看護師が転職時にアピールできる有利な資格とはどのようなものでしょうか。

今後の自分の看護師人生を有利に進めたいと考えたときに、鍵となるのが資格です。あなたの転職を後押ししてくれ、成功に導いてくれる資格をもっていれば、それをアピールしない手はありません。

そこで今回は、もっていると評価されやすく、転職に有利に働く資格についてまとめてみました。

転職時にアピールできる看護師の資格とは

転職の際に、アピールできる資格にはどのようなものがあるでしょうか。また、長い看護師人生のなかで、どのような資格にターゲットを絞って取得すると有利に働くのでしょうか。

転職時にアピールできる看護師資格の最たるものは次の3資格です。

  • 認定看護師(CN)
  • 専門看護師(CNS)
  • 認定看護管理者(CNA)

看護協会が認定するこれら3資格を取得していれば、世間的な認知度が高く、転職時にどこの医療機関でも通用し、有利に働くことは間違いありません。

また看護系の大学を卒業した人であれば、保健師資格を取得した人がいます。看護師求人に応募する場合でも、保健師資格を保有していれば、転職時にアピールできます。

  • 保健師

一方、地域の看護活動を視野に入れている看護師であれば、高齢化社会で重要なキーワード「認知症」を中心とした以下のような資格をもっていれば、転職時のアピール材料となります。

  • 認知症ケア専門士
  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • BLSヘルスケアプロバイダー・ACLSプロバイダー

ではそれぞれの資格について確認していきます。

認定看護師(CN)

まずは、認定看護師資格からお話ししていきます。一昔前であれば、「認定看護師」と聞くと大規模病院でも2~3人しかいませんでした。しかし、徐々に認定看護師の活躍が認められはじめ、この資格を保有している看護師が増加してきました。

認定看護師育成に積極的な病院では、各分野の認定看護師が4~5人以上在籍しているところもあるくらい、認定看護師は医療機関への多大な貢献を認められてきていることが分かります。

ただ、認定看護師資格は日本看護協会が独自に定めた資格です。そのため、せっかく認定看護師資格を取得したにもかかわらず、一部の医師や医療機関からは能力に応じた待遇を得られていない現実があります。

次のグラフを参照してください。

出所: 2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査日本看護協会

こちらは、認定看護師の賃金処遇のグラフです。認定看護師手当を支給する医療機関は全体の3割弱しかなく、支給されるとしても月3,000~5,000円のところがほとんどです。

ちなみに「訪問看護認定看護師」「脳卒中リハビリテーション看護認定看護師」「認知症看護認定看護師」は他の認定看護師分野と比較すると1,000~2,000円ほど平均手当が高い傾向にあります。反対に「小児救急看護認定看護師」は平均手当が1,000円程度低いとされています。

ただ中には認定看護師資格を評価し、手当額の高い下記のような医療機関があるので、そのような求人を中心にチェックしてみるとよいでしょう。

・認定看護師になるには

では、まだ認定看護師資格を取得しておらず、「これからこの資格を取得して転職を有利にしたい」と思った人はどうすればいいのでしょうか。

認定看護師とは、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を併せもち、優れた実践能力のある看護師に対して、日本看護協会が認定する資格です。

まずは、自分の専門分野を決め、臨床経験を3年以上積む必要があります。次に日本看護協会が定めた教育機関を受験し、合格、そののち認定看護師教育課程を受講することとなります。

その後、認定審査に合格すれば、晴れて認定看護師として活躍することができます。認定看護分野は今後、徐々に増えていくことが予想されます。

専門教育機関での認定看護師教育課程の受講期間は6ケ月以上を要します。そのため、いったん現職を休職、もしくは退職しなければなりません。

次に受験資格と取得までの流れについて記します。

【受験資格】

日本の看護師免許を有する

通年5年以上の臨床経験が必要(うち3年以上は認定看護分野での実務経験が必要)

【取得までの流れ】

① 認定看護師教育機関を受験・合格

日本看護協会が認定する認定看護師教育機関を受験し、まずは合格しなければならない

② 認定看護師教育機関(過程)修了

共通項目105時間以上。学内演習および臨地実習200時間以上。総時間は615時間以上となる

③ 認定審査を受験

毎年1回、5月に開催される日本看護協会の認定看護師認定審査を受験する

④ 認定手続き

認定審査に合格後、期日までに認定登録手続きを行う

⑤ 5年ごとに更新

看護実践と自己研鑽について審査

認定看護師になるには、莫大な費用と時間がかかるため、最初の一歩目から「無理だ」と諦める人が多いです。しかし結論からいえば、看護師資格を保有している人で意欲さえあれば、だれもが認定看護師になれるといっても過言ではありません。

最初の一歩目さえ踏み出してしまえば、あとはとんとん拍子に進んでいったと答える認定看護師は多いです。

そこで、いまの職場に認定看護師資格取得支援制度が整っているか確認してみましょう。

認定看護師資格取得支援制度とは、勤めている医療機関が独自に行っている制度で、仕事をいったん辞めたり、休職して自費で資格を取得したりするのではなく、在籍したまま基本給などを保障してくれる制度になります。

なかには給与保障だけでなく、教育機関で必要となる入学金、授業料・実習日宿泊費など必要な費用を支援してくれる医療機関があります。例えば、次のような医療機関です。

認定看護師資格であれば、次に説明する専門看護師資格よりは費用も学業に費やす期間も少なくて済み、また専門的な知識や技術が得られます。したがって、全面的なバックアップ体制を敷いてくれる医療機関は多くあります。

認定看護師になってキャリアアップを狙うのであれば、このような求人を探して転職するに越したことはありません。

専門看護師(CNS)

専門看護師資格は、看護師資格の中でもハイレベルな資格となり、相当の覚悟と信念、そして費用と時間がなければ取得できません。この資格を取得しているのであれば、もちろん転職時には有利になります。

例えば、以下のような求人です。

しかし専門看護師資格も認定看護師資格と同じで、看護協会が独自に定めた資格であるため、大半の医師の間では認められておらず、転職時には有利であったとしても、給与も待遇も変わらないとする医療機関が多いです。次のグラフを確認してください。

出所: 2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査日本看護協会

専門看護師資格を取得した2割程度の専門看護師は、手当が5,000円程度アップするものの、残りの8割に至っては資格を取得しても職位や給与に変化がないとの報告があります。これは認定看護師よりも処遇が悪いことを意味します。

そのため、専門看護師資格をもっている人は、専門看護師であることを優遇してくれる医療機関に転職し、資格を活かした働き方を実現する必要があります。

転職先の選び方次第で、苦労して取得した資格が認められるか認められないかが決まります。

転職で専門看護師資格を有利に働かせたいのであれば、一般の求人選びよりも事前に情報(専門看護師優遇制度の有無、仕事内容、資格手当の有無など)を集め、より慎重に転職活動を行うことが重要です。

・専門看護師資格を取得するには

専門看護師資格を取得するには、まず日本看護系大学協議会が認定した看護系大学院修士課程に合格し、2年間の専門看護師教育課程を受講・修了し、さらに認定審査に合格しなければなりません。

大学院の学費、2年間の生活費、宿泊費など莫大な費用と時間を必要とします。

私のいとこは母性看護の分野で、専門看護師資格を取得しました。県立病院に勤務していたのですが、いったんそこを退職し、両親に借金をして大学院に通いました。大学院に合格するための勉強、入学してからも勉強、さらに認定試験に合格するための勉強と、2年以上の相当な苦労と努力があったそうです。

もともと、いとこは助産師をしていたのですが、看護師のハードワークから自身の子供を流産した経験をもっています。その子の死を無駄にしないためにも、将来は大学で教える立場になりたいとの目標をもって取り組んでいます。いまは大学に戻り、研究助手をしています。

いとこは看護専門学校卒業なのですが、信念をもって学び続ければ、どのような道も開けてくると教えてくれました。

あなたも転職時だけでなく、今後のキャリアアップまで見据え、高い目標と確固たる信念をもって人生を切り開いていってもらえたらと思います。

次に受験資格と取得までの流れについて記します。

【受験資格】

・日本国の看護師免許を有する

・看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位もしくは38単位)を取得している

・通算5年以上の実務研修が必要(うち3年間以上は専門看護分野の実務研修が必須)

【取得までの流れ】

① 大学院を受験・合格

専門看護分野の専門看護師のカリキュラムのある看護系大学院を受験し、合格しなければならない

② 専門看護師教育課程を受講・修了

大学院修士課程修了のための単位取得とともに、専門看護師カリキュラム合計26単位もしくは38単位を取得する(単位は各教育機関にて設定されている)

③ 認定審査を受験・合格

一次審査・二次審査(一次審査に合格した者のみ)

④ 認定手続き

認定審査に合格したら、期日までに登録手続きを行う

⑤ 5年ごとに更新

認定審査に合格したのち、期日までに登録手続きを行う

専門看護師は認定看護師よりも、学業的にも経済的にも、さらにハードルが高くなります。大学院に2年通う必要があるため、生活費や宿泊代、学費などの莫大な費用と時間がかかります。

ただ、こちらも専門看護師資格取得認定制度のある医療機関があります。例えば、下のような掲載のある医療機関です。

大学院に通っている間の生活費として、基本給を支給する医療機関もあります。支給された場合、5年間はそこの医療機関で勤務しなければならない条件などはありますが、チャレンジ精神ある方はこのような医療機関へ転職するとよいでしょう。

認定看護管理者(CNA)

認定看護管理者とは、日本看護協会の資格認定制度で、看護管理のエキスパートとしての資格です。いわば、看護師長など管理職を極めたい人の資格です。

この資格をもっていれば管理職としての転職が可能であるため、年収も600~800万円台のところが多く、年収アップが期待できます。

例えば、下のような求人です。「管理職としての転職」を有利にしたいのであれば、認定看護管理者資格を取得しておいて損はありません。

・認定看護管理者の仕事内容

認定看護管理者といえば、雲の上のような資格であるとして、仕事内容について曖昧な部分が多いと考えられるので、簡単に述べておきます。

看護師といえば、病棟や外来といった患者さんに寄り添うイメージがありますが、そのようなスタッフがいるということは、スタッフをまとめる管理者が必要になります。この看護スタッフの管理や教育を行うのが看護管理者になります。

医療機関によって異なりますが、認定看護管理者は、看護主任、看護師長、看護部長といった役職を担うことになります。院内のナースステーションすべてをラウンドして、看護日誌を確認したり、スタッフの様子をうかがったりします。

看護管理者といっても、看護師であるため、一番重要な仕事は患者さんのケアです。ラウンドですれ違う患者さんの表情や動作など全体を観察して、患者さんの個別性に合わせた看護が提供されているかなどを確認します。

また、管理職であるため、看護部のスタッフたちの労務管理も行います。労務管理とは、病院側が従業員に対して行う管理のことです。このとき看護師が笑顔で働けているかどうか、患者さんへの声掛けや接遇に失礼はないかといった細かい点まで配慮しなければなりません。

看護管理者として重要な仕事のひとつとして、病院経営に参画し、看護レベルの向上のために、組織全体の仕組みを整えます。医師らに交じって会議に参加し、看護師代表として発言を求められることもあります。

また看護部全体を管理するほか、医師や薬剤師といった多職種との連携だけでなく、他の部署との連携や交渉を行う能力も必要となります。

・認定看護管理者になるには

認定看護管理者になるには「ファーストレベル」「セカンドレベル」「サードレベル」の3段階の研修を受けてから、認定審査を受けることができます。

他の方法としては、師長以上の職位で管理経験が3年以上あり、大学院において修士号を取得しているなど様々です。自分が該当しやすいのはどれか確認してみましょう。

取得条件は次の通りです。

【取得条件】

日本国での看護師免許をもっている

実務経験が通算5年以上ある

下記のいずれかを満たす

・認定看護管理者教育課程サードレベルを修了していること
・看護系大学院で看護管理を専攻し修士号を取得、その後実務経験が3年以上あること
・師長以上の職位での管理経験が3年以上あり、看護系大学院で看護管理を専攻し修士号を取得していること
・師長以上の職位での管理経験が3年以上あり、大学院で管理に関連する学問領域の修士号を取得していること

看護管理者の資格をもっていれば、管理職としての転職が可能です。今すぐには難しくても経験を積んでいって、転職時に有利に働くように目標をもってキャリアアップしていくとよいでしょう。

保健師

保健師資格を保有している看護師は、看護系の大学が増えてきたため徐々に増えつつあります。ただ、せっかく保健師資格を取得しても、看護師として働いているのであれば、保健師資格は棚に埋もれたままになってしまいます。

私自身、看護師資格取得時に一緒に保健師資格も取得しています。以下が私の看護師免許と保健師免許の写真です。

この保健師資格を活かして転職をしたいのであれば、看護師業務を行いながら、保健師の仕事を行う健診クリニックなどがお勧めです。例えば、以下のような求人です。

ダブル国家資格保有者であるため、看護師資格だけ必要という求人より、高い給与が設定されているところが多いです。上記の給与は以下の通りです。健診クリニックですので夜勤はありません。

夜勤がなくて、看護師としても保健師としても働くことができるのであれば、このような求人は大変魅力的です。次に保健師に転職したいと思ったときには、「保健師の実務経験がある」といえるからです。

・保健師になるには

ちなみに今後、保健師資格を取得したい方は、以下のような方法があります。

引用:愛媛県看護協会

全国的に保健師養成所は少なくなっているため、大卒ではない看護師であれば、通信制大学などで大卒認定を受け、その後、大学院に入り2年間の修士課程を修了するほうが妥当です。

認知症ケア専門士

次に認定看護師や専門看護師資格のように厳しい条件は必要のない資格について紹介します。

ただこちらの資格をもっていると、認定看護師や専門看護師と同じくらいの待遇を得られる求人があるので、老年看護に興味のある看護師は取得しておいて損はありません。

こちらの資格をもっていると、転職の際のアピール材料にすることができます。次の求人を参考にしてください。

こちらは一般病棟の看護師求人です。地方の医療機関ですので、高齢者の入院患者さんが占めていることがうかがえます。探せば、このような待遇を得られる医療期間もあります。

認知症看護認定看護師との違いですが、「認定看護師の資格も取得したからといって、いままでの給与や業務に違いはない」と答える看護師が7割を越していました。認知症ケア専門士も同様で、この資格をもっているからといって、明確な業務の割り振りが定められているわけではありません。

認知症ケア専門士でも認知症看護認定看護師でも、要はいかにその資格を使って自分が主体的に仕事を進めていくかが大切なのです。認定看護師よりも取得条件がゆるやかで、費用もかからないため、転職時のアピール材料に使わない手はありません。

・認知症ケア専門士になるには

認知症ケア専門士とは、認知症ケアに対して専門的な知識と高度な技術、倫理観をもった技術士のことをいいます。認知症ケア技術の向上を目的として作られた、日本認知症ケア学会が認定する資格です。

認知症施設でなくても、病棟や在宅では多くの認知症患者さんがいます。そのような患者さんに対して、正しい専門知識をもって接することで、安心安寧を感じてもらうことができるといえます。

こちらの資格は看護師の間ではあまり知られていませんが、介護や福祉業界からは大変知名度が高く、人気のある資格です。主に、介護保険施設・有料老人ホーム・グループホームなどの高齢者福祉施設がメインとなっています。

仕事内容は、認知症患者さんの介護だけでなく、ご家族からの相談に乗る、医療現場でスタッフに知識や技術を教えるなど、幅広いのが特徴です。

【取得条件】

認知症ケアに関連する施設などにおいて、過去10年間のうち3年以上の認知症実務経験があること

【取得までの流れ】

① 試験・合格

毎年7月

試験会場:札幌、仙台、東京、名古屋、富山、大阪、福岡、長崎

受験料:7,500円

② 認定

認定登録料:2,000円

認定登録期間:2年間

③ 更新

更新料:5,000円

ケアマネージャー(介護支援専門員)

高齢者施設などに転職希望の看護師であれば、ケアマネージャーの資格は有利に働きます。

看護師として働く場合でも、ケアマネージャーの資格をもっていると資格手当が出る求人先はあります。例えば、次のような求人です。

こちらは有料老人ホームの看護師求人の備考欄です。主任ケアマネ―ジャーであれば15,000円も月々の手当が加算されるため、専門看護師や認定看護師よりも平均手当が高く、優遇されていることが分かります。

また反対に、ケアマネージャーとして働く場合でも、看護師資格を保有していると有利になる求人もあります。こちらについては下の表を参考にしてください。

・ケアマネージャーになるには

ケアマネージャーは介護保険法で規定された公的な資格です。要支援や要介護と認定された高齢者に対し、アセスメントに基づいたケアプランを作成し、ケアマネジメントを行います。

ケアマネージャーは看護師資格をもっている人でなくても取得することは可能です。

しかし看護師であれば、医療機関のなかで一番患者さんに近い存在であるため、どのようなケアプランにすると患者さんの安全や自立につながるのかを把握しやすいといったメリットがあります。看護師の経験を活かして働くことが可能です。

取得条件と取得までの流れについて記します。

【取得条件】

5年以上で900日の実務経験

【取得までの流れ】

① 試験

申込期間:5~7月

日程:10月

会場:各都道府県

受験手数料:7,000~9,000円

② 実務研修

各都道府県にて実施される:合計 87時間

③ 登録

認定期間:5年間

ちなみに主任ケアマネージャーとは、地域のケアマネージャーのなかでリーダー的存在となる専門職になります。新人ケアマネージャーの育成・指導や、事例検討会や会議などを開き、ケアマネージャーのスキルアップを図ります。

主任ケアマネージャーになるには、ケアマネージャーとして5年間実務経験を積み、さらに主任介護支援専門員研修を修了することが必須条件です。

BLSヘルスケアプロバイダー・ACLSプロバイダー

前職でBLS(Basic Life Support )ヘルスケアプロバイダーや、ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーの資格を取得していて、まだ期限が切れていない場合は、転職で有利に働きます。

これらの資格は、救命救急などに転職するときに有利になるだけでなく、一見関係なさそうな高齢者施設などに転職するときもアピールできます。

この資格を保有していることを履歴書などに記入できれば、「いざというときの対処法を習得しており、患者さんに安心してもらいたい」「学ぶ意欲を持ち続けている」など書き込み、アピールすることが可能になります。

高齢者施設などでは看護師が一人しか在籍していない時間帯などがあり、急変患者が出たときに、このような救命処置技術を身につけている看護師がいると心強いです。

次に、透析クリニックの看護師求人の掲載文を紹介します。

クリニックなどでも、患者さんの急変に対応できる看護師がいれば安心材料となるため、転職時に有利にはたらきます。

・BLSヘルスケアプロバイダー・ACLSプロバイダーになるには

BLSヘルスケアプロバイダーは、一次救命処置のことです。ACLSプロバイダーは二次救命処置のことを意味します。

一次救命処置とは、心肺停止状態にある傷病者に対して、気道確保や人工呼吸、心臓マッサージなど医療器具を用いず行う救命処置のことです。胸骨圧迫を行う心肺蘇生法やAEDの使用なども一時救命処置に含まれます。

二次救命処置とは、医療設備の完備されている環境で、医師や薬剤師、看護師など有資格者により行われる救命処置のことです。二次心肺蘇生法といわれる気管挿管による気道確保、高濃度酸素投与、電気的除細動、ルート確保、薬物投与などがこれに当たります。

また小児看護に興味がある人であれば、さらにPALS(Pediatric Advanced Life Support Provider)プロバイダーという資格があります。こちらは、小児二次救命処置で、小児の心肺停止予防の救命処置を習得することができます。

取得条件と取得までの流れについて次に記します。

【取得条件】

BLSヘルスケアプロバイダーは必要な取得条件なし

ACLSプロバイダーを受講するには、BLSヘルスケアプロバイダーの資格が必要となる

【取得までの流れ】

① 講習会を受講

BLSヘルスケアプロバイダー(1日間):18,100円

ACLSプロバイダー(2日間):38,300円

② 試験・合格

受講終了後、筆記・実技試験を実施

③ 認定

認定期間:2年間

④ 更新

講習会の受講を受けて更新する

他の資格と比較すると、安価で講習会を受けることができるので、すぐにでもチャレンジしてほしい資格のひとつです。

取得した資格を最大限有利に働かせて転職するコツ

せっかく苦労して取得した資格です。転職時に、最大限有利に活かして転職するにはどうしたらいいのでしょうか。

それは転職のプロに頼むのが一番です。その理由についていまからお話しします。

例えば、「認定看護師資格を保有している人を優遇する」と掲載のある求人例をみてみましょう。こちらはある転職サイトより抜粋しました。

こちらの求人の給与体系については以下の通りです。

一方で、この病院に直接掲載されている求人情報もみてみましょう。

仕事内容は同じです。給与も「265,900円」または「265,920円から」と、ほぼ同じになっているので、同じ医療機関の求人だということが分かっていただけたかと思います。

ただ、最初に掲載した転職サイトの求人情報のほうが自院の求人情報よりも、はるかに詳しく書かれています。

給与は265,900円からとなっていますが、転職サイトから職種手当で72,000円が加算されていることが分かります。この72,000円が認定看護師としての手当に当たります。そのため、この求人の基本給は、193,900円ということになります。

また糖尿病認定看護師の資格を取得しているだけでなく、さらに「糖尿病認定看護師としての経験が2年以上あるほうを優遇する」ということも分かります。

この転職サイトの情報を知らずに、直接この医療機関に応募するとどうなるのでしょうか。

長年、看護師の転職に携わってきた私個人の見解ですが、恐らく、いくら糖尿病認定看護師の資格をもっていて、しかも2年以上の経験があったとしても、給与の上限は載っていないため、求人票に掲載された265,920円という金額からのスタートとなるでしょう。

個人的に採用側に「糖尿病認定看護師として5年の経験があるから、給料を上げてほしい」といっても、「ここの病院での経験がないから」と断られてしまうのがオチです。

しかし、これが転職サイトを通しての応募となると異なります。

転職サイトのコンサルタント(転職エージェント)が面接まで一緒に同行してくれ、「この応募者(あなたのこと)は糖尿病認定看護師として5年の経験があるので、求人に掲載されていた給料より増やしていただけたらと思います。現に、314,400円までの給与設定がされていますので、よろしくお願いいたします」と交渉してくれます。

素人のあなたよりも資格取得を有利にアピールしてもらえるため、転職サイトを利用しない手はありません。

このように資格を転職で有利に利用したいのであれば、転職のプロに任せたほうが、あとで後悔しなくて済みます。複数の転職サイトに登録をして、あなたの転職について熱心に考えてくれるコンサルタントを選ぶと、さらに転職に成功しやすくなります。

資格を活かすのは自分次第

資格を生かして転職を行えるかどうかは、自分次第です。資格取得を優遇してくれる転職先を探すのはもちろん、履歴書や面接でうまくアピールできなければ意味がありません。

せっかく苦労して取得した資格です。あなたらしく働ける職場環境を手にいれるためにも、上手にアピールを行い、満足する転職を実現させるようにしましょう。


看護師転職での失敗を避け、理想の求人を探すには

求人を探すとき、看護師の多くが転職サイト(転職エージェント)を活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できます。このとき、病院やクリニック、その他企業との年収・労働条件の交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「対応エリア(応募地域)」「取り扱う仕事内容」「非常勤(パート)まで対応しているか」など、それぞれ違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページでは転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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・美容クリニック・美容皮膚科への転職

夜勤なしで高年収を実現できる求人として、美容クリニック・美容皮膚科があります。死と隣り合わせの職場ではなく、患者さんを美しくする手伝いを行うのが美容クリニックです。

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一つの職場で働き続けるという形態ではなく、3ヵ月や半年など一定期間だけ勤務する派遣看護師という方法も存在します。高時給を実現でき、人間関係のもつれがなく、「派遣が終わった後は長期の旅行に行く」など自由な働き方を実現できます。

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