまい、その新人は転職しようにも転職できませんでした。結局、その人は看護師自体を辞めてしまうことになってしまいました。

すぐには辞められない辛さがあるかもしれませんが、ちゃんと就業規則や法律にのっとり退職手続きを進めることが大切です。

そこで、私が実践したこのブラッククリニックからの退職方法についてお話ししておきます。

その新人が退職したため、新人いじめのターゲットは私一人になりました。無視は当たり前、私物を隠されたり、仕事を取り上げられたりと、小学生レベルの様々な嫌がらせを受けました。日を追うごとに「これはするな」「あれに触るな」といわれ、カルテをみることさえ禁止されました。私が自由に行えるのは掃除くらいしかありませんでした。

そして試用期間5ケ月目に、ようやく退職する決意をしました。そのときは就業規則通り、1ケ月後に退職と希望を出したのですが、院長の引き留めにあいました。院長から職場改善することを約束されたのです。

しかし、自体は何も変わらないため、再度退職を願い出ました。

このようなパワハラやいじめを行う職場には1秒でもいたくないのですが、退職までの2週間は何があっても働こうと決めました。

私が急に辞めると困るのは分かっていたからです。新人が長続きしない劣悪な職場であるため、看護師の人数は明らかに足りていません。特にオペの時は、外回りで患者さんを誘導する係とオペ後にオペ室を掃除・消毒する係が不足していました。

私が退職すると分かってからは、さらに先輩看護師たちは無視だけでなく、私のオペ着を隠す、オペ着を別々に選択をする、など様々な意地悪をしました。退職までの一分一秒は、心が締め付けられる苦しさで、とても長く感じたのを今でも覚えています。

しかし、しっかり最後まで働き終えて、院長やスタッフにお礼を言い、職場を離れたときの晴れ晴れとした解放感はいうまでもありません。

私は私なりに、その職場で精いっぱい勤めあげたので、どのような噂を立てられても堂々としていることができました。ルールにのっとって退職したので、先輩看護師たちの話のネタにするには限りがあったのでしょう。そのうち、噂は消えてなくなりました。

また、このブラッククリニックで意地悪をしてきた看護師や事務員を、近所のスーパーで時々見かけます。もう上下関係はありません。

私は堂々と買い物ができ、目が合えば挨拶もできます。しかし、その人たちは私を避けており、こそこそしているのが分かります。

数人が集まれば、誰かをいじめたり、嫌がらせをしたりできるのでしょうが、一人ひとりにはそれほどの力はなく、弱い心の持ち主なのだと分かります。

だからこそ、大勢で自分より弱い立場の一人の人間を追い詰め、上下関係を作りたい願望があるのです。このような人たちは、いままで自分たちが行ってきた行動に引け目を感じながら、生きていかなければならないのです。

このように急に辞めるのではなく、手続きにのっとって辞めておけば、引け目を感じて生きていく必要はありません。

たった1ケ月我慢して、形式上お礼をいって退職すればいいのです。社会のルールに沿って、最低限職場に迷惑をかけないように心がけておけば、何も不安になることはありません。

次の転職で失敗しないための方法

次の転職で失敗しないためには、どうしたらいいのでしょうか。そのためには、自分のイメージと新しい職場との間にギャップを作らないよう十分な情報を集めることが何よりも重要になります。

情報を集めるといっても、求人票や看護師同士の噂話といった情報収集では足りません。それらの情報は正確性や信ぴょう性に欠けます。できれば、希望する医療機関に勤めている看護師から生の声を聞くくらいの有益な情報収集が必要です。

そうしなければ、上司の人柄や人間関係、残業時間の有無、具体的な仕事内容、有給取得率、離職率や離職理由などについて知ることなしに、転職しなければならなくなるからです。

転職を運まかせにし、次の職場も「このようなはずではなかった」と退職することになると、さらに履歴書に書くマイナス項目が増えてしまいます。

試用期間中に辞めたとしても、1回目は多めにみてもらえるかもしれません。しかし、試用期間中の退職が2回目ともなると、採用側から「なぜ前の失敗経験を活かして転職をしなかったのか」と思われてしまいます。それだけ、あなたの非は大きくなってしまいます。

前回と同じ失敗をしないためにも情報収集は転職に必要不可欠といえるのです。

情報収集に困っている人に良い方法があります。それは、「情報を得るだけの転職サイト利用」でも構わないとする看護師転職サイトを利用する方法です。

引用:看護のお仕事

このような転職サイトは、医療機関とのつながりだけでなく、いままで入職させた多くの看護師からリアルタイムの情報を引き出すことができるため、あなたの知りたい転職情報をピンポイントで教えてくれます。

効率よく、しかも正確な情報を数多く得るためには、このようなサイトに2~3社登録しておくといいです。

まとめ

試用期間中に退職すれば、それだけ早く次の転職に向けて動くことができます。

自分に合わない職場でずっと我慢して働き続けるよりは、今回の失敗経験を活かして、あなたらしく働けるところを一刻も早く探したほうが得策です。

試用期間内に退職したことで自分を責める必要はありません。勇気を出して、早期に退職できた自分を褒めてあげてください。

なかには、世間体などから、なかなか退職できずにずっと悩み続けているだけの人がいます。悩んでいても問題は解決しないばかりか、さらに悪い方向に進んでしまうことが多いです。

その無駄な時間を省き、自分の人生を自分で切り開いて、一刻も早く満足いく働き方をするほうが良いのではないでしょうか。

次こそ転職で失敗しないように、前職での転職活動で間違っていた点・失敗した点を洗い出して、活かしていくようにしましょう。そうすれば、満足する転職の可能性が高くなります。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

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