特別支援学校・養護学校に転職を希望している場合、実際にそこで勤務する看護師から具体的な仕事内容や役割などを聞いたことがあるでしょうか。

特別支援学校・養護学校の看護師求人には夜勤がないことはもちろん、残業や体力仕事もないため、離職率が低く人気のある求人案件です。

しかし下調べをせず、「特別支援学校・養護学校で働くのは楽しそうだから長く続けられそう」といった安易な考えで転職してしまうと、実際にはイメージとは異なっている事態に多々遭遇します。

そこで今回は特別支援学校・養護学校への転職を考えている看護師に向けて、事前に知っておきたい「特別支援学校・養護学校で働く看護師の仕事内容や実状」「給料・時給」「求人情報」などについてお伝えしていきます。

特別支援学校・養護学校の看護師の仕事内容・役割

最初に、特別支援学校・養護学校での看護師の仕事内容や役割についてお話ししていきます。

まずは特別支援学校と養護学校の2つの名称について簡単に説明しておきます。

養護学校は「心身に障害をもつ幼児・児童・生徒が通う学校のこと」で、幼稚部・小学部・中学部・高等部まであります。2007年までは「ろう学校」「盲学校」「養護学校」の3つに分けられていました。

しかし2007年に法改正されて以降、これらの学校全て「特別支援学校」と統合して呼ばれるようになりました。名称が変更された理由は、教育目的が養護から支援へ変わったためです。

  • ろう学校・盲学校・養護学校 → 特別支援学校

名称変更の理由として以下のようなことが挙げられます。

養護とは「特別な保護下のもとで、助けること」を意味します。一方で、支援とは「力を添えてサポートすること」という意味です。子どもの成長の全てを手助けするのではなく、特別支援学校に名称変更することで「必要なときに必要な手助けをして子どもの成長を促す」という意味合いを強めました。

特別支援学校で勤務する看護師は児童・生徒を全面的に助けるのではなく、必要な場面や状況に応じた適切なサポートを求められるようになったということです。

文部科学省による調査統計によると、日本における特別支援学校の総数は1,000校以上、幼児・児童・生徒の人数は幼稚部・小学部・中学部・高等部合わせて13万人以上となっています。特別支援学校に入学する幼児・児童・生徒数は年々増加傾向にあります。

小・中学部の公立の特別支援学校・養護学校では、1学級あたりの平均人数は6人、重複障害であれば3人となっており、少人数教育が実施されています。

特別支援学校・養護学校での看護師の主な仕事

特別支援学校・養護学校で働く看護師の主な仕事は、主に「医療的ケア」です。特別支援学校や養護学校での看護師が行う医療的ケアは以下の通りです。

  • 鼻腔チューブ・胃ろう・腸ろうからの経管栄養
  • IVH中心静脈栄養
  • 口腔・鼻腔内に貯留した痰の吸引
  • 気管切開部からの吸引や衛生管理
  • 経鼻咽頭エアウェイの装着
  • 人工呼吸器や酸素療法の管理
  • 導尿の介助 など

文部科学省の調査によると、上記の医療的ケアが必要な児童・生徒は、全在籍者の10%未満です。ただし、特別支援学校へ入学する児童・生徒数は年々増加傾向にあることと、一人で複数の医療的ケアを受ける必要のある児童・生徒が多いことから、看護師の配置人数も増加傾向にあります。

頻度の高い医療的ケアは、たんの吸引などの呼吸器関係が 68.7%、経管栄養などの栄養関係が 23.6%、導尿が 2.4%となっています(引用:文部科学省「平成28年度特別支援学校等の医療的ケアに関する調査結果」)。

また、これらの医療的ケア行為は、一般的に医師免許や看護師免許をもたない人は実施できない決まりがあります。

ただし平成24年度の制度改正により、看護師免許をもたない教職員でも5つの特定行為に限り、研修を受け都道府県知事に認定された場合、「認定特定行為業務従事者」として実施できるようになりました。

その5つの特定行為は以下の通りです。

認定特定行為業務従事者の実施できる5つの特定行為

  • 口腔内の喀痰吸引
  • 鼻腔内の喀痰吸引
  • 気管カニューレ内の喀痰吸引
  • 胃ろう、または腸ろうによる経管栄養
  • 経鼻経管栄養

このように上記5つの特定行為であれば、認定を受ければ教職員でも実施することが可能となりました。

特別支援学校・養護学校での看護師の役割

次に「特別支援学校・養護学校での看護師はどのような仕事を行うのか」について具体的に確認していきます。特別支援学校・養護学校の看護師には次のように主な4つの役割があります。

  • 痰の吸引や、経管栄養、吸引、導尿、酸素管理など医療行為の実施
  • 医療ケアを必要とする幼児・児童・生徒へ指導を行う職員への助言
  • 医療的ケアに対する保護者からの相談対応
  • 主治医や放課後教室・デイサービスなどとの連絡調整

このように特別支援学校・養護学校の看護師の役割は、児童・生徒が安全・安楽に教育を受け、その教育効果を最大限に発揮してもらえるよう環境を調整することです。

参考までに横浜市で求人を行っている特別支援学校の看護師の業務内容について以下のとおり掲載しておきます。

看護師

ア 幼児・児童・生徒に対する健康の保持、心理的な安定の指導等

イ 個別教育計画の作成・評価への参加等

ウ 医師の指示に基づく、幼児・児童・生徒に対する吸引、経管注入、導尿などの医療ケアの実施等

エ 保護者、教員等からの看護に対する相談への対応等

特別支援学校の看護師の役割は、病院の看護師と比べてみると分かりやすいです。

病院での看護師の役割は、子どもが安全・安楽に検査や治療を受け、疾患を治癒させ健康を回復させることを目的としています。病棟看護師は「医療」を中心とした看護ケアを提供しています。

一方、特別支援学校・養護学校に勤める看護師は「教育」を中心とした看護ケアを行っています。

  • 病棟看護師 → 医療のなかでの看護ケアの提供
  • 特別支援学校看護師 → 教育のなかでの看護ケアの提供

特別支援学校の児童・生徒は、障害はあっても健康です。児童・生徒が学校生活を送ることで、健全な成長を促していくことが教職員や看護師に求められています。

そのため、看護師といえども医療や看護の知識だけでなく、教育分野の知識も増やしていくことが携わった子どもの成長を支える上で重要になります。

特別支援学校・養護学校の看護師の平均給料・時給

それでは、特別支援学校・養護学校の看護師の平均給料はどのようになっているのでしょうか。まず、特別支援学校・養護学校の看護師は公務員扱いになるケースが多いです。

特別支援学校・養護学校は、私立学校も存在しますが、国立、県立、市立、区立など公的機関であることが多いです。例えば、〇〇大学附属〇〇特別支援学校、〇〇市立〇〇特別支援学校といった具合です。

そのため公的機関の特別支援学校・養護学校に勤務する看護師であれば、当然「公務員扱い」となります。

例えば、市立学校で勤務する看護師であれば、市の職員と同じ給料基準となります。県立であれば、県の職員と同じです。正職員・常勤であれば、ボーナスも教職員と同じ基準額となります。

都道府県や市区町村などの各自治体の公務員給与規定によって給与水準は異なりますが、正職員・常勤での採用時の年収は大体300~350万円が相場となります。例えば、以下は神奈川県の教育職の初任給になります。

さらに、特別支援学校での勤務となると一般の学校と異なり、以下のような特別手当が支給されることがあります。

一般的に特別支援学校・養護学校の常勤で雇用された看護師は、「公務員と同等の待遇で安定して働くことができる」と考えておいてよいでしょう。

公務員と同等の待遇とは、福利厚生が充実しているということです。具体的にいえば、有給休暇、特別休暇、地域手当、住居手当、単身赴任手当といった諸手当の支給や社会保険、年金なども他の公務員と同じ待遇となります。

病棟勤務の看護師と比較すると、養護学校看護師の働き始めの年収は低い傾向にあります。しかし、「夜勤がない」「能力に関係なく安定して昇給していく」「体力勝負の仕事ではない」「残業が少ない」などを考慮すると、人気の求人であることが伺えます。

特別支援学校・養護学校での経験年数を重ねていけば、毎年少しずつでも昇給していくため、最終的には年収500万円を超す看護師も出てきます。

ちなみに嘱託職員やパートでの時給となると、多くの求人では1800円前後が多いです。例えば、以下は東京都にある特別支援学校の看護師パート求人です。

ただ、地域によっては時給が1200円前後の求人もあります。参考までに、こちらは福井県の特別支援学校の看護師パート求人になります。

このように同じ公立の特別支援学校の看護師パート求人でも、時給には差があります。転職前に、医療的ケアが必要な児童・生徒の人数や、そこに勤める看護師数、仕事内容などについて事前に尋ねておくと良いでしょう。

特別支援学校・養護学校勤務で働く看護師のメリット

次に、特別支援学校・養護学校で働く看護師のメリットについて述べていきます。これには、以下のようなものがあります。

・長く続けやすい勤務形態

特別支援学校・養護学校の看護師は、夜勤がなく日勤帯だけです。残業も教職員に比べると少なく、家庭と両立しやすい雇用形態であるといえます。

また、公務員であれば福利厚生が充実しているため、病棟やクリニック、施設勤務の看護師と比較すると、雇用条件でのメリットを感じることが多くあります。

・児童・生徒と向き合う時間が多い

仕事に追われて、病棟勤務の看護師は患者さんに充分に向き合う時間が少ないのが実態です。しかし、特別支援学校・養護学校の看護師であれば、一人ひとりの児童・生徒と関わる時間が多く、信頼関係を築きやすい一面があります。

病棟勤務のような精神的・体力的にハードな一面は少ないです。忙しい時間帯は限られており、それ以外では児童・生徒を見守る環境の中で仕事を行うことができるので、精神的なストレスが少ないです。

ときには勝手に動き回って他の児童・生徒に迷惑をかけたり、言うことを聞いてくれなかったりと一筋縄ではいかない場面も多々あります。そのような児童・生徒が、少しずつ出来ることが増えていき、少しずつ成長を重ねていく姿を見て感動することが多くあります。

そのような児童・生徒やご両親からいただく感謝の言葉もまた仕事でのやりがいにつながっていきます。これが特別支援学校・養護学校の看護師の最大のメリットといえます。

独自のデメリットも存在する

一方で、養護学校で働く看護師のデメリットについて挙げていきます。

・研修・スキルアップ講習会の場がない

各教育委員会にもよりますが、教職員は教育の専門家であり、医療には従事していません。そのため看護師が行う医療ケアについての関心が低く、現場まかせや看護師まかせとなっていることが多いです。

病棟看護師のように知識や技術の向上を目指した研修やスキルアップ講習会の場が少ないです。そのため、医療ケアの向上や新しい知識の獲得が難しいです。また特別支援学校・養護学校間の看護師でのつながりはあまりなく、お互いの情報交換の場がもてません。

中には10年以上同じケアをしている看護師がいます。医療的ケアの考え方が古くなっていたとしても、新しい知識や技術を取り込む場が少なく、なかなか気づくことができません。

このようなことから研修を受けて、医療的ケアや教育を磨く機会が少ないです。何か革新的な行動を起こしていきたいとしても、なかなか新しい風を吹かせられないのが現状です。

・責任が重い

病棟では何か困ったことがあれば複数の看護師に相談し、様々な意見をもらうことができます。ただ、特別支援学校・養護学校では、看護師配置人数の規定がないため、看護師一人ということもあります。

なかには、「看護師がいるから多少体調が悪くても、学校に行かせておけば安心」と児童・生徒の具合が悪くても登校させる保護者がいます。

学校側はそのような状況下にあっても、児童・生徒に受診させる権限はありません。ただ、児童・生徒のなかには、すぐに体調が悪くなり、判断を誤ると命に直結する場面が出てきます。これらの判断を看護師に丸投げされることがあります。

このようなことから養護学校の看護師の責任は非常に重く、恐怖を感じる人も出てきます。

・保護者との関係作りが難しいことも

特別支援学校・養護学校では保護者との連携が大切になってきます。学校以外の児童・生徒の様子や体調など逐一連絡を取り合わなければ、生命の危険に直結する恐れがあるからです。

看護師が児童・生徒の医療ケアを行う際は、それぞれの保護者が示す方法が医療的に間違っていて児童や生徒に良い影響を与えないとしても、忠実に従わなければならない場面が多々出てきます。

一般の学校よりは、保護者とのつながりが濃いため、保護者の意見や態度と合わない大変な場面がでてくることが多いです。保護者との関係づくりが難しい場合は、先輩看護師や担当の教職員に相談して、一人では悩まないようにしましょう。

鳥取県の特別支援学校で「看護師一斉辞職」ニュース

そこで、以前世間を騒がせたニュースを挙げて、鳥取県で起きた看護師一斉辞職問題に注目してみたいと思います。

これは「鳥取県の特別支援学校に勤務していた看護師6人全員が一斉辞職し、医療ケアが必要な児童・生徒が登校できなくなった」というニュース(2014年6月) です。このニュースは、特別支援学校に勤務する看護師の困難さと課題が浮き彫りにされたものでした。

このニュースの詳細ですが、養護学校で1日あたり看護師5人(6人中5人で勤務交代を行っていたため)が専用ルームで経管栄養や痰の吸引などの医療ケアを児童・生徒に行っていました。

看護師の人数や配置について国の明確な基準はないため、学校側が看護師の必要人数について判断し、その人数を配置していました。ちなみに看護師6人は全員「非常勤」での雇用でした。

しかし、医療ケアを必要とする児童・生徒が前年度より1.8倍に増加したことを受け、看護師1人当たりの業務量が増えるようになってしまいました。

そのため、児童・生徒に医療ケアを行う時間が「7~8分遅れた」として、看護師は保護者から厳しい指摘を受けるようになったということです。

このような危機的状況であるにも関わらず、看護師は非常勤であることから、学校の会議に出席する機会は設けられていませんでした。そのため「言いたいことが言えないような状況にあった」と看護師側は訴えています。そして、看護師が一斉に辞職する事態に追い込まれてしまいました。

このニュースには、特別支援学校に勤務する看護師の苦悩が溢れています。

特別支援学校に勤務する看護師の医療ケアの内容が高度化し、複雑になってきているにも関わらず、この学校では看護師の配置人数が慢性的に不足していたのです。

また、「非常勤職員であるため、看護師が会議に参加し要望を聞き入れてもらえる機会が無かった」ことも問題に挙げられています。さらに、この特別支援学校には、保護者との連絡体制も十分に確立していませんでした。

このニュースを参考に「特別支援学校で働く看護師のあり方」には、さまざまなデメリットが存在することを念頭に留めておくとよいでしょう。

特別支援学校・養護学校の求人数は少ない

ただ、特別支援学校・養護学校の看護師はもともと求人数が少ないうえ離職率が低いため、求人がなかなか出ません。そのため、正職員・常勤の求人自体あまり見かけません。

例えば、以下を参考にしてください。1年に一度しか出ない求人での募集人数です。神奈川県での看護師求人数は2名です。

以下の福岡市では嘱託職員の応募で3名です。こちらも年に1回の求人案件になります。

このように都市部でも求人数が圧倒的に少ないことが分かります。

・正職員・常勤採用試験であれば、一般教養試験を課すところがある

神奈川県における公立特別支援学校の正職員の応募要項には以下のような記載があります。採用後は教職員と同様の公務員となりますので、人文・社会・自然科学などの関する一般教養試験が課されています。そして1次試験合格者のみ、論文の採点をしてもらえます。

2次試験も一般病院の採用面接とは異なり、討論形式のものを行うところがあります。以下は同じ神奈川県の2次試験の内容で、協議が課されています。

特別支援学校・養護学校の正職員を希望の場合は、事前に一般教養試験や討論(ディベート)対策を行う必要があります。

正社員・常勤ではなく、非常勤・嘱託・パートの雇用形態が多い

特別支援学校・養護学校の数少ない求人を探してみると、そのほとんどが非常勤職員・嘱託職員・パートの雇用形態です。正社員(正職員)・常勤という雇用は数少なく、「正職員となって定年までしっかり腰を据えて働きたい」という人にとっては難しい一面があります。

これは、特別支援学校・養護学校でのコスト削減を図っていることが主な理由として挙げられます。

以下のように「特別支援学校 看護師 求人」で簡単に検索しただけでも正社員(正職員)や常勤の求人案件はなく、多くが嘱託職員・パート・アルバイト求人になります。

ちなみに嘱託職員と正職員では、勤め始めてからの雇用条件が異なります。嘱託職員やパートであれば、夏休みなどの長期休暇中は以下のように仕事の無い場合が多いです。

夏休みなどの長期休みとなると、収入がなくなるのです。また、嘱託職員となると学校内での地位が低く、基本的に「正職員(ここでは学校教職員や一部の看護師)の補佐をする」といった認識であることが多いです。

さらに正職員・常勤とは異なり、基本的に雇用契約時に1~3年という短期間の勤務条件のもとでの仕事となります。

そのため養護学校の嘱託職員の看護師の場合、どのような問題を抱えていたとしても「学校の会議に出席できない」「発言権が無い」といったケースが出てきます。長く勤めたい将来の設計像をもっていれば、できるだけ正職員での雇用を考えておくことが大切です。

ちなみにいまは嘱託職員・パート求人しか出ていないとしても働きぶりを評価されて、将来的に正職員になれる可能性をもっている学校もあります。事前に確認してみるとよいでしょう。

特別支援学校・養護学校は応募条件が厳しい

特別支援学校・養護学校の看護師の求人条件は、非常勤や嘱託職員、パートでの雇用が多いにも関わらず、募集条件が厳しいことがあります。

ただし特別支援学校・養護学校の看護師求人の条件として、看護師の経験年数が5~10年と臨床経験が必要であったり、小児科での経験が必須であったりすることが多いです。

もっと厳しいところであれば、重症心身障害児病棟での臨床経験を複数年必要とするところがあります。「看護師免許さえあれば誰でも」というわけではないため、せっかく求人をみつけたとしても狭き門である可能性も高いです。

例えば、以下は平成30年度の「神奈川県の公立学校教員(神奈川県立特別支援学校における自立活動担当)採用候補者選考試験実施要項」の看護師応募条件欄です。

このように応募条件が厳しい理由として、養護学校の看護師は一般的な保健室の養護教諭などとは異なり、経管栄養、酸素管理、吸引・導尿など、生命に直結しやすい医療ケアが多く任されているからだといえます。

ただしこの条件を満たしている人であれば、募集人数が少ないことから採用される可能性は非常に高くなるということです。

特別支援学校・養護学校への看護師求人の探し方

特別支援学校・養護学校への看護師求人の探し方についてご紹介します。このとき重要なのは、応募のタイミングを見逃さないことです。

特別支援学校・養護学校の看護師の募集時期は明確に「いつ」と決まっていません。一般的な看護師の求人時期とずれていることもあり、こまめに情報収集を行う必要があります。ちなみに神奈川県の正職員の看護師の特別支援学校の応募日時は次のとおりです。

一方で、福岡市の嘱託職員の応募締め切りは以下の通りです。

受付時期が5月であったり、12月であったりとまちまちです。もちろん嘱託・パートと正職員・常勤によっても応募時期は異なりますが、特別支援学校・養護学校の看護師求人数はそれほど多くありません。そのため、希望する学校があれば常に「求人が出ていないか」のチェックを欠かさないようにしましょう。

特別支援学校・養護学校への転職が難しい場合は

特別支援学校・養護学校へ転職希望であっても、求人倍率が高く転職が難しいと感じたり、そもそも求人自体が無かったりするような場合は、看護師専用の転職サイトに登録しておくという方法があります。

特別支援学校・養護学校は公立が多いため、転職サイトでの求人案件の紹介は難しいです。そのため、養護学校の看護師と同じような仕事内容である児童デイサービスや私設の放課後教室、重症心身障害児(者)病棟等に視野を広げてみることをおすすめします。

特別支援学校以外に児童デイサービスや放課後教室でも、障害のある児童・生徒の自立をサポートする役割を担っています。こちらは教育というよりも、日常生活援助を通して、発達訓練や集団行動などのサポートを行う仕事です。保護者からの相談対応や、送迎なども仕事に含まれます。

例えば以下のような広島にある放課後デイサービスの看護師求人です。

特別支援学校の嘱託職員の給料が月15~18万円にしかならなかったのに対し、月21万円からとなります。

ほかには、特別支援学校とケアという観点でよく似た重症心身障害児者病棟での勤務という方法もあります。次に紹介するのは、横浜市にある病院の看護師求人になります。

重症心身障害児者病棟勤務の場合であると夜勤はありますが、特別支援学校と同じような医療ケアを行い、年収は500万円を超えることがわかります。

私自身、重症心身障害児者病棟で勤務した経験があります。勤め先にもよりますが、呼吸機器などを取り扱う病棟であれば、以下のように特別業務手当として月に25,000円が加算されていました。すると、残業の多い急性期病棟の同期看護師よりトータルの給料は高かったです。

また慢性期病棟になるため、急患が出ることはめったにありません。緊急入院も入ってきません。そのため急性期病棟にありがちな仕事での残業は少なかったです。

規模の大きい病院であれば、勉強会や講習会も頻繁に行われるため、緊急での応急処置や気管挿管の補助など日ごろ経験できない急性期看護も勉強できます。そのため、この分野に自信のない人は大規模病院の重症心身障害児者病棟も検討すると良いでしょう。

仕事内容は特別支援学校・養護学校の看護師と同様に、鼻腔内・口腔内の喀痰吸引、鼻腔チューブなどからの経管栄養、食事介助、呼吸機器の管理などです。

特に呼吸機器の取り扱いは専門の病棟でしっかりマスターしておくに越したことはありません。呼吸機器のトラブルやインシデントは、ほんの数分で児童・生徒の命に直結するからです。

いまは転職に難しい状況だとしても、将来的に特別支援学校・養護学校の看護師になりたいと思っているのであれば、重症心身障害児病棟などへの転職を検討しておくことをおすすめします。そうすれば、必要なケアや医療知識、技術力を身につけられ、将来即戦力として働けます。

児童発達支援に興味のある方は、看護師専用の転職サイトに登録しておきましょう。3つ以上の転職サイトに登録しておけば、あなたの満足いく転職への可能性が広がります。

求人が出る前から準備を欠かさない

特別支援学校・養護学校の看護師求人はそれほど多くありません。正社員(正職員)や常勤の求人は少なく、求人が出たとしても一般教養や小論文、討論型の面接など、越えなければならないハードルが多いです。

このため求人が出る前から「一般教養問題を解いてみる」「志望動機を明らかにしておく」「討論型の面接対策をしておく」など、入念な準備が採用への第一歩となります。

ただ、児童発達支援の看護師の仕事は特別支援学校・養護学校だけではありません。もう少し視野を広げれば、児童デイサービスや放課後デイ、重症心身障害児者施設や病棟といった求人案件があります。

こうした施設なら転職サイトに求人があります。これらの求人は公務員ではないので一般教養試験なしに面接を受けることができます。

私の重症心身障害児者病棟の経験を語ると、ときおり見せる患者さんの笑顔は純粋そのもので、仕事で疲れてもすぐに癒されていました。このような経験をあなたにもしてもらいたいと思います。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

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一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

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