老人ホームでの派遣看護師は、病棟などでの勤務に比べ激務は少ない割に時給が良く、残業も少なめであるため、働きやすい環境にあるといえます。そのため、近年では徐々に人気のある職場のひとつとなっています。

しかし老人ホームで実際に働いている看護師の知り合いなどがいなくて、そのようなイメージだけで入職してしまうと「このようなハズではなかった」と後悔することになるかもしれません。

そこで「派遣看護師として老人ホームで働いてみたい。けれど実際に働くとなると、どのようなメリットやデメリットがあるのだろう」「老人ホームで実際に働いている派遣看護師の声を聞いてみたい」といった老人ホームで働く看護師の詳しい仕事内容を知った上で、登録を検討してみるとよいでしょう。

老人ホームで勤める看護師とは

「老人ホームに勤める看護師に向いている人」とは、どのような人なのでしょうか。看護スキルや技術はどの程度必要なのでしょうか。詳しく述べていきます。

老人ホームでの看護師が向いている人

最初に、老人ホームで勤める看護師はどのような人が向いているのかについてお話します。

高齢者とコミュニケーションをとるのが好きな人

老人ホームで働く看護師に向いている人としては、「高齢者とのコミュニケーションをとるのが好きな人」というのが一番に挙がります。

老人ホームでの看護師の主な仕事は、「入居者の健康管理をすること」です。健康管理をするためには、バイタルサインや会話、表情などから「いつもと違う変化」について感じ取らなければなりません。

高齢者の場合、平熱でも肺炎になっていたり、熱中症にかかっていたりすることが往々にしてあります。「なんとなく元気がない」といったわずかなSOSを頼りに、疾患や疾病の早期発見をしなければならないのです。

そのため、入居者とのコミュニケーションは老人ホームで働く看護師の重要な仕事の一つとなります。

また日ごろ入居者と、どのようなコミュニケーションをとっているかで、「看護師が行う服薬指導や健康指導などに入居者が聞く耳を傾けてくれるかどうか」も決まります。温かい言葉がけなどができる看護師であれば、入居者も看護師のアドバイスを受け入れやすくなるでしょう。

老人ホームの入居者は、自宅ではなく老人ホームを終の棲家とする決心をして入居した方々です。短期入所とは違い、老人ホームで人生の残された時間を過ごす選択を決心した人達になります。

ときには頑固になって自分の思ったことを通そうとすることも、従来のやり方を押し通すこともあるでしょう。しかし、そういうことまで含めて入居者の気持ちを受け入れ、長期的な視野をもって「人間対人間」の関係を築いていける人が老人ホームの看護師に向いているといえます。

チームで目標に向かって取り組むことが好きな人

次に、老人ホームに向いている看護師とは、「チームで目標に向かって取り組むことが好きな人」です。

老人ホームで勤務するということは、介護スタッフ、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの機能訓練指導員、協力医、入居者の家族など複数の職種とチームを組むことになります。チームを組むことによって、入居者が一日でも長く、快適に生活を過ごしていけるサポートを提供しなければなりません。

老人ホームで携わるさまざまな職種の中で、入居者に近い存在で、しかも医療知識も介護知識も兼ね備えているのは、看護師しかいません。看護師が中心となるほうが、他職種との連携を強固なものにし、チーム力を向上させていくことができるといえます。

他職種とのスムーズな連携について、下記に例を挙げてみます。

入居者のAさんは3日前よりあまり元気がありません。もともと積極的に水分を摂るほうではなかったので、熱中症になるのではないかと心配です。そこでの看護師に求められる「他職種との連携の取り方」を紹介します。

医師に対しては

医師に指示を仰ぐ際には、入居者の状態を一番把握している看護師が、入居者の病状やバイタルサインをただ単に報告するだけでなく、「医療従事者としてどのように動けば良いと考えたのか」を具体的に医師に伝えるようにしましょう。そうすることで、医師は入居者の状態を把握でき、指示を出しやすくなります。

老人ホームに常駐していない医師は、入所者の日頃の様子について十分に把握できていないことが多いからです。

例えば、このような報告を医師にすると良いでしょう。

「入居者さんは、3日前からなんとなく元気が無く、レクレーション時も会話が少ない状態です。バイタルサインはいつもと変化はありません。

日頃から水分摂取を嫌がるので、水分の多い果物をこまめに食べてもらうよう促しています。しかし普段よりも食欲も無いため、水分自体あまり摂れていません。尿も濃い状態です。

3ケ月前も同じような状態で、補液を行い状態が回復しました。今回も補液を実施したほうが良いと思うのですが、いかがでしょうか」といった言い方です。

医師は「本当に補液を行ったほうがいいのか」の判断をするために、他にも入居者の情報を聞いてくることもあるでしょう。医療従事者としての視点をもって、医師の質問を予め想定して、答えらえるようにしておくとスムーズな診断を行えます。

【他のスタッフに対しては】

日頃、入居者と接している中で、あなたが「あの入居者さんはいつもと少し様子がおかしいな」と感じたとします。そのことを、他のスタッフにも報告を兼ねて、相談をもちかけるとよいでしょう。

「Aさん(入居者)は、今日もあまり食欲がありませんでした。水分もうまく取れていないし、尿もいつもより濃い気がします。果物で水分を補ってもらおうとしても、あまり口にしません。

そこでAさんのカルテをみたところ、3ケ月前にも同じような症状で点滴して水分を補って改善がみられているようです。どうでしょうか。あのときと同じような症状だと思いますか?一応、体に直接水分を入れるよう点滴をしてもらうよう、協力医に連絡してみようと思うのですが…」といった内容です。

他のスタッフには医療用語ではなく、分かりやすい言葉で伝えることが大切です。そうすれば、あなたが見えていなかった問題点を他のスタッフが発見してくれているかもしれません。

「そういえばAさん、歩行訓練のときにいつもより少しふらつきがみられました。3ケ月前にも同じように水分があまり摂れていなくて、ふらつくと訴えていました」というような入居さんの病状に関する情報です。

スタッフから収集した貴重な情報も、医師に伝えることができます。医師はAさんの状態について、より明確に把握することができるため、より的確な指示を出すことが可能になります。

あなたがAさんに関する相談をもちかけることで、他のスタッフも「自分もチームの一員として活動している。介護だけにとらわれず、視野を広げて情報を収集しなければならない」と自覚することができます。

このように「看護師だから」「介護士だから」という枠を取り払って、チーム力を発揮させることに喜びを感じられる人が、老人ホームの看護師に向いているといえるでしょう。

老人ホームの看護師に必要なスキルや技術とは

「老人ホームに向いている看護師」からも分かるように、老人ホームの看護師に必要なスキルや技術とは、まずは「コミュニケーション力」と「チームで取り組める姿勢」です。

他にも、看護師として入居者の小さな変化に気づく能力や、緊急時の応急処置能力などが求められます。

老人ホームで行う医療処置は、基礎的なものが多いです。そのため、下記のような看護技術は修得しているほうがよいでしょう。

・インシュリン注射

・褥瘡の処置

・痰の吸引

・中心静脈栄養

・経管栄養

・在宅酸素

・人工呼吸器の管理など

このような医療処置の他にも「現在の入居者の状態を把握し、よりよい生活を送れる提案ができる能力」なども大切になります。

具体的には、「リハビリのときに、下肢の運動機能の低下を予防するために下肢の筋肉をつける運動を加えてはどうか」とか「最近、Bさんはむせ込みがひどいようなので、食事にとろみをつけさせてみてはどうか」といった提案能力です。

さらに老人ホームの看護師は、相手を受け入れられるスキルも重要です。

私の知り合いの老人ホームに勤める看護師Fさんの話です。

一人息子さんが老人ホームを訪れた際にCさんの大好きなバナナを一房、おみやげとしてCさんに渡しました。息子さんは遠方に住んでいるため、なかなか訪問することはできません。

Cさんは息子さんがもってきたバナナを大切にしたいと考え、タンスの引き出しの中に入れておきました。当然、バナナは熟してきます。スタッフが発見したときには、バナナは熟しすぎて手にもって食べられるような状態ではありませんでした。

そこでスタッフはCさんに「このバナナは熟しすぎているから食べられなくなってしまいました。すみませんが、捨てようと…」と言おうとしたときに、看護師Fさんがその現場に通りかかりました。

Fさんはスタッフに目で合図をし、「おいしそうに熟れたバナナですね。息子さんが持ってきてくれたバナナを大切に保管していらしたんですね。今日はこのバナナを使って3時のおやつにバナナ牛乳を作って、みんなで飲みませんか」と伝えると、Cさんは嬉しそうに笑い了承しました。

Fさんはバナナの食べられそうなところを丁寧に切り落とし凍らせた後、ミキサーで牛乳と混ぜ、冷たいバナナ牛乳を作りました。そしてCさんに感謝しながら、みんなでバナナ牛乳をおいしく飲んだそうです。

他のスタッフが最初にしようとしていたのは、スタッフとしては食あたりなどを考慮すると当たり前かもしれません。しかしこれでは、「バナナを捨てる=息子さんを大切に想うCさんの気持ちを無視する」ということになってしまいます。

Fさんは、どのようにしたらCさんの「バナナを引き出しに隠す」という一見奇妙に思える行動を肯定できるか瞬時に考え、Cさんが傷つかない方法をとることに成功しました。

このように、入居者がとった行動をまずは受け入れることが、入居者との信頼関係を深めていくことにつながっていきます。

老人ホームで勤務する派遣看護師のメリット・デメリットとは

老人ホームで働く派遣看護師のメリット・デメリットについて述べていきます。

老人ホームで働く派遣看護師のメリットとは

まずは老人ホームで働く派遣看護師のメリットです。

さまざまな老人ホームを経験できるので改善点が見つけやすい

派遣看護師であることのメリットは、「さまざまな職場を渡り歩くことができるので、次の職場での改善点を簡単にみつけることができる」ことです。

さまざまな老人ホームを渡り歩いていると「ここの施設のこういうところは素敵だな」「ここの職員はこのような素敵な対応をしているのか。見習いたいな」「スタッフがチーム力を発揮しているのは、こういう会議を行っているからなのかな」といったことがおのずと見えてきます。

これは複数の老人ホームを経験できる派遣看護師の最大の強みといえます。

正職員の看護師でずっと同じ職場で働いている人はたとえ間違った技術であっても、「それが当たり前で正確な方法」だと勘違いしていることがあります。間違った看護技術を実施していると、技術に科学的根拠がないため、入居者に迷惑をかけることになります。

あなたは派遣看護師という経験を通して、それを見抜く鋭い目をもっているのです。

さらにその見抜く力は、あなたが将来「正職員で働きたい」と思ったときにも役に立ちます。

派遣の経験を通じて、どのような老人ホームであれば「自分に合っていて、働きやすいのか」といったことが分かるようになっているからです。このような視点をもっていれば、自分が希望する条件を具体的に絞り込むことができるため、転職に失敗する可能性がぐんと低くなります。

体力を使う仕事が少ない

これは派遣看護師でなく正職員の看護師でもいえることなのですが、一般的な病院の看護師と比較すると、体力を使う仕事が少ないことが挙げられます。老人ホームで働く看護師の主な役割が、入居者の「毎日の健康把握や服薬管理」だからです。

私の友人が勤める老人ホームでは、入浴介助などの体力仕事はすべて介護スタッフが行ってくれるため、看護師が体力を必要とする仕事を担当することは少ないといっていました。これは施設によっても違いはあるので事前に聞いておくとよいでしょう。

そのため病休明けや育児休暇明けで体力に自信のない人や慢性的に腰痛を抱えた人には、おススメの職場です。

正職員よりも時給が高い

老人ホームの正職員看護師の平均給与は、看護師の一般的な給与よりもやや低めです。しかし、老人ホームに勤務する派遣看護師の平均時給は2,000~3,000円といわれています。派遣看護師の中でも高めの設定がされていることが多いです。

この時給額は、老人ホームで働く正職員看護師の時給換算額よりも高いのです。

「老人ホームでは、なぜ派遣看護師の平均時給額が高い傾向にあるのか」というと、それは「介護系の看護師が慢性的に人手不足であるからだ」といえます。

介護サービスを受けている65歳以上の高齢者数は、2000~2013年の13年間で149万人から471万人と3倍に膨れ上がっています。老人ホームも増えているにも関わらず、約半数の施設で看護師が足りていないのが現状だとされています(「平成26年 株式会社三菱総合研究所調べ」による)。

多少高額な時給を支払ってでも看護師に来てもらわなければ、法律違反になってしまうため、いま老人ホームの看護師市場は引く手あまたの売り手の時期であるといえるでしょう。

ブランクがあっても復帰しやすい

老人ホームでは先ほども申し上げましたが、基本的な看護技術を身に付けていれば、あまり苦労することはありません。そのため、出産・育児や病休などで看護師のブランクがある方でも、老人ホームという職場は比較的復職しやすいのが特徴といえます。

老人ホームは、夜勤に看護師が付く規定が法律で制定されていないため、「看護師は日勤だけ常駐」といったこともあります。

施設によっては、看護師が「オンコール対応」をしなければならないところもありますが、月に3~4回程度のことが多く、それほど負担にはなりません。

実際に老人ホームで勤務している看護師は、子育てがひと段落したけれど、体力的に不安が残る50代前後の年齢層が多いです。

「求人紹介が無い」ということは少ない

老人ホームは需要が高まっており、次々と設立されています。そのため、「次の求人紹介が無いため、収入が途切れる」というようなことはほとんどありません。

近年さまざまな高齢者のニーズに合わせ、多様なタイプの老人ホームが増えてきています。温泉やカラオケ施設完備、犬や猫のペット可などバリエーションも豊富です。

派遣看護師であれば、いろいろな老人ホームを経験することができるので、「次はどのような職場なのだろう」と楽しみながら仕事をすることが可能です。

老人ホームで働く派遣看護師のデメリットとは

次にデメリットです。メリット・デメリットをどう捉えるかは人それぞれで、メリットを違う角度から見ると、デメリットにもなってしまうということを念頭に置いておくとよいでしょう。

看護師の人数が少ないため、責任感が重い

多くの老人ホームでは、看護師は1~2名しか在籍してないことがあります。入居者になにか緊急事態が発生したときは、看護師が一人で入居者の対応を迫られることがあります。また医師や救急隊が到着するまでの間、応急処置を施す必要もあります。

人によっては、自分が行った処置や判断に不安を感じたり、責任の重さにプレッシャーを抱えてしまったりすることもあるでしょう。

どのような良い職場でも期間が来れば去る必要がある

派遣看護師は期間が定められているため、どのような良い職場に出会ったとしても契約期間が終われば、去らなければなりません。

先述した老人ホームで働く知り合いの場合は、派遣看護師として働いているときに、その職場が気に入ったそうです。しかし契約期間が終了したため、その職場を去ることになりました。

その後、さまざまな老人ホームを転々としたのですが、「やはりあのときの老人ホームが一番働きやすかった…」と1年くらい残念がっていました。

後日そのことを、人材派遣会社の担当コンサルタントに伝えると、再度、同じ老人ホームを紹介してもらうことができ、派遣看護師を経ていまは正職員として満足いく働き方を選ぶことができています。

契約期間が終わっても老人ホームなどの介護系の職場は同じ求人を出していることもあるので、人材派遣会社の担当者に「あの老人ホームで正職員になりたい」といった旨を伝え、相談してみても良いでしょう。もしかすると、正職員の道も開かれているかもしれません。

他職種との付き合い方が難しい

看護と介護などの職域がはっきりと分けられていないような老人ホームの場合、介護職の仕事を看護師が手伝わされることがあります。あなたの仕事に余裕があれば、人間関係を円滑にするためにも介護職の仕事を手伝うことも、時には必要です。

また反対に、「看護師でも職場では新人だから」と気を遣って、介護業務を手伝いすぎていると、あなたが抱える業務量が増えすぎてしまい、手に負えなくなってしまうことがあります。

看護師である限り、まずは自分に与えられた看護業務を優先するようにしなければなりません。あなたは介護業務を行うために派遣されたわけではないからです。

職域がきちんと分けられているか気になるようであれば、事前に人材派遣会社の担当コンサルタントに確認しておくとよいでしょう。

また、いくらあなたが努力しても「スタッフの雰囲気などが合わない」と感じるような場合は、「雇用期間での仕事関係」と割り切って働くことにしましょう。

看護スキルはあまり伸びない

老人ホームは介護の現場であり、入居者の生活の場です。そのため介護技術は必要となりますが、医療技術をあまり出番がありません。医療処置を必要とする入居者が少ないからです。

老人ホームは看護師として医療現場で経験を積んでキャリアアップを図っていきたい人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

そのような場合は、派遣看護師としての立場を活かし、病棟での派遣も行なってみて、「どちらが自分に合っているのか、楽しいと感じるのか」について吟味してみると良いでしょう。

実際に老人ホームで働く派遣看護師の体験談

実際に老人ホームで働いている派遣看護師の声とはどのようなものであるかインタビューを行ってみました。

東京都 老人ホーム派遣看護師歴7年 Uさん

看護学生のとき老年期の看護にどっぷりはまってしまった私は、気づけば老人ホームばかりを渡り歩く派遣看護師として7年目になりました。

派遣先の老人ホームから、何度か直接雇用のお話をいただいたこともあったのですが、子どもが双子で小さいこともあり、オンコール対応や残業などができず正職員に就くことはできず、断っています。

プライベートの時間と合わせやすい派遣看護師の働き方のほうが自分に合っているので、子育てが落ち着くまでは派遣として老人ホームで働いていきたいと考えています。

私は、新卒で病棟勤務を2年経験後、結婚・出産・育休を経て、老人ホームの派遣看護師として職場復帰しました。老人ホームでの看護師の仕事dは、ご入居している高齢者との交流や介護職スタッフ、協力医との連携が大変重要といえます。

私がまだ派遣看護師を始めて間もないころ、ある老人ホームの介護スタッフから「あなたは派遣看護師で、いずれは去っていく。去っていく人なんだから残された入居者さんが可哀そうでしょ、あまり深く入居者さんに関わらないでね」といわれたことがありました。確かに派遣看護師は、雇用される期間が決まっています。

最初はこの言葉をそのまま受け取り、入居者さんと距離を置いて仕事をしていました。しかし、それでは入居者さんの毎日の変化に気づくことができません。自分から入居さんとの間に壁を作っているため、仕事も楽しんで行なえていませんでした。

しかし1ケ月もすると、その介護スタッフはみんなから煙たがられており、「この老人ホームはこの人のせいでチーム連携が取れていないのだ」ということが分かってきました。

「派遣で期間が決まっているからといって、入居者さんと深く関わらないほうが失礼に当たるのではないか」と考えを改めるようになりました。

それから積極的に入居者さんとコミュニケーションを取るようにすると、入居者さん一人一人の個性や日々の様子の違いが手に取るように分かるようになってきました。

私が任期を満了したのち、次に入ってくるであろう看護師のためのマニュアルを作成しました。「関わるな」といってきた介護スタッフに、「これでいずれ去っていく看護師でも、積極的に入居者さんと関わっていくことができますね」と伝えることができました。

介護職とはうまくやっていく必要もありますが、仕事で制約を設けられるのであれば、なにか手を打つことも大切です。看護師としての自分を見失わないように心がけ、楽しく働けるようにしていくことが重要です。

京都府 老人ホーム派遣看護師歴3年 Rさん

私はもともと救急の現場に10年近くいました。患者さんとじっくり向き合いたいのに、その日その日の業務に追われていることに疲れ、ある日、緊張の糸がプツリと切れてしまいました。

そこで老人ホームで自分の時間ももちやすい派遣看護師として、とりあえず「お試し」で働くことにしました。

老人ホームは病院のように治療の場でなく、生活の場であったため切り替えがうまくできず、徐々に老人ホームで働くことに嫌気がさしてきました。

病院でせかせかした時間を送ることに嫌気がさしていたにもかかわらず、今度は老人ホームのゆったりした時間が辛くなってきたのです。

やはり老人ホームで働くことは私には合っていないと思っていた矢先、90歳の男性の入居者さんの急変が起こり対処しました。入居者さんは一命を取りとめ、本人やご家族に感謝されたのですが、私はもともと救急で働いていた看護師です。

「なぜ高齢者に発生しやすい救急事象を把握し、急変を未然に防ぐことができなかったのか。老人ホームだから無意識にそのことを軽視していた自分」に大変悲しくなりました。

私がいるからこそ、入居者さんに安心して生活を送ってもらえる、そのような場を提供していきたいと思い、現在も老人ホームで派遣看護師をしています。

現在の仕事は、救急看護の最前線という環境ではありません。しかし私が派遣されることで「救急事変を未然に防ぎ、入居者さんに安心して自室での生活を送っていただくこと」をできるだけ努めていくようにしています。

管理人おススメの人材派遣会社

最後に私がおススメする人材派遣会社についてお話します。ネット上には多くの看護師の人材派遣会社がありますが、老人ホームの派遣看護師を希望するのであれば、この3社に登録しておいて損はありません。

パソナメディカル

パソナメディカルは、人材派遣会社のなかでも創業30年以上の老舗になります。このような信頼に値する人材派遣会社はなかなかありません。

全国規模で展開を行っているため、地方の求人にも対応しています。多くの求人をもっているため、あなたの条件に合致した施設を選択することが可能です。

また、私がパソナメディカルをおススメする理由のひとつに、無料でE-ラーニング(無料動画研修)を受講できることが挙げられます。老人ホームで働くのであれば、「看護師が自分ひとりだけで、誰にも看護技術を聞くことができない」といった場合に、このE-ラーニングが大変重宝します。

E-ラーニングを利用すれば、勉強会や講習会のようにわざわざ自分の時間を空ける必要はなく、スマホやパソコンでいつでもどこでも苦手分野の克服を行うことができます。正しい看護知識を短時間で修得したい看護師にとっては大変助かります。

またパソナメディカルでは、一定条件をクリアできれば、パソナメディカルの社会保険や雇用保険に加入することができます。

豊富な求人数とサービス面の充実度から、パソナメディカルに登録しておいて損はありません。

看護のお仕事派遣

看護のお仕事派遣もまた、老人ホームの求人案件を多くもっている人材派遣会社になります。「看護のお仕事」という転職サイトの派遣版で、派遣に特化してします。

看護のお仕事派遣は、対応するエリアが東京、神奈川、埼玉、千葉だけですが、このエリアにお住まいの方でしたら、是非登録しておいて、損はないでしょう。

取り扱っている求人の種類は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス、訪問入浴、クリニック、保育園と他の人材派遣会社と比べて少なめになります。取り扱う求人の種類は少ないですが、その分、これらの求人内容は充実しており、豊富な取り揃えがあります。

老人ホームでの勤務に興味があるのであれば、看護のお仕事派遣に頼ってみると、スムーズな派遣を実現できるかもしれません。

もし他社で「あなたが希望する条件がみつからない」といわれてしまった場合でも、条件に近い求人を提案してもらえるのがこちらの「看護のお仕事派遣」です。看護のお仕事派遣に登録しておけば、いざというときに助かります。

MCナースネット

MCナースネットは全国で13拠点を構える人材派遣会社です。こちらは全国展開しているため、地方のニーズにも対応してもらえます。

またこちらは希少な単発や短期の求人を多くもっています。「1日だけの仕事」や「週に2~3日程度」「午前だけ」といった利用者のニーズに合わせて、単発や短期の仕事を選ぶことが可能です。

まずは「単発で働いてみて、老人ホームの派遣看護師を試してみよう」という希望があれば、こちらのMCナースネットに登録しておくとよいでしょう。

また利用者満足度も95%であるのも、MCナースネットの特長です。多くの看護師から信頼のおける紹介を行っていることが分かります。会員数も90,000人を超えており、年々登録者数は増加傾向にあります。

女性の場合は特に出産・育児といったライフステージに応じて、職場に希望する条件は変化してきます。MCナースネットでしか出会えない案件も多いので登録を行い、多くの求人の中から、あなたらしく働ける環境を手に入れるようにしましょう。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

注目の人気記事

・転職サイトを活用した看護師転職の体験談

看護師として活動するうえで、私自身も転職活動をしたことがあります。このときは転職サイト(転職エージェント)を利用したため、そのときの実体験や方法を踏まえ、失敗しない転職について紹介します。

管理人による転職体験記

・転職エージェントを活用し、看護師転職で成功する

看護師の転職で失敗しない方法として、必ず意識すべきことの一つに「転職サイト(転職エージェント)を活用する」ことがあります。年収交渉や勤務条件を含めすべて代行してくれるからです。そこで、具体的にどのように活用すればいいのかを確認していきます。

転職サイトの活用法

・看護師転職サイトのお勧めランキング

看護師の転職サイトはそれぞれ特徴があります。「対応地域が限定されている」「取り扱う仕事内容に特徴がある」「非常勤(パート)に対応していない」などサイトごとの特性を理解したうえで活用すれば、転職での失敗を防げます。

お勧め転職サイトランキング

新たな看護師の働き方

・美容クリニック・美容皮膚科への転職

夜勤なしで高年収を実現できる求人として、美容クリニック・美容皮膚科があります。死と隣り合わせの職場ではなく、患者さんを美しくする手伝いを行うのが美容クリニックです。

美容クリニックへ転職する

・派遣看護師で高時給・好待遇を狙う

一つの職場で働き続けるという形態ではなく、3ヵ月や半年など一定期間だけ勤務する派遣看護師という方法も存在します。高時給を実現でき、人間関係のもつれがなく、「派遣が終わった後は長期の旅行に行く」など自由な働き方を実現できます。

派遣看護師で働く

・単発・日払いの高時給求人を探すには

「今月は苦しいため、もう少し稼ぎたい」「好きなときだけ働きたい」など、こうしたときは高時給を実現できる単発・スポットバイトが適しています。健診やツアーナースなど、看護師ではさまざまな単発案件が存在します。

単発・スポットバイトで働く